渋沢栄一氏の人生と『論語と算盤』について、イラストとともに解説されています。
わかりやすいですね。
『図解 渋沢栄一と「論語と算盤」』齋藤 孝
『図解 渋沢栄一と「論語と算盤」の目次
まえがき なぜ今、「渋沢栄一」なのか?
Chapter 1 『論語と算盤』がもっと面白くなる渋沢栄一の人生
Chapter 2 今だからこそ胸に刻みたい『論語と算盤』の教え
Chapter 3 渋沢栄一の関連人物から読む『論語と算盤』
『図解 渋沢栄一と「論語と算盤」』のここに注目・言葉・名言
「古典を自分に合わせて読み換えよ
論語にはおのれを修め人に交わる日常の教えが説いてある。論語は最も欠点の少ない教訓であるが、この論語で商売ができまいかと考えた。そして私は論語の教訓に従って商売し、利殖を図ることができると考えたのである。
ーー第1章 処世と信条[論語は万人共通の実用的教訓]」(p.74)
本は自分に合わせて読み換える
本に書かれていることをそのままやってみるというのもありだと思います。
ただ、そのままだと、自分に合っていないとか状況に合っていないということもあるでしょう。
自分で考えて、応用してみる。
自分に合わせて読み換える。
これができると、本の価値は高まりますね。
成功と失敗
「成功と失敗を超えていけ
成敗に関する是非善悪を論ずるよりも、先ず誠実に努力すれば、公平無私なる天は、必ずその人に福し、運命を開拓するように仕向けてくれるのである。
(中略)いやしくも事の成敗以外に超然として立ち、道理に則って一身を終始するならば、成功失敗のごときは愚か、それ以上に価値ある生涯を送ることが出来るのである。
ーー第10章 成敗と運命[成敗は身に残る糟粕]」(p.146)
成功と失敗以上に価値あること
誰でも、失敗したくない成功したいと思うことでしょう。
ただ、そうやって考えていると、失敗してしまうかもしれないと考えて、挑戦できないかもしれません。
そうなると、失敗はないかもしれませんが、成功することはない。
そして、挑戦した際の経験を得ることもない。
成功したら儲け物ぐらいの気持ちで、やりたいことに挑戦していく。
そういうことが価値あることなのだと思います。
思ったこと
さらに、この言葉で「道理に則って」とあります。
最近、あまり聞かない言葉かもしれません。
道理、理屈。原理、原則。原因と結果。
そういったことですよね。
道理を考えて、やりたいことに挑戦していくことで、充実した人生になる。
そういったことを、ここでは言っているのですよね。
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京セラ創業者の稲盛和夫氏の講演をまとめたものです。
とくに、企業経営について書かれています。
経営者の方が読んでおきたい一冊ですね。
これまでに、稲盛和夫氏の本を読んでいる方には、重複していることもあります。
それでも、まとまった一冊として読んでみると良いですね。
『図解 渋沢栄一と「論語と算盤」』齋藤 孝
渋沢栄一氏の人生などについても、まとめられています。
「論語と算盤」だけではなく、そのあたりも知ることができるので、興味がある方は手にとってみると良いと思います。
おすすめ度
★★★★☆
『論語と算盤』についてと渋沢栄一氏の生涯などについてまとめられています。
渋沢栄一氏と『論語と算盤』に興味がある方が読まれると良いですね。
おすすめしたい方
渋沢栄一氏の考え方を知りたい方。
ビジネスパーソン。
『図解 渋沢栄一と「論語と算盤」』齋藤 孝
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
本は自分に合わせて読み換える
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