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『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』三條 慶八。事業計画書を作成するときのポイント


140億円の負債から自立再生した著者が、経営のポイントなどについて書かれています。

Q&A形式で書かれています。

『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』三條 慶八

『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』三條 慶八

『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』三條 慶八

目次

第1章:成功する経営者が持っている心得
第2章:仕事と商売の本質
第3章:社長として最低限知っておきたいお金の話
第4章:会社と家族を守るための銀行交渉術
第5章:どんなピンチも乗り越えられる組織とマネジメント

『経営の極意』のここに注目・言葉・名言

「社長が管理すべきは、営業売上? 営業利益?
銀行が気にする数字はどこ?
中小企業の社長の中には、営業売上ばかり気にしている人がいます。
かつて、日本の人口が増え、社会がどんどん成長していたときは、売上が増えれば利益も増えました。「大きいことはいいことだ」の時代です。
しかし、今は違います。今の時代に最も大切なのは、売上よりも利益です。
銀行が決算書や試算表で真っ先に見るのも、その会社の営業利益です。
なぜなら、営業利益が出ていない企業は、売り買いで商売が成り立っていないからです。極論を言えば、商売をしている意味がないのです。」
(p.152)

社長が管理すべきは、営業売上? 営業利益?

売上を気にしないという経営者はいないのではないかと思います。

一方で、利益はあまり気にしていない社長などは多いかもしれません。

銀行は、営業利益を見るということです。

まあ、そうですよね。

赤字だと問題があるということになりますから。

わかっている人にとっては当たり前のことですが、意外とできていないというか、やっていないことかもしれません。

事業計画書を作成するときのポイント

「事業計画書を作成するときのポイント

口頭説明なしで、誰が見てもわかるように
銀行に提出する事業計画書に、ただ数字だけを並べている社長が本当に多くいます。
最近は、グラフや表をきれいにつくることができるので、とても見栄えのいいものに仕上がっています。
しかし、そこに解説がないと意味がありません。
それを指摘すると、「口頭で説明する」と言いますが、それでは伝わりません。
その口頭で行なった説明内容は、銀行の担当者が上司に報告するときに、8割から9割は忘れてしまうものだからです。

その計画書を支店長や本部の人が見ただけで、理解できるような資料にするべきです。伝言ゲームではないですが、担当者に説明したことが伝わるとは限らないからです。
たとえば、1年で3割売り上げが上がるように数字ができていても、そこにエビデンスがなければ、説得力がありません。それを納得できる解説が必要です。
銀行もプロですから、担当者は突っ込んできます。そのときにタジタジになっては印象が悪くなります。
逆に、戦略が見えるような解説が書かれていれば、相手も納得してくれます。その計画書を見れば、説明がいらないぐらいの計画書が理想です。」
(p.247-248)

事業計画書は、見れば説明がいらないぐらいの計画書

事業計画書は、見れば説明がいらないぐらいの計画書が理想ということです。

なかなか難しいかもしれませんが、数字だけではなく、説明があるだけでも違ってくると思います。

ポイントなどをまとめてわかりやすい計画書を作る。

見れば説明がいらないくらいの説明書を作る。

これができれば、銀行もですが、誰にとってもわかる計画になりますね。

取り入れたいと思ったこと

「また、コンサルタントの指導などで「3年で売上2倍」などという計画を出してしまう会社もありますが、銀行にしてみれば、現実的ではありません。銀行によっては頼されない計画書になってしまいます。
まるで高度経済成長時代のようで、絵に描いた餅です。現実的な計画書を作成するほうが銀行からの信頼を得ることができます。
私は、1年目は堅実に上がる、2年目は少し伸びる、そして、3年目に成長するというホップ・ステップ・ジャンプの計画書を指導しています。
なぜかと言うと、銀行はたいてい2~3年で人事異動するからです。担当者は自分がいる間に堅実に伸び、将来性はかなりあると思える計画書をつくることです。
成長しない企業には、銀行も付き合いたくありませんから。」(p.249)

現実的な成長軌道の計画書を作るということです。

ホップ・ステップ・ジャンプ。

こんな計画書を作って、実現できる戦略や方法を実行していきたいものですね。

あわせて読みたい

『小さな会社の「仕組み化」はなぜやりきれないのか』小川 実

www.biztikara.com

 

こちらは、小さな会社が、仕組み化する際に押さえておくことなどが書かれています。
仕組み化が必要だと感じている経営者の方などが読まれると、参考になると思います。

『1500社の社長を救った虎の巻 経営の極意』

おすすめ度

★★★★☆

経営のポイントなどについて、Q&A形式で書かれています。
経営のヒントなどを知りたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

中小企業の社長。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

銀行は、営業利益をまず見る

営業利益を見ていますか?