ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

ビジネス書の書評ブログ。ビジネス書の紹介、ビジネス書の名言・言葉などを紹介しています。本の書評・感想レビュー

【メルマガ登録】(無料)まぐまぐ殿堂入りメルマガ  メルマガで読みたい方は、ぜひご登録を!
知識をチカラに
(マガジンID:0000139905) Powered by まぐまぐ
メールアドレス:

 本を書きました。絶賛発売中です!→ 『1つのことを長く続けられる技術』  本の詳細 → 『1つのことを長く続けられる技術』

 
 

『幸せな仕事はどこにある: 本当の「やりたいこと」が見つかるハカセのマーケティング講義』井上大輔


マーケティング講義ということで、マーケティングについて物語と解説という形で書かれています。

マーケティングの全体的な理解をしたい方が読まれると、わかりやすく説明されています。

『幸せな仕事はどこにある: 本当の「やりたいこと」が見つかるハカセのマーケティング講義』井上大輔

『幸せな仕事はどこにある: 本当の「やりたいこと」が見つかるハカセのマーケティング講義』井上大輔

『幸せな仕事はどこにある: 本当の「やりたいこと」が見つかるハカセのマーケティング講義』

目次

第一講:「差別化」――「ささいな良いところ」をプロとしての強みに育てる

第二講:「品質」―― 英語、プレゼン、論理思考……「どの力を伸ばせばいいか」わかる

第三講:「目立つ①」―― 選ばれるために「思い出される人」になる

第四講:「目立つ②」――「最初に覚えられる」ことで揺るがない評価を手に入れる

第五講:「伝える」――「実力はあるのにアピールが下手」から卒業する

第六講:「マーケティングの全体像」――「自分への期待」をよく知ることで、自分らしく必要とされる

第七講:「パーパス」――「個性を見つける」と「誰かの役に立つ」を両立させる

第八講:「心を動かす」――「どう言うか」を練り上げて差をつける

最終講:「必要とされる」―― 相手の根っこにある「必要」を掘り下げ、それに応える

『幸せな仕事はどこにある』のここに注目・言葉・名言

「顧客にとっての「価値」は直感的にはわからない。
だから分析して定義する

マーケティングの全体像を理解するための、もっとも重要なキーワードは「価値」です。
なので最初に、これまでの話を、この「価値」という視点を入れて一通り振り返ってみましょう。

「差別化」と「品質」。この2つは、価値に注目して考えると、両方とも「顧客にどんな価値を提供するか」という話です。
まず「同質化要素」を警えて、その上に「差別化要素」を乗っけていくという差別化は、言ってみれば顧客にとっての「価値の差」を生み出すための努力です。
「当たり前品質要素」や「魅力的品質要素」などの品質の話も、顧客が何に意味のある価値を感じるか?というテーマの深掘りと言えます。いずれも「顧客にとっての価値」というところがポイントです。」(p.164-165)

顧客が何を価値と考えるか?

お客様が、どういったことを価値があると考えるか?

これが意外とわからないところはありますね。

そこで、他社と同じ「同質化要素」を考えて、そこから「差別化要素」を考えるということです。

これらを考えて、顧客が何を価値と考えるかということを、分析して定義すると、まずは、価値がわかってくるということですね。

せっかく創造した価値も、顔客がそれを知らなければ意味がない

「せっかく創造した価値も、顔客がそれを知らなければ意味がない

「目立つこと」や「コミュニケーション」の話では、そのように定義して創り出した価値を、今度はどうやって顧客に伝えるか?というのがテーマでした。「価値の伝達」ということになります。
いかに顧客視点で考え、顧客にとって意味のある価値を定義して創り出したとしても、それを顧客が知らなければ存在していないのと同じです。
それは自分ではなく「顧客にとっての」価値を形にしたものなのですから、当の顧客が知らなければ、結局は誰にとっても意味のないものになってしまいます。

もっとも実際には、お店の存在をただ伝えればいい、というわけではないのが「価値の伝達」の難しいところです。
「セイリエンス」と「リーダーシップの法則」。覚えていますか?ハンバーガーと言えばマクドナルド、コーラと言えばコカ・コーラ、というやつですね。
そのように、ブランドは自分たちと関連するキーワードの間に、顧客の頭の中で1つひとつリンクを貼っていく必要があったのでしたよね。「ただ知ってもらう」だけではなく、「思い出してもらう」ために。」(p.166-167)

伝える

そして、価値を定義したら、お客様に伝えていくということです。

伝える際には、ただ伝えるだけではなくて、お客様の頭の中で、思い出してもらえるように、商品やブランドをつながるのあるようにできるようにしていくということです。

AppleならiPhoneといった感じです。

このようなことができるように価値を伝えていく。

お客様にとっての価値を分析して定義して、お客様にその価値を頭の中で思い出してもらえるように伝えていくということです。

取り入れたいと思ったこと

「ニーズ(根っこにある欲求)→ウォンツ(一般名詞)→
デマンド(固有名詞)」(p.258)

人の根っこにある欲求から、ウォンツとして一般名詞があります。

例えば、「出張先の居住スペース」が「ビジネスホテル」というのがあります。

そして、このウォンツから、固有名詞、ビジネスホテルの名前となりますね。

ニーズ、ウォンツ、デマンド、これらを考えて、商品やサービスを組み立てたいですね。

あわせて読みたい

『電通現役戦略プランナーのヒットをつくる「調べ方」の教科書 あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術』阿佐見 綾香

www.biztikara.com

 

こちらは、ヒット商品を作るための調べ方について書かれています。
これから商品開発を始める方で、どうやってヒット商品を開発するかを知りたい方が読まれると、参考になると思います。

『幸せな仕事はどこにある』

おすすめ度

★★★★☆

マーケティング講義ということで、マーケティングについて、物語と解説という形で書かれています。
マーケティングの基本的なところを学びたい方が読まれると、わかりすく説明されているので、学びやすいと思います。

おすすめしたい方

マーケティングを学びたい方。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

顧客が何を価値と考えるか?

価値を定義していますか?