企業経営の要諦
稲盛和夫経営講演選集の第6巻で、企業経営の要諦についての講演をまとめられています。
稲盛和夫氏が考える、企業経営について網羅していると言える本ですね。
一冊で、アメーバ経営などがわかります。
これまでの、稲盛和夫氏の経営について言われていることが、まとめられた本と言えるでしょう。
『企業経営の要諦 稲盛和夫経営講演選集 第6巻 』稲盛 和夫
本の目次
目次
京セラフィロソフィの三つの要素について
盛和塾ハワイ開塾記念講話 ──二〇一〇年一月二〇日
フィロソフィこそ経営の源泉
盛和塾福島開塾式講話 ──二〇一一年六月二日
アメーバ経営が持続的な企業成長をもたらす
二〇一一稲盛和夫経営哲学広州報告会講演 ──二〇一一年九月二五日
京セラ会計学
─ 今こそ求められる経営のための会計学
二〇一一稲盛和夫経営哲学大連報告会講演 ─二〇一一年一〇月二三日
リーダーの資質
稲盛和夫経営哲学重慶報告会講演 ──二〇一二年六月三日
人と企業を成長発展に導くもの
─日本航空再建の真の要因と日本経済の再生について
企業統治の要諦
─ 従業員をモチベートする
盛和塾ロサンゼルス塾長例会講話──二〇一二年一〇月二日
経営十二ヵ条(第一条~第四条)
経営十二ヵ条(第五条~第十二条)
第二一回盛和塾世界大会講話 ──二〇一三年七月一八日
ここに注目・言葉・名言
「社員の意識と会社業績は連動する
経験も知識も、そして勝算もなく、まさに徒手空拳で日本航空の再建に乗り込んでいった私でしたが、もっていたものは、「フィロソフィ」と「アメーバ経営」だけでした。
その「フィロソフィ」の一端を、日本航空の社員に話し、理解をしてもらうだけでも、社員の意識が劇的な変化を遂げ、その行動が素晴らしいものになっていくのです。そして、さらには、その社員の意識改革に伴って、会社の業績も飛躍的に回復していったのです。」(p.103)
社員の意識と会社業績は連動する
意識と業績。
意識や考え方が変われば、行動が変わって、業績が変わる。
こういうことですね。
では、どんなふうに意識を変えると良いのか。それが「フィロソフィ」です。
フィロソフィに沿って意識を変えていく。そうすうと、行動が変わっていって、業績が変わるわけですね。
このあたりを詳しく知りたい方は、本書を読んでみると良いですね。
考え方と行動
考え方と行動は、つながっていますよね。
好きなことだけやってうまくいくようにしたいと思ったら、そうするでしょうし、最善を尽くして最高の成果を目指したいと思えば、そうするでしょう。
自分の考えに従って、行動をしていくものでしょう。そして、行動が結果になる。
だから、行動を変えたいわけですが、行動を変えるなら、考え方を変える。こういうことですよね。
すばらしいビジョンを掲げる
「従業員のモチベーションをアップさせるために、私が取り組んだことが、「ビジョン」を掲げることでした。」(p.349)
「企業に集う人々が、共通の夢、願望を持っているかどうかで、その企業の成長力が違ってきます。すばらしいビジョンを共有し、「こうありたい」と会社に集う従業員が強く思えば、そこに強い意志力が働き、夢の実現に向かって、どんな障害も乗り越えようという、強大なパワーが生まれてくるのです。」(p.352)
ビジョンを掲げ共有するとパワーが生まれる
すばらしいビジョンがあれば、そこに向かって行きたいと思うものでしょう。やりたいことですから。
そして、それらを会社の従業員が共有できていれば、一人だけではできないようなこともできるようになっていく。
やりたいことがあるなら、それはモチベーションになりますよね。
ビジョンが人をやる気にさせて、まとめることになる。こういうことでしょう。
企業やチームにおけるビジョンの大切さがわかりますね。
ビジョンを見つけたい方は、こちらをどうぞ。
個人も同じ
企業やチームで、ビジョンがあると良いということは、たいていの人が納得するようなことではないかと思います。
しかし、個人になると、ビジョンは必要ない。そんなふうに考える人もいるようです。
ただ、自分も、ひとつのチームだと思ったら、そうは思わないのではないでしょうか。
自分の中にもいろいろな自分がいますよね。それらが、ビジョンを共有することができたら、大きな力を発揮できますね。
そういう意味で、個人もビジョンを持ったほうがいいですね。
取り入れたいと思ったこと
本書に書かれていることは、全体として、取り入れたいですね。
自分なりに考えて、必要なことをやっていく。
こういうことだと思います。
とくに、「登る山を決める」。これは考えたいと思いました。
何をするのか、どこを目指すのか。ここによって、どうすると良いかが変わっていきますよね。
あわせて読みたい
『全員で稼ぐ組織』森田 直行
全員で稼ぐ組織 著者の森田氏は、元京セラ副会長で、JALグループの再建に参画された方ということです。 アメーバ経営についてわかりやすく解説されています。 JALなどの事例とともに書かれているのでわかりやすいです。 アメーバ経営を知りたい方が読まれると、参考になると思います。 読んでみてください。
アメーバ経営で『全員で稼ぐ組織』森田 直行 - ビジネス書をビジネスのチカラに
著者の森田氏は、元京セラ副会長で、JALグループの再建に参画された方ということです。
アメーバ経営について書かれています。
こちらも合わせて読んでみると、アメーバ経営について参考になると思います。
『企業経営の要諦 稲盛和夫経営講演選集 第6巻 』稲盛 和夫
京セラ創業者の稲盛和夫氏の講演をまとめたものです。
本書は、とくに、企業経営について書かれています。
経営者の方が読んでおきたい一冊ですね。
これまでに、稲盛和夫氏の本を読んでいる方には、重複していることもあります。
それでも、まとまった一冊として読んでみると良いですね。復習になりますから。わたしも繰り返し読みたいと思っています。
おすすめ度
★★★★☆(★4.5)
京セラ創業者の稲盛和夫氏の経営についての講演をまとめたものです。
稲盛氏の経営についての考え方が一冊でわかります。
経営者は読んでおきたい一冊です。
おすすめしたい方
稲盛和夫氏の経営から学びたい方。
経営者。
『企業経営の要諦 稲盛和夫経営講演選集 第6巻 』稲盛 和夫
今日の「ビジネス書をチカラに!」
すばらしいビジョンを掲げる
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