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『売れる「値上げ」』深井賢一。どうやって値上げすると良いのか?


毎日のように、値上げが続いていますね。

そんな中、顧客離れ、取引先離れなどを起こさずに、どうやって値上げすると良いのか、といったことが本書では書かれています。

『売れる「値上げ」』深井賢一

『売れる「値上げ」』深井賢一

目次

第1章 「コスト上昇=値上げ」を付加価値に変える、という発想
第2章 値上げをしても顧客が増えた!あの定番商品の戦略
第3章 「小さく」「不完全な」取り組みにこそ価値がある
第4章 自社商品の強みをきちんと「変換」できていますか?
第5章 多額の宣伝費をかけなくても、「ナカマとミカタ」で価値は広まる
第6章 WHATよりもWHY!商品ではなくストーリーを売ろう
第7章 いまどき、「モノ」より「参加」がプレミアム
第8章 業界・社会が抱える問題は付加価値になる
第9章 価値を生み出す原石は、すべての会社がもっている
終章 値上げを付加価値に変える7つのメソッド
特別寄稿 コスト上昇時代、企業は選ばれ続けるためにどうすべきか(学習院女子大学名誉教授・マーケティング戦略論 江口泰広)

『売れる「値上げ」』のここに注目・言葉・名言

「コスト上昇時代を勝ち抜く!
キーワードは「共感と参加」
◎お客さんが共感・参加する「応援してもらえる値上げ」に!
コストに対する発想の転換を、どうすればお客さんに理解してもらうことができ、納得を得られるか。
そのカギを握るのは「共感と参加」です。「社会課題を解決するための活動量」が上昇していることをお客さんに誠実に伝え、「共感」してもらう。そして、その活動にお客さんにも「参加」してもらうのです。
企業の日々の活動や姿勢、提供する商品・サービスに「共感と参加」していただくことによって、お客さんにも納得いただき、かつ応援してもらえる値上げが可能になります。」(p.30-31)

「共感と参加」で、「応援してもらえる値上げ」に

納得と理解を得られる値上げであれば、顧客離れは起きにくいということです。

このためには、社会課題を解決するために値上げが必要で、その活動に参加してもらえるようにすると、納得を得られやすいとのこと。

たしかに、理由を伝えることで、理解などが進んで、納得しやすくなると思います。

その理由を作って、伝えていくことが大切ということがわかります。

誠実さ

「◎誠実さは等身大の存在として評価され、付加価値になる

小さくて不完全ではあるけれど「ちょっといいコト」は、消費者にとって自分たちの等身大で捉えることができるため、親近感をもってもらえます。
だから、自分たちも応援し、その輪を広げていこうという気持ちにもなり、それが商品を買うという行動にもつながるのです。
さらに、企業の取り組みを応援して商品を買った自分たちも「ちょっといいコト」をしている気分になれる。そんな気分も、ユーザーや消費者にとって重要な付加価値になります。
頑張ってもらいたいという応援の気持ちとともに、自分たちもちょっといいコトをしている気分になれる。そんな付加価値があるために、価格が高くても値上げをしても、選んでもらえる商品・サービス、企業になれるのです。」(p.69)」(p.)

不完全ではあるけれど

社会課題の解決というと、理想は完璧な解決策を提示できると良いですが、なかなか難しいところがあります。

だから、不完全な解決策ではあるが、それを説明して伝えることで、わかってもらえるようにする。

このように、丁寧に説明することで、等身大の存在として評価されるということです。

何もしないよりは、何かをしたほうがいいというか、少しでも改善するのであれば、不完全でもやったほうが良いですよね。

完璧ではないが、ここは改善できますと伝えることが、付加価値になるということです。

取り入れたいと思ったこと

「◎身近な商品・サービスの「変換と換算」の手法

「タイパ」に取り組んできた商品であれば、食品に限らず、日用品、調理家電など、どんな商品にも適用できます。
ただ、より「共感」を生むように伝えるには、よりていねいなアピール法が必要です。
すなわち「変換と換算」のうまさが必要なのです。
例えばレトルト食品の場合、「電子レンジで温めるvsお湯で温める」の比較では、電子レンジで温めた場合には、お湯で温めるより二酸化炭素排出量を約80%も削減できるとします。そうであるなら、電子レンジ使用だと1食あたりだと、どれくらい二酸化炭素を削減できるのかを計算して、伝えます。」(p.86)

伝えることの大切さを感じられる本書ですが、伝え方として、変換して換算するとわかりやすいということです。

わかりやすく伝えることで伝わるというのがあると思うので、考えて伝えるようにしたいものですね。

あわせて読みたい

『小さな会社の売れる仕組み』久野 高司

www.biztikara.com

こちらは、小さな会社の売れる仕組みということで、どのようなことを考えると良いのかということが書かれています。
戦略5原則などを考えて、売れる仕組みを作りたい方が読まれると、参考になると思います。

『売れる「値上げ」』深井賢一

おすすめ度

★★★★☆

売れる値上げということで、納得感のある値上げを行う考え方などについて書かれています。
どのように値上げをすると良いかを考えたい方が読まれると、ヒントなどが見つかると思います。

おすすめしたい方

ビジネスパーソン。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

 「共感と参加」で、「応援してもらえる値上げ」に

その値上げに納得感がありますか?