『論語』は、孔子の言葉をまとめたものですね。
その『論語』を渋沢栄一氏が、どのように解釈して、活用したかというのが、
この『論語と算盤』です。
『現代語訳 論語と算盤』渋沢 栄一。守屋淳(翻訳)
目次
第1章:処世と信条
第2章:立志と学問
第3章:常識と習慣
第4章:仁義と富貴
第5章:理想と迷信
第6章:人格と修養
第7章:算盤と権利
第8章:実業と士道
第9章:教育と情誼
第10章:成敗と運命
『現代語訳 論語と算盤』のここに注目・言葉・名言
「だからわたしは、
「社会で生き抜いていこうとするならば、まず『論語』を熟読しなさい」というのだ。最近では、世の中の進歩に従って欧米各国から新しい学説が入ってくる。しかしその新しさは、われわれから見ればやはり古いものだ。すでに東洋で数千年前にいっていることと同一のものを、ただ言葉のいい回しを上手に替えているに過ぎないと思われるものも多い。
欧米諸国の、日々進歩する新しいものを研究する必要であるが、東洋古来の古いもののなかにも、捨てがたいものがあることは忘れてはならない。」
(p.020)
論語から学ぶ
論語から学ぶということですね。
そして、そこには、新しく見えるようなものも、すでに言われていることがあったりすると。
ということで、論語を読んでおきたいですよね。
ただ、いきなり読んでもわからないということもあるかもしれません。
そんな方は、この『論語と算盤』を読んで、それから『論語』を読んでみると良いですね。
富める者も貧しい者も
「もし富める者も貧しい者もともに「思いやりの道」を選び、そして「思いやりの道」こそ人の行いをはかる定規であると考えて社会を渡っていくなら、百の法律があろうと、千の規則があろうと、そちらのほうがすぐれていると思うのだ。
言葉を換えれば、資本家は「思いやりの道」によって労働者と向き合い、労働者もまた「思いやりの道」によって資本家と向き合い、両者のかかわる事業の損得は、そもそも共通の前提に立っていることを悟るべきなのだ。」
(p.154)
思いやりの道
資本家と労働者。経営者と労働者。
そもそも共通の前提があるということです。
それもありますが、協力したほうが、うまくいきますよね。
そこには、お互いを思いやることが必要ということです。
立場が違うから、違う意見になりやすいでしょうけれど、お互い協力したほうがうまくいくのですから、協力すると良いですよね。
取り入れたいと思ったこと
実践の大切さが解かれています。
やはり知識を得たら、実践して活用したいものですね。
ということで、学んで実践していきたいですね。
あわせて読みたい
『ディズニーCEOが実践する10の原則』ロバート・アイガー
こちらは、ウォルト・ディズニー・カンパニー会長・元CEOのロバート・アイガー氏が、自身の「立身出世」などについて書かれています。
その話、物語も興味深いですが、仕事の姿勢なども学ぶところがあると思いました。
多くのことが学べる一冊です。読んでおきたい本ですね。
『現代語訳 論語と算盤』渋沢 栄一。守屋淳(翻訳)
おすすめ度
★★★★☆
渋沢栄一氏が、論語からどのようなことを学んで実践しているのか、といったことがわかります。
論語と一緒に読んでみると、なお良いと思います。
論語や渋沢栄一から学びたい方は、読んでみてください。
おすすめしたい方
渋沢栄一氏の考えなどを知りたい方。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
論語から学ぶ
論語から学んでいますか?