「話が通じない相手と話をする方法」ということで、会話・対話について書かれています。
会話のテクニック的なこともありますが、心構えなども説明されています。
『話が通じない相手と話をする方法――哲学者が教える不可能を可能にする対話術』
ピーター・ボゴジアン,ジェームズ・リンゼイ
目次
第1章 会話が不可能に思えるとき
第2章 入門:よい会話のための7つの基礎
──通りすがりの他人から囚人まで、誰とでも会話する方法
第3章 初級:人の考えを変えるための9つの方法
──人の認知に介入する方法
第4章 中級:介入スキルを向上させる7つの方法
──(自分を含む)人の考えを変えるための効果的スキル
第5章 上級:揉める会話のための5つのスキル
──会話の習慣の見直し方
第6章 超上級:心を閉ざした人と対話するための6つのスキル
──会話のバリアを突破すること
第7章 達人:イデオローグと会話するための2つの鍵
──動かざる人を動かす
第8章 結論
『話が通じない相手と話をする方法』ここに注目・言葉・名言
「会話のパートナーが邪悪な意図を持っていると思いこんでしまうと、会話はとたんに息苦しいものになってしまう。協力関係は立ち消え、会話を通して真理に到達する可能性は台無しになる。さらに、あなたの言葉が底意地の悪いものだととられて、人を不必要に防御的にさせてしまうこともある(そしてそうなってしまえば考えを変えるということはますます難しくなるだろう)。 会話へのさらなるダメージとなるのが、パートナーの意図をネガティブに捉えてしまうと、あなた自身も相手の話に耳を傾けることが難しくなってしまうのだ。」(p.52)
パートナーであれ、敵になるな
パートナーであれ、敵になるなということです。
相手が悪い意図があると思って会話をしてしまうと、自分を防御的にするでしょうし、相手にもそれは伝わるでしょう。
そうなると、お互い話を聞かないということになってしまいます。
パートナーであることは難しいかもしれませんが、敵にならないというのは心がけると良いですよね。
まずは、この点は、心がけたいものです。
自分が模範を示す
「パートナーにしてほしい振る舞いを、あなた自身がすることで模範を示そう。ダイレクトに質問に答えてほしいのならば、まずは自分がダイレクトに質問に答えてみせる。強く話を聞いてほしいのならば、まずは自分が辛抱強く話を聞く。相手に叫んでほしいのなら、自分から叫び始める。意見を変えることにオープンであってほしいのなら、自分のほうがまず意見を変えることにオープンになる。相手に節度を持ってほしいのなら、まずは自分が節度を持つ。譲歩してほしいなら、自分のほうから譲歩する。自分話を聞いてほしいのであれば、まず先に自分が話を聞くことだ。このアドバイスは聞くのは容易いが、実行に移すのは難しい。しかしこの教えは絶対に欠くことはできないもので、特に意見が対立している相手と話しているときはそうだ。」
(p.67)
まずは自分から
相手にして欲しい振る舞いを、まず自分が行うこと。
そうですよね、話を聞いて欲しいのに、自分は相手の話を聞かなければ、相手も聞こうとは思わないですよね。
否定や非難ばかりの人と、建設的な話をしようとは、多くの人は思わないでしょう。
自分が模範を示す。
まず自分からして欲しいことをする。
ここも、行いたいですよね。
取り入れたいと思ったこと
全般的に会話や対話のポイントなどがまとめられています。
おそらくこれらをすべて駆使しても、話を聞かない人は変えられないというか、相手が自ら変わろうと思わないと変わらないかもしれません。
ただ、それでも、こちら側でできることは、できるだけ行ってみるということの参考にはなると思います。
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『世界最高の話し方――1000人以上の社長・企業幹部の話し方を変えた!「伝説の家庭教師」が教える門外不出の50のルール』岡本 純子
こちらは、 話し方について、事例とともに書かれています。
このためわかりやすいです。
50のルールということで、50個紹介されています。
まとめとして読んでみると、自分の話し方の改善に使えると思います。
話し方を改善したい方は読んでみてください。
『話が通じない相手と話をする方法――哲学者が教える不可能を可能にする対話術』
おすすめ度
★★★★☆
話が通じにくい相手と対話する方法などについて書かれています。
人となるべく対話したいと考えている方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
対話したい方。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
自分が模範を示す
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