Amazon Mechanism、アマゾンのイノベーション量産の方程式ということで、Amazonのイノベーションについて書かれています。
ちなみに、
アマゾンのイノベーション量産の方程式とは
【ベンチャー起業家の環境】×【大企業のスケール】 -【大企業の落とし穴】
=【最高のイノベーション創出環境】
というものです。
『Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム)― イノベーション量産の方程式』谷 敏行
目次
はじめに ソニー技術者として抱いた疑問の答えがアマゾンにあった
序 章 シリアルアントレプレナーとジェフ・ベゾスの共通項と違い
第1章 「普通の社員」を「起業家集団」に変えるアマゾンの仕組み・プラクティス
第2章 大企業の「落とし穴」を回避するアマゾンの仕組み・プラクティス
第3章 経営幹部「Sチーム」の果たす役割
第4章 イノベーション創出に関わるベゾスのキーフレーズ
終 章 なぜ今、あらゆる企業と個人にイノベーション創出力が必要なのか?
『Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム)』ここに注目・言葉・名言
「●Customer-centric (顧客中心)
●Invent (発明)
●Long-term thinking (長期思考)
常に「顧客」を中心にして考え、その満たされていないニーズは何かを追求し続ける。満たされていないニーズを満足さためには 「発明」 が必要である。「発明」によりこれまでに存在しなかった大規模なイノベーションを実現していくには、それが既存のサービスや製品の「カイゼン」「進化」による持続的イノベーションでない以上、「長期思考」がなければならない。
そんな意味だと、私は捉えています。つまり、「顧客中心」「発明」「長期思考」が、イノベーションにより成長し続けるアマゾンが大切にしているものです。」(p.14)
「顧客中心」「発明」「長期思考」
Amazonが大切にしていること。
「顧客中心」「発明」「長期思考」
だそうです。
これらを大切にしつつ、仕組みにして実現していく。
その考え方や方法について、本書では書かれています。
PR/FAQ
「「PR/FAQ」に具体的にどのような要素が盛り込まれるかというと、
主に次の3点です。
●どのようなサービス・製品が市場導入されるのか?
●使用する人にとってどんな利点があるのか?
●実際使ってみた人のフィードバックはどうか?」(p.56)
「特に重要なのは、次の5点を明確にすることです。
1)顧客は誰か?
2)顧客は、どんな課題を抱えているのか?
3)顧客の課題に対して、このサービス・製品が提供するソリューションは何か?
4)そのソリューションは、顧客の問題を本当に解決するのか?
5)顧客はこのサービス・製品を心から「欲しい」と思うか?」(p.63)
PR/FAQを書いて提案
アイデアを提案する際に、PR/FAQを書くということです。
プレスリリースとFAQということです。
PR/FAQには、上のようなことが書かれているということです。
課題を解決するための商品になっていて、そのサービス・製品を欲しいと思うかということですね。
こういったことを書き出して、それらが本当に必要とされるなら、実現に向けて進めていくということです。
取り入れたいと思ったこと
新規ビジネスを発案し、実行するまでの事業開発プロセスは、次の5ステップからなるということです。。
「ステップ1 アイデアを創出する
ステップ2 企画書 (PR/FAQ) を作成、提案し、 可否を判断する
ステップ3 チームを構築し、計画を策定して推進する
ステップ4 進捗を検証し、 開発の継続について可否を判断する
ステップ5 パイロット製品・サービスをへて、 市場に導入する」
(p.233)
こういったステップで考えて、実行したいですね。
あわせて読みたい
『アマゾンで私が学んだ 新しいビジネスの作り方』太田理加
『アマゾンで私が学んだ 新しいビジネスの作り方』太田理加 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらの本では、アマゾンの新規事業の考え方などがわかります。新規事業を考えたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
『Amazon Mechanism (アマゾン・メカニズム)― イノベーション量産の方程式』
おすすめ度
★★★★☆
Amazonのイノベーション量産の方程式、方法などについて書かれています。
Amazonからイノベーションについて学びたい方が読まれると、
参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
ビジネスパーソン。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
「顧客中心」「発明」「長期思考」
「顧客中心」「発明」「長期思考」を大切にしていますか?