チームパフォーマンスの科学ということで、チームのパフォーマンスを上げるために、どうすると良いのかということが書かれています。
チームのパフォーマンスアップを考えているマネジャー、リーダーが読まれると、参考になることが見つかると思います。
『TEAM PERFORMANCE チームパフォーマンスの科学』橋本 竜也
目次
はじめに
第1章 チームパフォーマンスを発揮できている組織は全体の30%に満たない
第2章 リーダーに求められているのは、部下を管理する力ではなく、部下の能力を引き出す力
第3章 エビデンスに基づいた、真のチームパフォーマンスとは何か?
第4章 メンバーの9つの心理要因を刺激することで、チームパフォーマンスは劇的に向上する
第5章 8つの行動特性と9つの心理要因を数値化することで、チームパフォーマンスを客観的に評価する
第6章 チームから部門、そして会社全体へ――
おわりに
『TEAM PERFORMANCE チームパフォーマンスの科学』のここに注目・言葉・名言
「自律型のチームを作るには目的の共有が第一
メンバーの力を引き出すマネジメントが実現されると、メンバーが主体的に行動する「自律型のチーム」が出来上がります。これはメンバー同士がよく相談し合い、遠慮せずに意見を交わしノウハウを積極的に共有し、切磋琢磨しているチームに生まれ変わるということです。
その際に決定的に重要なことはチームの目的を明確にし、それを共有することです。」(p.44)
自律型のチームを作るには目的の共有
目的を共有することが大切ということです。
目的を共有しないと各自、勝手に動いているということになりますよね。
動いていれば、まあ、自立はしているのかもしれませんが、どこに向かうかバラバラでしょう。
それで、大きな成果が出るなら、それもありですが、
目指している方向が違うなら、大きな成果にはなりにくい。
目的を共有して、動くからこそ、大きな成果につながるというのはありますね。
目的をしっかり共有したいところです。
私たちの顧客は誰か
「顧客重視は、自分たちにとっての顧客は誰でどのようにその顧客に役立っていくのかを意識している度合いです。これは特に顧客貢献行動、最善行動、プロセス改善行動に影響 を与えます。誰のために、何をすべきかがはっきりするからです。
顧客貢献に向けた取り組みを引き出すには「私たちの顧客は誰か、彼らにどのように役立とうとしているのか」を明確にし、メンバーと共有することが必要です。私たちの顧客は誰かと尋ねたときに、メンバーが同じ答えをするかどうかがポイントです。答えが食い 違うようであれば、いわゆる「ベクトルが合っていない」という状態です。今すぐにでも 共有のためのミーティングをするべきです。
顧客像を明確にイメージできることが大切です。」(p.111-112)
顧客像を明確にイメージできること
顧客像がバラバラだと、何をしたら良いか考えるときに、皆、バラバラなことを言いそうですよね。
これでは協力できないでしょう。
そういう意味で、メンバーが顧客像を共有できていることが大切ですよね。
これができていないと、お客様のためと言っても、各自違うことをやってしまいそうですから。
取り入れたいと思ったこと
チームマネジメントの実践サイクル(p.136)は、
チーム状態の確認→課題の把握→チーム対話→実践
ということです。
現状確認、課題の明確化、相談、実践ということだと思います。
ステップを踏んで行っていきたいですね。
あわせて読みたい
『Who You Are(フーユーアー)君の真の言葉と行動こそが
困難を生き抜くチームをつくる』ベン・ホロウィッツ
『Who You Are(フーユーアー)君の真の言葉と行動こそが困難を生き抜くチームをつくる』 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらの本は、企業の文化について考えたい方が読まれると
参考になると思います。
どうやって文化を作るのか。
考えて、行動できると良いですよね。
『TEAM PERFORMANCE チームパフォーマンスの科学』橋本 竜也
おすすめ度
★★★★☆
チームパフォーマンスの科学ということで、チームのパフォーマンスアップのための方法が書かれています。
マネジャーやリーダーの方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
人事担当者。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
自律型のチームを作るには目的の共有
目的を共有できていますか?