THINK AGAINということで、再考するということです。
本書では、その再考の価値や方法などについて書かれています。
『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』アダム・グラント
目次
思い込みを手放し、発想を変えるための「知的柔軟性」について考察する本
1 自分の考えを再考する方法(今、自分の「思考モード」を見直せーあなたの中にいる牧師、検察官、政治家、そして科学者/どうすれば「思考の盲点」に気づけるかー「自信」と「謙虚さ」のバランスの取り方 ほか)
2 相手に再考を促す方法(「敵」と見なすか、「ダンスの相手」と思うかー議論の場で相手の心を動かす方法/「反目」と「憎悪」の連鎖を止めるためにー相手の「先入観」「偏見」とどう向き合うか ほか)
3 学び、再考し続ける社会・組織を創造する方法(「平行線の対話」を打開していくにはー分断された社会の「溝」を埋めるために/生涯にわたり「学び続ける力」を培う方法ー健全な懐疑心と探求心の育て方 ほか)
4 結論(視野を広げて「人生プラン」を再考するー「トンネル・ビジョン」を回避するために
『THINK AGAIN』のここに注目・言葉・名言
「仮説、実験、結果、検証科学者のように考えてみる
科学に従事している人であれば、再考することは仕事の基盤だろう。何しろ、自分の理解の限界を常に意識することが、科学者の役目なのだ。科学者は自分の知っていることを疑い、知らないことを深掘りする力が要求される。前世紀だけを見ても、世界は科学原理を適用して、飛躍的な進歩を遂げた。細菌学者はペニシリンを発見し、ロケット科学者は人類を月へ送った。 そしてコンピューター科学者は、インターネットを誕生させるという偉業を成し遂げた。」(p.040-041)
仮説、実験、結果、検証科学者のように考えてみる
科学者のように考える。
謎を探求していくということですよね。
疑問を解いていく。
本当のこと、真理はどこにあるのか。
そういう知的姿勢を持っていると、再考するようになりますよね。
自信と謙虚さ
「自信とは、自己信頼度である。それは、研究でも明らかになっているが、自分のやり方をどれほど確信しているかの度合いとは異なる。
将来の目標に達するのに十分な能力が備わっていると自信を持ちながら、そのための正しい手段は何かと現在の自分に問う謙虚さを持つことは可能だ。そう、それが最適な自信レベルである。
人は、自分の強みや戦略に絶対的な確信を持つ時、その傲慢さのせいで、理性的な判断ができなくなる。強みにも戦略にも確信を持てない時、自分に対する不信感で身がすくんでしまう。正しい手段を知っていながら、それを実行する力があるか確信を持てない時、劣等感にさいなまれる。
したがって、私たちが手に入れるべきは、バランスの取れた自信と謙虚さだ。つまり、自己の能力を信じながら、自分の解決方法が正しくない可能性、あるいは問題自体を正しく理解していない可能性を認めること。そこから疑問が生まれれば、既存の知識を再評価するようにな り、ほどほどの自信があれば、新しい見識を追い求めることができる。」(p.080)
自信過剰にならない
自信が大切と言ったりします。
しかし、自信過剰になって、現実を見られなくなって、判断を誤るということはありますよね。
自信を持ちつつ、自信過剰にならない。
それぐらいの自信を持って、判断していく。
そのような自信がちょうど良い自信ということなのでしょうね。
取り入れたいと思ったこと
「科学的な思考は、自尊心よりも謙虚さ、確信よりも懐疑、無関心よりも好奇心を美徳とする。科学者の思考モードを解除すると、再考サイクルは崩れ、かわりに過信サイクルが展開する。」(p.53)
再考サイクルが、謙虚さから始まって、
謙虚さ→懐疑→好奇心→発見→謙虚さ→
となるということです。
フラットな姿勢でいると良いなと思っています。
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『THINK AGAIN 発想を変える、思い込みを手放す』アダム・グラント
おすすめ度
★★★★☆
「THINK AGAIN」再考の価値について書かれています。
再考の方法などについて考えたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
再考の価値を考えたい方。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
仮説、実験、結果、検証科学者のように考えてみる
科学者のように考えていますか?