チームを変えていく。
どうやって変えていくのか?
本書では、自然に変わっていく方法について書かれています。
『チームが自然に生まれ変わる 「らしさ」を極めるリーダーシップ』李 英俊、堀田 創
目次
はじめに あなたの職場はなぜ「たるんでいる」のか?
第1章 内側から人を動かす
第2章 エフィカシーの認知科学
第3章 リーダーはHave toを捨てよ
第4章 パーパスを「自分ごと化」する
第5章 メンバー全員Want to
第6章 組織のパーパスをつくり、浸透させる
【総論】チームが自然に生まれ変わるには?
『チームが自然に生まれ変わる』ここに注目・言葉・名言
「「絶対にこれを実現したい!」―「内側」から人を動かす原理
ここからもわかるとおり、「外因的な働きかけ=モチベーション」を中心としたリーダーシップは、もともとかなりの無理を抱えている。しかし、時代や環境といった条件のおかげで、そんな無茶なリーダーシップが〝機能できてしまっていた〟にすぎないのだ。
したがって、それらの条件が失われていくことは、リーダーにとってはチャンスですらある。「やる気」に頼ることなく、人間にとってより自然な「内因的な原理に基づくリーダーシップ」を取り入れる絶好のタイミングだからだ。
ところで、そもそも「内側から人を動かす」 とはどういうことなのだろうか? 内側から人を動かす際の原理は、次の2点に集約される。
1 ゴール
2 エフィカシー」(p.48-49)
「内側」から人を動かす原理
人が動く原理は、この2つということです。
1 ゴール
2 エフィカシー
ゴールは、目標、到達地点ですよね。
エフィカシーは、自信とか、自己効力感というものです。
目標に達成できるということですね。
この2つがあると、人は動くということです。
「やりたい」の極地を目指す
「「できる」にしがみつかず、「やりたい」の極地を目指す
「パーパスの自分ごと化」には大きく4つのステップが考えられる。
ステップ1 自分の Want to を「現状の外側」に飛ばす
ステップ2 組織のパーパスを確認する
ステップ3 組織のパーパスと自分の Want to との共通項を見つける
ステップ4 共通項を自分だけのフレーズに変換し、臨場感を高める
ステップ1については、前章の内容とかなり重複するので、もはや詳しい説明は不要だろう。あえて指摘するとすれば、単なる表層的なWant to で満足するのではなく、「現状の外側」にある極端なWant to を取り出せているかに注意してほしい。」(p.151)
やりたいこと
ゴールは、やりたいことであることということです。
目指したくないゴールを目指すのは苦痛でしょう。
では、どうやって組織のゴールと個人のゴールを一致させていくかというと、組織の目的や目標と共通点を見つけるということです。
結局、自分のやりたいことと組織やチームが目指していることの一致するところを探すということですよね。
モチベーションをあげるという言葉に違和感があるのは、やりたいことをやっているときに、モチベーションをアップする必要は基本的にありませんよね。
やりたくないことをやるから、モチベーションを上げるという
話になってくる。
それでは、自分から動くというようにはなりません。
だから、組織の目標と個人のやりたいが一致していれば、自然と動くようになるということです。
ここが合わないなら、個人が自分から動くということはないでしょう。
取り入れたいと思ったこと
「もちろん、全社員がいきなり現状を超えたリアリティにのめり込むことは難しいかもしれない。割合で言うならば、まず3割でいい。30%を超えるメンバーのエフィカシーが変わってくると、チームが大きく進化するのを実感できるはずだ。10人のチームなら3人、100人の組織なら30人、1000人の企業なら300人の内部モデルを変える
ことをまず目指そう。」(p.231-232)
ということで、チームの3割が変われば、変わり始めるということです。
3人だったら、1人ということですよね。6人だったら、2人です。
まずは、このあたりから始めたいですね。
あわせて読みたい
『TEAM PERFORMANCE チームパフォーマンスの科学』橋本 竜也
『TEAM PERFORMANCE チームパフォーマンスの科学』橋本竜也 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらは、チームパフォーマンスの科学ということで、チームのパフォーマンス
アップのための方法が書かれています。
マネジャーやリーダーの方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
『チームが自然に生まれ変わる 「らしさ」を極めるリーダーシップ』
おすすめ度
★★★★☆
人やチームが自然と動くようになるための考え方が書かれています。
このあたりがわかっていて、実現できると、メンバーが自然と動き出すようになると思います。
おすすめしたい方
人事担当者。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
人が動く原理
1 ゴール
2 エフィカシー
人やチームが目標や目的に向かって、自然と行動していますか?