幸せに働くための30の習慣ということで、従業員が幸せに働くために、どんな習慣などがあると良いかということが書かれています。
『幸せに働くための30の習慣: 社員の幸せを追求すれば、会社の業績は伸びる』前野隆司
目次
●第1章:幸せに生きるために必要な10の習慣
「ご機嫌そうな人」を装う/通勤時に公園を通る/嫌な出来事をポジティブに変換する/職場の飲み会ではしゃいでみる/「ありがとう」に感謝の理由を添える/「一人じゃない」と思える時間を持つ/隣のデスクを拭く・時々サボる/仕事と自宅以外で過ごす時間を持つ/「面白そう」を気軽に試す/習慣1〜9のうち、まず一つを試す
●第2章:幸せに働くために個人ができる10の習慣
「なぜこの仕事がしたかったんだっけ?」を問い直す/コミュニケーションの課題を「自分の中」に探す/小学校の学級目標に立ち返る/同僚の趣味を掘り下げる/自分が身を置く組織のタイプを理解する/チームメンバーのタイプを意識する/他部署の仕事のこだわりをヒアリングする/オンライン会議や鏡で自分の表情をチェックする/「成長」と「貢献」を意識した目標を自分で決める/愛を持って、お互いを信じて尊重し合う
●第3章:幸せに働くためにチームができる10の習慣
チームで理念や目標を意識する時間を設ける/「部下からの報連相、本当に必要?」を自身に問い正す/「管理しないと不安」な気持ちに目を向ける/正しい1on 1ミーティングを行う/幸福度サーベイで「心の健康」をチェックする/仕事がうまくいっていない人を褒める/チームでメンバーの面白いところをシェアする/“カイゼン・イノベーション”で チャレンジする/労働時間よりも、「ストレスなく働けているか」に意識を向ける/「どちらが幸せか?」という判断軸を持つ
『幸せに働くための30の習慣』のここに注目・言葉・名言
「「面白そう」を気軽に試す
夢がある人は幸せだという研究結果があります。ただ、これもまた自分らしさと同様、「これが自分の夢です」と語れる人は少数でしょう。
「これがやりたい」というものがない人は、片づけコンサルタントの近藤麻理恵さんが提唱する「こんまりメソッド」を応用してみましょう。こんまりメソッドは「ときめくかどうか」を基準に手元に残すものと捨てるものを決める考え方。同じように自分の日々を振り返り、日常生活のちょっとした出来事の中で、やっていて楽しいこと、ワクワクすることをまずは100個書き出してみましょう。」
(p.60)
「面白そう」を気軽に試す
夢がある人は、夢に向かっていくと良いですよね。
ただ、夢がない人は、どうすると良いのか。
面白そうだと思ったことをやってみる。
そうやっているうちに、もっとやってみたいことなども出てくるでしょう。
楽しいと思うことも見つかることもあると思います。
まずは、面白そう、楽しそうと思うことをやってみると良いですね。
目標を自分で決める
「成長」と「貢献」を意識した目標を自分で決める
会社から与えられた目標とは別に、自分で決めた目標を持ちましょう。多くの会社では、目標は与えられるものですが、幸せな会社に注目してみると、「目標は自分で決めよう」 というスタンスであることが多い。習慣1で主体性の重要性を指摘しましたが、目標もまた自分で決めることが幸福度を高める上で重要です。自分で決めるからこそ責任感も生ま れますから、達成に向けて主体的に考え、努力もできる。結果、成果にもつながりやすいのです。会社から与えられたり、義務的に考えさせられたりした目標であっても、「この力を伸ばそう」、「こういうスタンスでお客さんと接しよう」など、自分で決められる範囲の目標を自分で設定できるといいですね。」(p.126)
「成長」と「貢献」
人に与えられた目標は、やりたくないことだと、辛いところがありますね。
なので、自分で目標は決めたいものです。
やりたいこと、面白そうと思えることを目標にしたいですね。
そして、あまりやりたくない目標でも、自分のやりたい、面白そうにつながるところを見つけて、やっていけると、違ってくると思います。
取り入れたいと思ったこと
「・「幸せファースト」で全てクリアできる
会社として働き方改革や健康経営、人的資本経営に取り組むのは素晴らしいことですが、 健康経営部、ダイバーシティ推進部、ウェルビーイング推進部など、業務が細分化してい る企業も見受けられます。さまざまな施策や指標が登場するたびに人事部の仕事は複雑に っているものの、先ほどの説明の通り、本来やるべきことは全て同じ。「幸せファースト」です。幸せを第一に考え、「幸せに働く環境をつくる」「幸せなチームをつくる」ことで、全てクリアできるのです。個人が幸せに働き、 チームもまた幸せに仕事をすることを徹底的にやっていけば、この先、国が新たな施策を打ち立てても、慌てて新しいことに取り組む必要はあまり起こり得ないのではないかと思います。
もちろん会社として幸せな経営をするための取り組みをする必要はありますが、実際に会社を変えるのは現場で働く皆さんです。一人一人が幸せに働き、幸せなチームを作ることで、会社全体が良くなっていくのだと私は思います。」
(p.200)
すべてかどうかはわかりませんが、多くのことは幸せとつながっていますね。
そういう意味で、幸せをまず考えてみるというのは、良い考え方、方法だと思います。
そして、今の会社や世界がそうなっていないという面があるので、ここを考えて、実践していくというのは、より価値のあることだと思います。
あわせて読みたい
働くのであれば、幸せな職場で働けたほうが良いでしょう。
少なくとも、不幸な職場で働きたいという人は多くないと思います。
こちらは、そんな職場に興味がある方が読まれると良いですね。
『幸せに働くための30の習慣: 社員の幸せを追求すれば、会社の業績は伸びる』
おすすめ度
★★★★☆
従業員の幸せ、幸せに働くための習慣などについて書かれています。
幸せの追求が業績アップにつながるといったことも。
従業員の幸せなどに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方
ビジネスパーソン。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
「面白そう」を気軽に試す
「面白そう」を気軽に試していますか?