『ヒットをつくる「調べ方」の教科書 』ということで、
商品開発などのための調べ方についてまとめられています。
これからヒット商品を開発したい方などに向けて書かれています。
『電通現役戦略プランナーのヒットをつくる「調べ方」の教科書 あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術』
目次
■第1章 売れない商品は「ターゲット」「セール
スポイント」がズレている
■第2章 「ターゲット」「セールスポイント」を絞り込む3つのステップ
■第3章 【リサーチの実践1】 アイデアを形にして検証するリサーチ
■第4章 【リサーチの実践2】 ヒットをつくる「市場分析」
■第5章 【リサーチの実践3】 ヒットをつくる「顧客分析」
■第6章 【リサーチの実践4】 ヒットをつくる「競合分析」
■第7章 【リサーチの実践5】 ヒットをつくる「自社分析」
■第8章 【リサーチの実践6】 売り続けるためのリサーチ
■第9章 リサーチにつまずいたら読む章
『ヒットをつくる「調べ方」の教科書 』のここに注目・言葉・名言
「「仮説→明らかにしたいこと→手段」の順番を守る意義
仮説のないままリサーチを始めてしまうと、あらゆる情報を広く浅く集めるしかなくなります。すると、一般的なことしか発見できなかったり、深掘りするべき大事な情報を見落としたりする可能性が高くなります。一方、仮説を出してからリサーチすると、結果を活用しやすい無駄のないリサーチを設計できるようになるのです。」(p.075)
「仮説→明らかにしたいこと→手段」の順番を守る
まず仮説をとりあえずでも良いので決めることということが、書かれています。
ターゲットやセールスポイントの仮説を考えてみて、そこから何を明らかにしたい、なっていないとならないのかを調べていく。
こういうステップが大切ということです。
仮説の前に、目的があると良いなと思いますが、このあたりが明確になっていると、打ち手をどうすると良いかがはっきりしやすいですよね。
逆に、目的も仮説も曖昧だと、何をしたら良いかがよくわからないという状態から抜け出すのが難しいように思います。
ヒット商品開発のリサーチで大切なこと
「第3章でお伝えするのは、目的A:アイデアを売れる形に変える「ヒット商品開発リサーチ」です。これは本書の中でも最も使用頻度を増やし、気軽に繰り返せるようになって欲しいリサーチです。なぜなら、使いやすいリサーチであるのはもちろんのこと、具体的な打ち手が見つかりやすく、さらに最も楽しいリサーチでもあるからです。
「ヒット商品開発リサーチ」で大事なことは、繰り返しになりますが「アイデアを形にしてみる」習慣をつけることと、それを必ず「リサーチでターゲットにぶつけて検証する」ことです。」
(p.132-133)
アイデアを形にして、ターゲットにぶつけて検証する
商品アイデアを、簡単な形で良いので形にして、目に見えるようにする。
そして、それをターゲットにぶつけて検証することが大切ということです。
プロトタイプなどを作って、使って欲しいと思っている人に、直接意見を聞いてみるといったことですね。
これで、どういう反応があるかがわかります。
目に見える形にして、ターゲットの反応を知ることが大切ですよね。
『ヒットをつくる「調べ方」の教科書 』で取り入れたいと思ったこと
インサイトの見つけ方などについても書かれています。
「インサイトは、探し始めると際限がないものです。そのため、いろいろある中でも、ターゲットを動かすために使えるインサイトに絞り込んでいく必要があります。絞り込みのコツは、データや事象を見たときの「違和感」を出発点にすることです。」
(p.339)
こういったことも参考にして、取り入れたいと思いました。
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『商品はつくるな 市場をつくれ
キリン「伝説のヒットメーカー」商品づくり24の技法』和田 徹
『商品はつくるな 市場をつくれ キリン「伝説のヒットメーカー」商品づくり24の技法』和田 徹 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらは、元キリンビール(株)エグゼクティブ・フェローの和田 徹氏が、商品づくりについて書かれています。
ヒット商品、市場の作り方について書かれているので、商品開発者の方などが読まれると、参考になることが見つかるはずです。
『電通現役戦略プランナーのヒットをつくる「調べ方」の教科書 』
おすすめ度
★★★★☆
ヒット商品を作るための調べ方について書かれています。
これから商品開発を始める方で、どうやってヒット商品を開発するかを知りたい方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方
商品開発担当者。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
仮説→明らかにしたいこと→手段
仮説を立てていますか?