『Sleep,Sleep,Sleep』というタイトルで、睡眠についての本です。
「今わかっていること」を集約して睡眠の知識を体系化ということで、睡眠についてわかっていることがまとめられています。
『Sleep,Sleep,Sleep』
クリスティアン・ベネディクト,ミンナ・トゥーンベリエル
目次
第1部 科学者がそろって「絶対寝るべき」と言う理由ー自覚できないが「すごいこと」が起きている(眠らないとどうなる?-研究者が知っている「睡眠の正体」/睡眠には「4ステージ」があるー浅い眠り・深い眠り、どちらも必要/私たちを支配する「体内時計」-この「タイムライン」でぐっすり眠れる/「デジタル革命」で人間は熟睡を失ったー「人口の光」が睡眠を破壊する)
第2部 睡眠の「すごい効果」を全部受け取るーコンディションとパフォーマンスが最大化する唯一無二の時間(眠って「賢者」になるー正しい眠りは頭をよくする/夢が「創造性」を開花させるーアイデアは夜、ビッグになる/眠って「感情」を整えるー「ストレス」はレム睡眠で処理される/「認知症」を予防する睡眠ー寝不足は「脳細胞」にこんなに危ない)
第3部 いい睡眠は「最良の薬」-ゼロリスクで「完璧な体」に生まれ変わる(眠って「スリム」になるー「体型」は目を閉じている間に決まる/「免疫」を強くするー「風邪予防」から「がん予防」の効果まで/「糖が溜まらない体」に睡眠が不可欠ー「糖尿病」を予防する効果がわかった/強靭な心臓ー眠って「最重要臓器」を強くする)
『Sleep,Sleep,Sleep』のここに注目・言葉・名言
「仮説のひとつは、読書家、勉強家、そのほか頭をよく使う人は、新たに得たあらゆる情報を処理できるよう、深い睡眠を多く必要とするというものである。」(p.46)
「炭水化物の中でも消化吸収の早い単糖類や二糖類、また飽和脂肪酸の割合が高い食事が、バランスのよい食事に比べて深い眠りを浅くすることも知られている。」
頭を使う人には、深い睡眠が必要かも
頭を使う人は、深い睡眠が必要という説がありますね。
そして、深い睡眠には、バランスのよい食事が必要ということです。
糖類や飽和脂肪酸が多い食事は、睡眠を浅くしてしまうとのこと。
ホワイトワーカー、頭脳労働をする人には、深い睡眠が大切ということになりそうです。
手足が温まって「睡眠に合った体温」になる
「就寝前に熱いシャワーを浴びたり、バスタブに浸かったりして体温を上昇させることは、基本的にいいアイデアだ(お湯で手足を5分間温めるだけでもよい)。
睡眠をうながす効果があり、早く眠りにつくための自然な方法である。」
(p.66)
就寝前に体温をあげる
就寝前に、体温をあげるのは、眠るのに効果があるということです。
手足を温めるだけでもよいということなので、眠る前に温めてみると良さそうですね。
深い睡眠は、睡眠してから早い段階でおとずれるので、入眠は大切なポイントになると思います。
そういう意味で、体温をあげるというのは、深い睡眠に大切なのではないでしょうか。
取り入れたいと思ったこと
部屋は暗くして眠る(p.206)
ということが書かれています。
ほんのわずかな明かりでも影響があるということです。
あわせて読みたい
『よく眠るための科学が教える10の秘密』リチャード・ワイズマン
よく眠るための科学的な方法が紹介されています。
こういうこともあるのだというのがわかりました。
よく眠りたい方、睡眠を改善したい方が読まれると参考になるはずです。
『Sleep,Sleep,Sleep』
クリスティアン・ベネディクト,ミンナ・トゥーンベリエル
おすすめ度
★★★★☆
スウェーデン・ウプサラ大学准教授、神経科学者、睡眠研究者のクリスティアン・ベネディクト氏などが、睡眠について書かれています。
睡眠に悪いことについて、多く書かれています。
睡眠に興味がある方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
睡眠に興味がある方。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
頭を使う人には、深い睡眠が必要かも
深く眠れていますか?