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『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』稲盛 和夫


京セラ創業者の稲盛和夫氏が、経営12カ条ということで、経営者として貫くべきこと、守ることについてまとめられています。

言われていることは、わかりやすいことだと思います。そして、

「これさえ守れば、会社や事業はうまくいく」

ということですが、実際にやるとなると、簡単なことではないかもしれません。

私が気になったところを、ピックアップしておきます。

『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』稲盛 和夫

『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』稲盛 和夫

『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』稲盛 和夫

本の目次

第1条 事業の目的・意義を明確にする
第2条 具体的な目標を立てる
第3条 強烈な願望を心に抱く
第4条 誰にも負けない努力をする
第5条 売上を最大限に伸ばし、経費を最小限に抑える
第6条 値決めは経営
第7条 経営は強い意志で決まる
第8条 燃える闘魂
第9条 勇気をもって事に当たる
第10条 常に創造的な仕事をする
第11条 思いやりの心で誠実に
第12条 常に明るく前向きに、夢と希望を抱いて素直な心で

 

『経営12カ条』ここに注目・言葉・名言

「大義名分が人を動かす

なぜ、この事業を行うのか。あるいは、なぜ、この会社が存在するのか。
さまざまな ケースがあると思いますが、まずは自分が行う事業の「目的」や「意義」を明確にすることが必要です。
なかには、「金儲けをしたいから事業を始めた」という人もいるでしょう。「家族を養わなければならないからだ」という人もいるかもしれません。それでも結構ですが、多くの従業員を糾合するのは難しいはずです。
やはり、事業の目的や意義は、なるべく次元の高いものであるべきです。言葉を換えると、公明正大な目的でなければならないはずです。
従業員に懸命に働いてもらおうとするなら、そこには「大義名分」がなければなりません。「自分はこの崇高な目的のために働くのだ」という大義名分がなければ、人間というものは心から一生懸命にはなれないのです。」
(p.021)

第1条 事業の目的、意義を明確にする

まず、第1条は、「事業の目的、意義を明確にする」ということです。

経営者の方であれば、事業の目的を考えたことはあるでしょう。

それが、明確になっているか。

そして、公明正大な目的であるか。

さらに、これらを、従業員の方たちに伝えているかということも
大切だと思います。

大義名分のある目的がないと、人は、なかなか本気では動けないということだと思います。

第2条 具体的な目標を立てる

「具体的な目標を立てる。これは、ビジョンを確立するということでもあります。
経営者は、「この組織は何を目指すのか」というビジョンや目標を高く掲げ、それを集団に指し示していかなければなりません。
「組織をどういう方向に導いていくのか」という方針を示し、「進んでいく先にはどのような未来があるのか」という展望を描き、さらには、その実現に至る具体的な方策まで指し示して社員を導いていくことが、経営者には求められるのです。
特に経営環境が著しく変化し、先行きが見通しにくい混迷の時代にあっては、経営者が指し示すビジョンや目標が不可欠です。明確な目標の下、組織に集う人たちを糾合して 混迷を極めるなかに血路を開き、集団をまっすぐに目標へと導いていくことこそ、経営者に求められる最大の役割なのです。
目標へと導いていく過程では、予期せぬさまざまな障害があるものです。しかし、どのような課題が立ちふさがろうとも、経営者自身が強い意志を持って臨み、組織をひとつに束ねて、その思いと力を結集していく。それ以外に目標を達成する方法はありません。」(p.047)

ビジョンを示して、具体的な目標に向かって、進んでいく

ビジョンを示して、具体的な目標に向かって、進んでいくということです。

これが、経営者の最大の役割。

そして、具体的な目標を、最小単位の組織にまで明確な月次の目標数字を示して、設定するようにする。

従業員一人一人が、動けるような目標を設定する必要があるということです。

取り入れたいと思ったこと

第9条 勇気をもって事に当たる

「なぜ、勇気が必要なのか。まずは、物事を判断するときに必要になってくるからです。私は、企業経営に当たり、「人間として何が正しいのか」という原理原則に従って判断をしていけば誤りはないだろうと考え、それをただひたすらに貫いてきました。ところが、そのような原理原則で判断して結論を出さなければならないというときに、さまざまなしがらみが生じ、そのために判断を誤ることが往々にしてあるのです。
たとえば、工場用地の買収をしようとしたときに地元の有力政治家の意向で横やりが入ったり、社内で不祥事が発生したときにそれをした反社会的な組織が接触してきたりすることがあります。
そのようなとき、人間として何が正しいのかという原理原則ではなく、なるべく穏便に済ませて無用な波風を立てないようにすることを判断基準としてしまうことがあります。経営者に真の勇気が問われるのは、そのような局面です。」(p.179)

原理原則に従って、勇気を持って事にあたりたいですね。

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『企業経営の要諦 稲盛和夫経営講演選集 第6巻』稲盛 和夫

『企業経営の要諦 稲盛和夫経営講演選集 第6巻 』稲盛 和夫 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

こちらは、京セラ創業者の稲盛和夫氏の経営についての講演をまとめたものです。
稲盛氏の経営についての考え方が一冊でわかります。
経営者は読んでおきたい一冊です。

『経営12カ条 経営者として貫くべきこと』稲盛 和夫

おすすめ度

★★★★☆(★4.5)

経営者として守ると良い経営の12か条が書かれています。
言われてみれば当たり前かもしれませんが、これができているかというと、ということがまとめられています。
経営に携わる方が読まれると、参考になるはずです。

おすすめしたい方

経営者。
経営に携わる方。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

大義名分がなければ、人間というものは心から一生懸命にはなれない

大義名分がありますか?