『先にしくじる 絶対に失敗できない仕事で成果を出す最強の仕事術』山崎裕二
目次
【導入編】
【基礎編】
「なぜか成功できない」「いつも失敗する」-それはなぜ?
・人間が生来持つ「七つのバイアス」の罠
・先回りして未来の失敗に備える
◆一つ目の罠
「現在バイアス」││ずるずると課題を先延ばしにしてしまう
◆二つ目の罠
「オプション選好性」││どっちがいいか決められない
◆三つ目の罠
「非合理的な信念」││勝手な思い込みで人間関係をこじらせる
◆四つ目の罠
「コンコルド効果」││もはや、引くに引けない
◆五つ目の罠
「自己中心性バイアス」││俺たちのやり方なら必ず成功すると思い込む
◆六つ目の罠
「完璧主義」││すべてがそろわないと動けない
◆七つ目の罠
「計画の錯誤」││必ず想定外のことが起こる
【応用編】
「絶対に失敗できない」プロジェクトに適用するプロジェクトで威力を発揮する二つのツール
おわりに
先にしくじる
失敗できない仕事を、うまく行かせるにはどうしたら良いのか?
本書のテーマは、こういうことです。
その答えば、「先にしくじる」ことだということです。
これだけでは、ちょっとわからないかもしれません。
『先にしくじる』ここに注目・言葉・名言
「「お前はもう死んでいる」から始める」(p.15)
「かつて一世を風靡したコミック『北斗の拳』の主人公・ケンシロウの決め台詞「お前はもう死んでいる」から始めるわけだ。」
「プレモータムでは、最初に失敗を想定するところからスタートする。
それによって、顕在化していない様々な問題点をあぶり出し、それが起こらないよう事前に手を打ち、成功に導く。」
失敗を考えて、それを起こらないようにと考える
最悪を考えて、それが起こらないようにする。
悲観的に考えて、何ができるのかを考えてみる。
そういうことに似ていますね。
うまくいくように、どうするかを考えるということもあるわけですが、
失敗が起こらないようにするということも考えておかないとならない現場なども
ありますよね。
医療などで、命に関わることなどはそうでしょう。
そのようなところで、こういった発想が役に立つということですね。
そして、これらを、「プレモータム・シンキング」と呼ぶようです。
本書では、その思考法について書かれています。
『先にしくじる』プレモータム・シンキングの目標の進め方(p.32)
目標
↓
大まかなプラン
↓
未来の失敗をイメージ
↓
失敗のプロセスをたどる
↓
失敗の原因や問題点を抽出
↓
新しいプランの立案
↓
実行・チェック
↓
ゴール
失敗を折り込んで、対策も練っておく
プレモータム・シンキングでは、このようなステップで、プランなどを考えて実行していくということです。
失敗を折り込んで、対策も練っておくということだと思います。
わたしも、似たようなことをしていますね。
うまくいくときと、うまくいかないときを、両方考えています。
うまくいく理由・原因を増やして、うまくいかない理由・原因をつぶしていく。
そんな感じです。
両方を考えて、行うことで、成功確率をあげるというイメージですね。
『先にしくじる』取り入れたいと思ったこと
本書では、上のプレモータム・シンキングがポイントになると思いますが、他にも思い込みやバイアスといったことも書かれています。
このあたりも参考にしたいところですね。
とはいえ、いくつかあるので、なかなか完璧にはできないものではありますが。
あわせて読みたい
『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』マシュー・サイド
失敗から学ぶには?『失敗の科学 失敗から学習する組織、学習できない組織』 - ビジネス書をビジネスのチカラに
失敗は、多かれ少なかれ、大小はあってもするものでしょう。
失敗とどう向き合うか。
これが、次の成功につながっているのでしょうし、そして、失敗にもつながっている。
こういうことが、こちらの『失敗の科学』からは、わかります。
失敗から学習したい方が読まれると、参考になるはずです。
読んでみてください。
『先にしくじる 絶対に失敗できない仕事で成果を出す最強の仕事術』
先にしくじる。
しくじる、失敗したいという人は、多くないと思います。
しかし、先に失敗した時のことを考えて、対応策や改善策を考える。
そうやっておくことで、失敗が減って、成功しやすくなる。
そんな思考法が書かれています。
おすすめ度
★★★★☆
失敗を減らす。そんな思考法だと思います。
失敗をあらかじめ考えて、対策を練る。
そんな「先にしくじって」改善する方法がわかる一冊です。
おすすめしたい方
成果をあげるための考え方を知りたい方。
ビジネスパーソン。
『先にしくじる 絶対に失敗できない仕事で成果を出す最強の仕事術』山崎裕二
先にしくじる 絶対に失敗できない仕事で成果を出す最強の仕事術
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
失敗を折り込んで、対策も練っておく
失敗を折り込んで、対策も練っていますか?