マーケティング手法大全といいうことで、12分野115種のメソッドがまとめられています。
全体像を理解して、自分、自社に必要なものが何かなどを判断するために使うと良さそうです。
- 『マーケティング手法大全 トップマーケターを目指す人が知っておきたい12分野115種のメソッド』
- 『マーケティング手法大全』のここに注目・言葉・名言
- マーケティングプロセス「R-STP-MM-I-C」の5ステップ
- 取り入れたいと思ったこと
- あわせて読みたい
- 『マーケティング手法大全』
- 今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

『マーケティング手法大全 トップマーケターを目指す人が知っておきたい12分野115種のメソッド』
目次
はじめに
Part1 マーケティングの全体像
・マーケティングの定義
・マーケティングの3 要素「WHO」「WHAT」「HOW」
・マーケティングプロセス「R-STP-MM-I-C」の5ステップ
・マーケティングの歴史と、115種の「〇〇〇マーケティング」と重要12分野
Part2 これだけは押さえておきたい12分野24種のマーケティング
・分野01 マスメディアを通して顧客を集団として捉えるマーケティング
・分野02 顧客1人ひとりに焦点を当てたマーケティング
・分野03 インターネットを活用して顧客に届けるマーケティング
・分野04 自社ウェブサイトから顧客にアプローチをかけるマーケティング
・分野05 メディアを通して顧客や顧客の集団に関わるマーケティング
・分野06 顧客へモバイルデバイスを通してアプローチするマーケティング
・分野07 意思決定のために大量のデジタルデータを活用するマーケティング
・分野08 店舗を通じて顧客に間接的に販売するマーケティング
・分野09 メーカーが顧客へ直接的に販売するマーケティング
・分野10 他の事業者と協力して開発・販売などを行うマーケティング
・分野11 事業者を顧客として事業者が実施するマーケティング
・分野12 ブランド自体の価値やイメージを向上させるマーケティング
・158のブランド/ブランディング用語(優先62個の語彙+96個の語彙)
Part3 これからのマーケティングに欠かせない2種の新手法
・新手法01 顧客起点マーケティング
・新手法02 AIマーケティング ―AIのインパクトと人間の仕事―
Part4 もっと学びたい人のための89種のマーケティング手法
マーケティング理論を発展させた偉人たち
さいごに
索引
本書に掲載の事例
『マーケティング手法大全』のここに注目・言葉・名言
「WHO,WHAT,HOWのマーケティングの3要素は、最も基本となるマーケティングの考え方です。どのようなビジネスも、この3要素で捉えることができます。ただし多くのビジネスにおいて、複数の顧客(WHO)による「価値連鎖」や「相互影響」が存在します。
WHOと WHATの「価値連鎖」
一般に BtoB (Business to Business)と呼ばれるビジネス業態は、事業会社が他の事業会社にWHAT (プロダクト)をマーケティングおよび販売するもので、そのプロダクトの最終的な消費者やユーザーに直接販売しません。この場合は、プロダクトの便益や独自性に価値を見出したWHO (顧客)が購入することで、売上と利益となって事業はいったん成立しますが、ここでの購入者は、そのプロダクトを活用して別のプロダクトを生み出し、別の顧客へ販売しています。
重要なのは、このようなWHOとWHATの「価値連鎖」を理解したうえで、自社のプロダクトが誰にどんな価値を提案しているかを考えることです。」
(p.23)
WHO,WHAT,HOWから
誰に、何を、どうやって。
この3つで考えると、マーケティングやビジネスは理解しやすいですよね。
ただ、複数の顧客や関係者もいるので、「価値連鎖」や「相互影響」も考える必要があるということです。
ここまで考えられると、BtoBなどでは、さらに商品やサービスの価値を考えたり、届け方を考えられたりするわけです。
マーケティングプロセス「R-STP-MM-I-C」の5ステップ
「マーケティングプロセス「R-STP-MM-I-C」の5ステップ
マーケティングの3要素(WHO WHAT HOW)を実務で実行するにあたっては、一定のプロセスで進めていくことになります。このプロセスは、次の5つの頭文字を取って「R-STP-MM-I-C」と表現されます。
ステップ1 R (Research):調査分析を意味するリサーチで、マーケティング施策立案のための市場調査・環境分析・顧客分析を行います。
ステップ2 STP (Segmentation、Targeting、Positioning):セグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングの略称です。リサーチ結果を基に市場を細分化し、狙う市場を選択し、その市場の中で競合に対する自社の立ち位置を定めることです。
ステップ3 MM (Marketing Mix):マーケティングミックスの略称で、ステップ2のSTPに基づき具体的なプロダクト(製品やサービス)を売るためのマーケティング施策を策定します。具体的には、プロダクト(Product:製品やサービス)、プライス (Price:価格)、プレイス(Place:流通)、プロモーション(Promotion:販売促進)を決める4Pなどが有名です。
ステップ4 I(mplementation):実行を意味するインプリメンテーションの略称で、マーケティング施策を具体的プランに落とし込み実行します。
ステップ5 C (Control):管理を意味するコントロールの略称です。実行したブランの結果を分析し、計画、利益性、粉率性、戦略の観点で評価・改善を行います。」(p.27)
R-STP-MM-I-C
実行する際には、こういったR-STP-MM-I-Cの5つのステップで行っていくということです。
PDCAのようなカタチですが、マーケティングでは、このような5つのステップで考えると、わかりやすく、実行しやすいと思います。
いずれにしても、計画を実行していくこと、そして振り返って、修正していくことが大切だなと感じます。
取り入れたいと思ったこと
「近年急速に発展している「AIマーケティング」の予測を解説します。
2022年からのChatGPTや Geminiをはじめとする生成AIの驚くべき進化は、まさに秒進分歩ですが、現時点でAIによるマーケティングを予測すると「AI(人工知能技術)を駆使して、全てのマーケティングのプロセスを対象にし、自動化、ロボット化を通じて、関わる投資対効果を高めること」と考えられます。
ここでは今後の「AIマーケティング」を予測してみます。
マーケティングプロセス(R-STP-MM-1-C)は、Part1で紹介した通りR (Research), STP (Segmentation, Targeting, Positioning), MM(Marketing Mix)、I (implementation)、C (Control)で構成され(図15)、ステップ1のリサーチから始めて、ステップ5のコントロール(分析、効果検証)まで進んだら、またステップ1に戻るという循環構造になっています。
2025年4月時点で見えているAIマーケティングとして、すでに活用されている内容や、そのためのマーケティングツール、サービスだけでも、これまで人間がマニュアルで行っていた作業や、手間がかかるために着手されなかった作業の多くをAIマーケティングが代替しつつあります。私が確認できた業務作業を次ページに一覧化しました。」(p.168)
マーケティングでも、AIが今後さらに活用されていくと思われます。
ここは、やはり活用したいですよね。
まずは、効率化に使うと良さそうです。
今後は、さらに自動化がされていくのかなと思いました。
あわせて読みたい
『実践 顧客起点マーケティング たった一人の分析から事業は成長する』西口 一希
こちらは、 1人の顧客からマーケティングを考えていく方法などについて書かれています。
顧客起点でマーケティングを考えたい方が読まれると、参考になるはずです。
『マーケティング手法大全』
おすすめ度
★★★★☆
マーケティング手法大全ということで、マーケティング手法がまとめられています。
自社でどういう手法を行うと良いかを考える際の参考にするために使うと良い本だと思います。
おすすめしたい方
マーケティング担当者。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
複数の顧客や関係者のことも考えてみる
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