エグゼクティブコーチングということで、経営者に対するコーチングなどについて書かれています。
組織力を100%発揮させるための11のメソッドと、サブタイトルがあるように組織力を発揮するための11の方法なども説明されています。
『一枚岩の経営チームをつくるエグゼクティブコーチング 組織力を100%発揮させるための11のメソッド』吉里 彰二
目次
第1章.経営者をコーチする「エグゼクティブコーチング」とは?
第2章.エグゼクティブコーチングで経営者の課題を解決する
第3章.ジネッツ流エグゼクティブコーチング
第4章.1on1ミーティングと心理的安全性
第5章.エグゼクティブコーチが日本再生のカギになる
『一枚岩の経営チームをつくるエグゼクティブコーチング』のここに注目・言葉・名言
「改めて「一枚岩の経営チーム」とは何かをまとめてみたいと思います。
それは、『担当事業が異なり、想い、考え、価値観、経験、専門知識が各人各様の強い個を持つメンバーが集まり、全社的な経営目線で侃々諤々と議論し尽くし、一度方針が定まったら社長の強いリーダーシップのもと、社長を支え、いかなる苦難があっても、一致団結してその達成に向け突き進むチーム。従業員を鼓舞し、従業員にわくわく感を発信し、従業員が尊敬し誇りに思うチーム』です。」(p.66)
一枚岩の経営チームとは?
一枚岩の経営チームとは、このようなチームということです。
立場は違っても、同じ目標に向かって進んでいくというチームだろうと思います。
立場や担当などが異なるので、時には意見も異なるのでしょうけれど、目指している方向は同じというところなのではないかと思います。
マネジメントの5要素
「「マネジメントの5要素」
また、部下との関わりで課題を持っているクライアントに対しては、
「マネジメントの5要素」として、次のことを質問しています。
1 私が大切にしていること
2 私があなたに期待すること
3 私があなたにしてほしくないこと
4 私がすること
5 私がしないこと
この5つをもとに自分の頭の中を整理し、部下にも伝えていくことが重要です。
「部下がやってくれない」などの、不満や課題が上司に生じにくくなります。」
(p.112)
期待すること、して欲しいこと
部下が動いてくれないというのは、課題としてあるでしょう。
ただ、どういうことをして欲しいのかを、しっかり上司などが伝えているかというとどうでしょうか。
何を期待されているのか、何をして欲しいのか。
こういったことを伝えていない、伝えていたとしても伝わっていないとしたら、部下が動いてくれないのは当たり前ですよね。
まずは、期待すること・して欲しいことを整理して、伝えたいですね。
取り入れたいと思ったこと
「>>> 人間関係を破壊する致命的な7つの習慣
・批判する
・責める
・文句を言う
・ガミガミ言う
・罰する
・脅す
・褒美で釣る」(p.167)
こちらは、選択心理学のウィリアム・グラッサー博士が言っていること
ということです。
まあ、そうですよね。
批判や文句、こういったことは、人間関係を破壊することもあるというのは、知っておきたいところですね。
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『心理的安全性をつくる言葉55』原田将嗣、石井遼介(監修)
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こちらは、心理的安全性をつくる言葉を55個、紹介されています。
企業、組織、チームの心理的安全性をつくりたい方が読まれると、参考になると思います。
『一枚岩の経営チームをつくるエグゼクティブコーチング 』
おすすめ度
★★★★☆
一枚岩の経営チームをつくるための考え方、大切にすると良いポイントなどが書かれています。
経営チームの作り方などを知りたい、考えたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
経営幹部。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
期待すること、して欲しいことを伝える
期待すること、して欲しいことを伝えていますか?