結局、否定しない人ほどうまくいくということで、否定せずにコミュニケーションや会話を行う方法などについて、会話例などとともに書かれています。
とくに仕事上の会話例などです。
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- 『結局、否定しない人ほどうまくいく』吉田幸弘
- 『結局、否定しない人ほどうまくいく』のここに注目・言葉・名言
- 言い訳をしてきた部下に
- 取り入れたいと思ったこと
- あわせて読みたい
- 『結局、否定しない人ほどうまくいく』
- 今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
『結局、否定しない人ほどうまくいく』吉田幸弘
目次
プロローグ:相手を「否定しない」ための基本ルール
第1章:あなたは「否定モード」になっていませんか?
第2章:否定しないコツは「承認」と「感情のコントロール」
第3章:「否定しない」人のメンタル&コミュニケーション術
第4章:信頼関係を深める「否定しない伝え方」実例集
巻末付録:コンフリクトマネジメントとは?
『結局、否定しない人ほどうまくいく』のここに注目・言葉・名言
「人は「納得」しないと動いてくれない
「説得する」のではなく、「納得してもらう」
人には、「説得されたくない」という心理があります。なぜなら、人は「自らの意見や行動は自分で決めたい」という欲求があるからです。
人は、一方的に「説得」されると、そのあとの行動は「仕方なくやる」か「やらない」のどちらかになることが多く、いい結果が期待できません。
また、強制力をもってやらせようとしても、相手は「押しつけられた」という感覚を持つため、モチベーションも下がってしまいます。
相手に自発的に動いてもらうためには、「説得する」のではなく、「納得してもらう」必要があります。説得が「わからせる」ことであるとしたら、納得は「わかること」と言えます。
相手に「納得してもらう」ためには、次のポイントを押さえましょう。
①回数を重ねて伝える・・・・・・一度伝えるだけで納得してもらえるのであれば、もちろんそれ以上時間をかける必要はありません。しかし、そうでなければ時間をかけて丁寧に伝えましょう。回数をかけて話し合うことは関係性や信頼度の強化にもつながるので、ほかの仕事に関しても相乗効果が生まれます。
②相手の立場を理解する・・・・・「いいからやれ」と押しつけるのではなく、相手の話や意見をしっかり聞き、相手側の立場を理解しましょう。傾聴することで相手は「納得」しやすくなり、倍頼感も増します。こちらの意図を理解してほしいのであれば、まずは自分が相手を理解することから始めましょう。」
(p.68-69)
人は「納得」しないと動いてくれない
こちらが説得するのではなく、相手が納得してもらうようにする。
それには、回数を重ねて伝えて、相手の立場を理解することが大切ということです。
一度でわかってもらえれば理想ですが、なかなかそういかないこともあるでしょう。
複数回伝えることで、わかってもらえるようにしていく。
また、相手のことを理解しないことには、どうしたら納得するのかはわからないですよね。
言い訳をしてきた部下に
「否定的な伝え方
言い訳をするな!
↓
こんなクレームがあったんだけど、実際のところどうなの?
否定しない伝え方」(p.150)
「「相手を信用している」というスタンスを明確にする部下が弁解をしようとすると「言い訳するな!」と一喝する人もいます。
もちろん、明らかに過失や問題点がある場合は叱るべきですが、事情を聞く前に叱ってしまっては、リーダーを信頼しなくなってしまいます。
そこで、「部下を信用している」というスタンスを明確にするため、まずは「あの人はああ言っているけど、実際のところどうなの?」といった聞き方をしましょう。ここでポイントとなるのが、部下に「言い訳の余地」を残してあげることです。
当然、部下にも言い分があるはずです。至らない点があることが明確であったとしても、まずは肩用していることを示したうえで気持ちを吐き出させて、一度受け止めましょう。このプロセスがあってはじめて、部下はあなたの言葉に耳を傾け、受け入れるようになります。まずは相手が「聞く態勢」を整えてから、今後の改善点について話し合いましょう。」(p.151)
相手の言い分を聞く
まず否定せずに、相手の言い分を聞くということです。
そこから、改善点を話し合う。
こういうステップということです。
言い訳をしてくる人と話す際には、まずは、こちらが落ち着いて聞くことができるかというところが大切になりそうですよね。
「それは違う」と言いたくなってしまったりしますから。
その後に、話し合えれば、少なくとも相手も話を聞こうとは思うはず。
聞いてから、話す。
意外と難しいことですが、行いたいですね。
取り入れたいと思ったこと
「相手を「承認」する3つのステップ
部下の成長をうながす3つの「承認」とは?
第1章では、相手の「長所」に目を向けることの大切さを解説しました(34ページ参照)。しかし、部下の成長をうながすためには、「長所を見つける」こと以前に、まずは相手を承認することから始める必要があります。
相手を承認する方法は、大きく分けると次の3つです。
①結果(貢献)承認・・・・・・うまくいったという結果や、チームや会社に貢献したことに対して、「よくやった」「助かったよ」などと相手を認める。
②行動(プロセス)承認・・・・望んでいた結果にはならなかった場合も、相手が行動したことや、行動の過程(プロセス)で「できている部分」を認める。
③存在承認・•・·相手の存在そのものを認める。」(p.52)
承認には3つの方法があるということです。
承認できるようになりたいものです。
あわせて読みたい
『話が通じない相手と話をする方法――哲学者が教える不可能を可能にする対話術』ピーター・ボゴジアン,ジェームズ・リンゼイ
こちらは、話が通じにくい相手と対話する方法などについて書かれています。
人となるべく対話したいと考えている方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
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おすすめ度
★★★★☆
コミュニケーションや会話で、否定せずにどのように話していくかといったことが書かれています。
仕事上の会話などを改善したい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
ビジネスパーソン。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
人は「納得」しないと動いてくれない
納得してもらうために、どうしますか?