元P&Gジャパンジェネラルマネジャー、元日本コカ・コーラCMO(最高マーケティング責任者)の和佐高志氏が、ヒット商品の作り方について書かれています。
「SK-Ⅱ」「ファブリーズ」のヒットや、「綾鷹」ブランドの立て直し、
「檸檬堂」の開発責任者などをされていた方ということです。
『メガヒットが連発する 殻を破る思考法 伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』和佐高志
目次
はじめに
第1章 P&Gでマーケティングをゼロから学ぶ
第2章 日本コカ・コーラで誰もできなかったお茶の再生に成功する
第3章 大きな3つの失敗からの貴重な学び
第4章 日本コカ・コーラで実は苦戦していたコーヒーを再生する
第5章 日本コカ・コーラで初めてのアルコール飲料を再生する
第6章 「イノベーション」をイノベーションする
第7章 ビジネスを必ず成功に導いてくれる8つの信念
おわりに
『殻を破る思考法』ここに注目・言葉・名言
「イノベーションとは「新結合」である
どうすればいいアイデアが出てくるのか。どうすればイノベーションが起こせるのか。何かとっておきの方法はないか・・・・・・。
これは私がマーケターになって以来、ずっと考えてきたことでした。
マーケターに限らず、多くのビジネスパーソンが、同じような思いをお持ちだと思います。
私自身、P&G在職中からずっと考えていましたし、ビジネスやイノベーションに関する、さまざまな書籍にも目を通してきました。そして、私なりにはっきりとわかったことがあったのでした。そしてずっと考え続けて、おそらく世界で誰もこんなことは考えていないだろう、ということにも気づきました。本章では、それについて書き記していきたいと思います。
そもそも新しいアイデアやイノベーションとは何か。私は、ゼロからのイノベーションというのは、宇宙のビッグバン以外にはないと思っています。すべては、すでにある「点」と「点」の結合によって生み出されているということです。
まさにこれを、1911年にヨーゼフ・シュンペーターが定義しています。
「イノベーションとは、新結合である」」(p.198)
イノベーションとは「新結合」
アイデアとは、既存のものの組み合わせなどと言ったりします。
イノベーションは、新しい結合、組み合わせということでしょう。
これを考えていくことで、アイデアが出てきたり、イノベーションを起こせるということです。
ここを探していくことが、イノベーションにつながりやすいわけです。
消費者にとっての便益
「いずれにしても、これらイノベーションの共通項は、新しい価値を提供していること。新しい価値とはつまり、消費者にとっての便益(ベネフィット)なのです。
では、それはどのようなものなのか。さまざまなイノベーション、これは破壊的なイノベーションも、持続的なイノベーションもですが、その普遍的な便益を何年もかけて書き出していくうちに、私はあることに気づきました。
42を超えると、もはや便益は見あたらなくなっていったのです。
表現の違いを別にすれば、 便益が書けなくなってしまった。時間を置いて考えても同じでした。つまり、イノベーションの便益は42個しかなかった、ということです。」(p.205)
普遍的な便益は、42個
イノベーションの共通項は、新しい価値、消費者にとっての便益を提供しているということ。
そして、その便益は、42個だということです。
その42個の便益については、本書を見てみてください。
この便益の組み合わせが、新しいイノベーションになるということです。
取り入れたいと思ったこと
「つまり、「掛け算する何か」がいかに重要か、ということです。
これこそ、先にすでに何度も触れている「コネクティングドット」なのです。結びつく可能性のあるドット。知識だったり、体験だったり、技術だったり。
それがあるとき、ひょいと結びついて、消費者にとっての便益を生む画期的なアイデアやイノベーションを生み出すのです。」(p.211)
掛け算が大切ということです。
便益の掛け算ですね。
これを考えていくと、画期的なアイデアやイノベーションが生まれやすいということで、考えたいですね。
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『商品はつくるな 市場をつくれ キリン「伝説のヒットメーカー」商品づくり24の技法』和田 徹
こちらは、元キリンビール(株)エグゼクティブ・フェローの和田 徹氏が、商品づくりについて書かれています。
ヒット商品、市場の作り方について書かれているので、商品開発者の方などが読まれると、参考になることが見つかるはずです。
『メガヒットが連発する 殻を破る思考法 伝説のマーケターが語るヒット商品の作り方』和佐高志
おすすめ度
★★★★☆
元日本コカ・コーラCMO(最高マーケティング責任者)の和佐高志氏が、ヒット商品の作り方について書かれています。
アイデアやイノベーションの考え方がわかります。
商品開発などをされている方が読まれると、参考になると思います。
おすすめしたい方
ビジネスパーソン。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
イノベーションとは「新結合」
「新結合」を探していますか?