タイムパフォーマンス。
略して、タイパ(時間対効果)。
本書では、そのタイパについて、Z世代の消費行動について探っています。
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『タイパの経済学』廣瀬涼
目次
第1章 タイパの正体
第2章 「消費」されるコンテンツ
第3章 Z世代の「欲望」を読み解く
第4章 タイパ化するマーケット
第5章 タイパ追求の果てに
『タイパの経済学』のここに注目・言葉・名言
「本書を書くきっかけになったのも、筆者自身がタイパについて調べれば調べるほど、定義が現象を説明しきれていないことが多く、タイパの理解を難しくしている本質を探りたいと思ったからである。
では、ここまでの考察から、タイパの性質を3つに分類したいと思う。
1 時間効率
2 消費結果によって、かけた時間が評価される(主に消費後)
3 手間をかけずに○○の状態になる(主に消費対象を検討するうえでの指標)
1は、仕事や家事など、労力が求められるときに手間を省くなどして時間の効率化を図る側面を指す。
2は、モノやサービスを消費した際に、その消費対象から直接得た効用が、かけた時間に見合っていたかを評価する側面だ。英会話教室に月5万円払って、2か月で英語が話せるようになったら、費用はかかったが結果的にタイパがよかったと評価される。
3は、その消費結果をフックにして他人とコミュニケーションをとる際に、いかに時間をかけずに、満足のいくコミュニケーション水準まで自身の経験値や知識量を増やすことができるかという文脈でも使われている。」
(p.127-128)
タイパの3つの性質
1 時間効率
2 消費結果によって、かけた時間が評価
3 手間をかけずに○○の状態になる
タイパには、このような性質があるということです。
効率、評価、手間がかからない。
評価はあるのでしょうね。
時間が短くて、評価が高いものが、タイパが高いということになりそうですよね。
消費されるのは代替可能な「手段」
「消費されるのは代替可能な「手段」にすぎない
一方筆者は、「時間を作ること」と、「外部的な刺激によって生まれた、必要性はあるが主体性に欠ける消費欲求において、必要性を満たした消費結果にいかに手間をかけずに近づけるか」がタイパの目的であると考えている。筆者はあくまでも、時間の効率化と、いかに手間をかけずに特定の状態になれるかという点が、タイパ論の論点であると考えるのだ。」
(p.179)
タイパの目的
必要性を満たした消費結果にいかに手間をかけずに近づけるかが、タイパの目的ということです。
手間と時間をかけないで、早く結果にたどり着く。
これが、タイパの目的ということです。
効率化といったことは、こういう目的、狙いがありますよね。
大量生産などは、そういう側面があると思います。
思ったこと
倍速視聴などで、感動が薄れるという話があります。
確かに、理解できなければ、感動はできないというか、わかっていないので、感動するのは難しいのかもしれません。
ただ、普通の速度で見ても、理解できなければ、感動などはできないでしょう。
速読なども同じですね。
自分が理解できているか、ここが大切だと思います。
時間をかければ良いというものでもないので、どうしたら、目的を達成できるのかを考えて、実行したいものです。
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時短したい方がいろいろと取り入れると良いですね。
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おすすめ度
★★★★☆
タイパとはどういうことなのか。
タイパを求める人は、どのようなことを考えているのかなどが書かれています。
おすすめしたい方
タイパについて考えたい方。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
タイパの3つの性質
1 時間効率
2 消費結果によって、かけた時間が評価
3 手間をかけずに○○の状態になる
タイパをどう考えていますか?