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『お金をかけずに売れる仕組み大全』吉澤健仁。「売れるニーズ」を見つける方法


お金をかけずに売れる仕組み大全ということで、あまりお金をかけないで、商品、サービスが売れるようにする方法についてまとめられています。

 

『お金をかけずに売れる仕組み大全』吉澤健仁

『お金をかけずに売れる仕組み大全』吉澤健仁

『お金をかけずに売れる仕組み大全』吉澤健仁

目次

はじめに
お金をかけずにモノを売る方法は、たしかに存在する!

Chapter1 顧客視点を理解する ターゲット戦略
Chapter2 深層心理にアプローチする 訴求戦略
Chapter3 商品・サービスを差別化する 商品・サービス戦略
Chapter4 価格を工夫し、利益を最大化する 価格戦略
Chapter5 勝手に売れ続ける仕組みをつくる 販売戦略
Chapter6 顧客をファンにして離さない ファンマーケティング
Chapter7 広告費をかけずにPRする PR戦略
Chapter8 SNSで商品・サービスを売る SNS戦略
Chapter9 ラクして売れるSNS運用のコツ SNS運用
Chapter10 主要SNSを使いこなす 6大SNSの活用法

『お金をかけずに売れる仕組み大全』のここに注目・言葉・名言

「顧客の無意識の欲求を掘り起こす「売れるニーズ」を見つける方法

消費者のニーズには 3種類ある
何が売れるかを知るには、まず消費者のニーズ(欲求)を知らなければなりません。
人がモノを買いたくなる背景には、「顕在ニーズ」「潜在ニーズ」「インサイト」という3層の感情があると考えられています。

●顕在ニーズ
消費者本人が必要性や欲求をはっきり意識しており、「こういうものが欲しい」「こういうことがしたい」と言語化できる
●潜在ニーズ
欲しいという感情はあるものの、具体的に意識できておらず、言語化できない。
ただし、問いかけられたり会話をしたりする中で、何を求めているかに気づくことができる
●インサイト
言語化できず、問いかけや会話の中でも認識できていないものの、実は本人自身も気づいていない深層心理にある欲求


これだけ読むと、潜在ニーズとインサイトの違いがややわかりにくいかもしれませんね。
例えば、何がどういいかを言葉で説明できないけれど、「なんか好き」とか
「しっくりくる」と感じるようなものが潜在ニーズ。」(p.032)

「インサイト、「隠れた欲求」は新機軸の宝庫
「インサイト(insight)」とは、直訳すると「洞察」「発見」「物事を見抜くこと」
といった意味です。マーケティングにおいては、「消費者が本当に欲しているものやこと」「隠れた本当の欲求」という意味で使われています。
つまり、行動や意思決定のあり方から顧客自身ですら気づいていない心理を洞察し、本当に求めているものや必要なものを発見する一それがインサイトなのです。

顕在・潜在ニーズは「何を」欲しているかに焦点があたりますが、インサイトは「なぜ」それが欲しくなるのかに着目点が置かれます。そういう新領域を見出して商品開発できると、これまでにない革新的な製品やサービスにつながる可能性があります。」(p.033-34)

顧客の無意識の欲求を掘り起こす「売れるニーズ」を見つける

顕在ニーズは、すでにわかっていることなので、ライバル企業も多いと思われます。

一方で、潜在ニーズやインサイトは、顧客が気がついていないことに基づくのでライバル企業も少ないかもしれません。

いずれにしても、潜在ニーズやインサイトを見つけることができれば、顧客の無意識の欲求を見つけやすくなりそうです。

「真似されない価値」の築き方

「独自ポジションで市場を制す!
「真似されない価値」の築き方

「ありそうでなかった」領域を見つける市場において、どのような立ち位置(ポジション)を取るかを考えることを「ポジショニング職略」と言います。
他社との差別化を明確にし、自社の商品やサービスを選び続けてもらうためには、ポジショニング戦略のもと、市場での「独自性を確立する」ことが大切です。
顧客のニーズに対して、どのような価値を提供すると満足度を高められるのか。例えば、次のような視点から、自社の特徴を分析してみましょう。
・他社がやっていないことは何か
・自社の強みを活かせるのはどこか
・今と土俵を変えることはできるか
こうした分析から、これまで「ありそうでなかった」切り口を発見することが、勝機をつかむヒントとなります。
本項では、競合と差をつける訴求力で成功した事例を取り上げながら、独自性の見つけ方を述べていきます。
他社がやっていないことは何か
まずは業界全体を眺めてみましょう。自社が後から新規参入していく場合、他社がやっていないことは何かをよく知っておくことが大事です。」(p.102)

「ありそうでなかった」切り口を発見

「真似されない価値」をどうやって作るか?

・他社がやっていないことは何か
・自社の強みを活かせるのはどこか
・今と土俵を変えることはできるか

こういったことを考えて、新たな切り口を見つけて、独自ポジションを作っていくと良いということです。

競争しないで勝てるようなポジションがあると、強いですよね。

取り入れたいと思ったこと

「価格は動かしていい!
需要に応じた値づけで売上最大化

価格を変動的にすることで収益性を上げる
近年、さまざまな分野に広がりを見せているのが、「ダイナミックプライシング (dynamic pricing)」という仕組みです。これは商品・サービスの価格を、需要状況に合わせて変動させる価格戦略のことで、日本語では「動的価格設定」「変動料金制」とも言います。
皆さんがよくご存じの話で言うと、ゴールデンウィークやお盆休み、年末年始の時期になると、ホテルや航空券の料金がグッと高くなりますね。
同じ客室、同じ路線でも、繁忙期と閉散期とでは価格がかなり違います。
ホテルや航空会社、旅行業界では、需要が高まる時期は価格を引き上げ、逆に需要が少ないと見込まれる時期は価格を引き下げることで、収益性を調整しているのです。閑散期に価格を下げることで消費者にお得だと思ってもらえれば、需要が伸びます。
このように、過去の販売データに基づいて需要動向を把握し、販売単価を変動させて収益性を最大化することを「イールドマネジメント」と言います。」
(p.131)

価格を変動させる、変える。

これで、売上や収益性を変えることができます。

固定しないで良いということで、取り入れたいですね。

あわせて読みたい

『マーケティング手法大全 トップマーケターを目指す人が知っておきたい12分野115種のメソッド』西口 一希 

こちらは、マーケティング手法大全ということで、マーケティング手法がまとめられています。
自社でどういう手法を行うと良いかを考える際の参考にするために使うと良い本だと思います。

『お金をかけずに売れる仕組み大全』

おすすめ度

★★★★☆

お金をかけないで売れるようにする方法がまとめられています。
全部やらないにしても、知っておくと変わるところもあると思います。
売れる仕組みを作りたい方が読まれると、参考になることが見つかるはずです。

おすすめしたい方

マーケティング担当者。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

独自ポジションで「真似されない価値」を築く

独自ポジションで「真似されない価値」を築いていますか?