ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

ビジネス書の書評ブログ。ビジネス書の紹介、ビジネス書の名言・言葉などを紹介しています。本の書評・感想レビュー

【メルマガ登録】(無料)まぐまぐ殿堂入りメルマガ  メルマガで読みたい方は、ぜひご登録を!
知識をチカラに
(マガジンID:0000139905) Powered by まぐまぐ
メールアドレス:

 本を書きました。絶賛発売中です!→ 『1つのことを長く続けられる技術』  本の詳細 → 『1つのことを長く続けられる技術』

 
 

『付加価値額の教科書  資金繰りの不安がなくなり、自己資本比率が上がる!』池上秀一。まず利益を決める


(株)九昭ホールディングス代表取締役の池上秀一氏が、「付加価値額経営」について書かれています。

付加価値額を上げるための考え方などを説明されています。

[rakuten:book:21040986:detail]

『付加価値額の教科書  資金繰りの不安がなくなり、自己資本比率が上がる!』池上秀一

『付加価値額の教科書  資金繰りの不安がなくなり、自己資本比率が上がる!』池上秀一

『付加価値額の教科書 資金繰りの不安がなくなり、自己資本比率が上がる!』

目次

はじめに 付加価値額経営で長生きできる会社経営を行う
第1章 ド素人経営者が36才で借金10億円を背負ってからの大逆転劇
第2章 経営者が伸ばすべきは「売上」ではなく「付加価値額」
第3章 付加価値額を上げるために経営者がやるべきこと
第4章 会社を1つのチームにまとめる社員教育
第5章 付加価値額経営で100億円企業を目指す
あとがき 経営の天才でなくても付加価値額経営は始められる

『付加価値額の教科書』のここに注目・言葉・名言

「付加価値額は損益計算書(プロフィットロス「P/L」)に照らし合わせて考えると、その考え方がわかりやすいです。

47ページの図をご覧ください。
片方が一般的な損益計算書で、もう片方が付加価値額経営における損益計算書です。項目としては「売上高」「売上原価」「販管費」「営業利益」とシンプルな構成にしています。
一般的な損益計算書では売上高から売上原価を差し引いた残りの額を「売上総利益」と言います。「売上総利益=売上高-売上原価」で求められます。

しかし、付加価値額経営の考え方では「売上原価」の考え方が異なります。」
(p.46)

「この図表においては販管費と営業利益を総じて「売上総利益=付加価値額」となります。これが付加価値額経営の考え方です。

付加価値額の考え方の基準は、売上を大きく2つに分けて考えることです。
それは「会社の外に出るお金」と「会社の中に残るお金」です。」(p.48)

付加価値額

付加価値額とは、販管費と営業利益を総じて「売上総利益=付加価値額」としています。

そして、「会社の外に出るお金」と「会社の中に残るお金」で考えるということで、従業員の給料などは、会社の中に残るお金と考えるとのこと。

ここから、会社に残るお金をできるだけ大きくするにはどうするかと考えていくということです。

まず利益を決める

「通常であれば「来期は売上◇億円を目指すぞ!」と目標を立てて企業は動き出します。しかし、何度もお伝えしている通り、売上だけを上げてもそれに比例した利益が出るわけではありません。
売上1億円で利益が5%の500万なら、売上が2億円になれば比例して利益が1000万円になるわけではないのです。
利益は「出るもの」ではなく「出すもの」です。
出すためには事前に「いくら出すか」を決める必要があります。
まず利益を決めて、そのために必要な額を決めていく。この逆算の考え方が付加価値額経営なのです。」(p.61)

利益を決めてから、売上などを考える

営業利益、会社に残るお金を決めてから、売上がいくら必要になるかを考えて、目標を設定するということです。

売上から考えるのではなくて、会社に残るお金をいくらにしたいのか、ここを目標として、売上などを決めて計画して、動いていく。

この逆算が、付加価値額経営ということです。

取り入れたいと思ったこと

付加価値額経営実践のための5つのステップ(p.62〜)

ステップ1:「出ていくお金」と「残るお金」を定義する
ステップ2:「がんばれば達成できそうな目標」を設定する
ステップ3:担当者は案件ごとに目標付加価値額に合った
予算書を作成する
ステップ4:会議で承認された担当者にだけ発注を認める
ステップ5:承認を受けたすべての案件の一覧表を作成する

会社に残すお金、付加価値額から考えて、売上などを計算して、目標を立てて、動いていきたいですね。

あわせて読みたい

『付加価値のつくりかた』田尻 望

『付加価値のつくりかた』田尻望。付加価値とは? - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

 

www.biztikara.com

 

 

こちらは、キーエンス出身の田尻望氏が、付加価値のつくりかたについて書かれています。
付加価値を考えたい方が読まれると、基本的なところが整理されて、わかりやすいと思います。

『付加価値額の教科書 資金繰りの不安がなくなり、自己資本比率が上がる!』

[rakuten:book:21040986:detail]

おすすめ度

★★★★☆

付加価値額経営について書かれています。
付加価値額から考えて、会社に残るお金を増やしたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

付加価値額で考えたい方。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

利益を決めてから、売上などを考える

利益を決めてから、売上などを考えていますか?