スタンフォード大学教育学部教授のジョー・ボアラー氏が、学習、学ぶことについて書かれています。
タイトルからは少し違う話のように思えるかもしれませんが。
『「無敵」のマインドセット』ジョー・ボアラー
「無敵」のマインドセット 心のブレーキを外せば、「苦手」が「得意」に変わる (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
- 作者:ジョー ボアラー
- 発売日: 2020/09/18
- メディア: Kindle版
目次
序章 無限の可能性へー6つのステップ
第1章 脳の可塑性が、すべてを変える
第2章 なぜ私たちは、ミス、つまずき、失敗を愛するべきなのか?
第3章 心を変えれば、現実は変わる
第4章 つながる脳内ネットワーク
第5章 「スピード」から「柔軟性」の時代へ
第6章 共同作業で限界を超える
終章 「無敵」のマインドセットで生きるということ
『「無敵」のマインドセット』のここに注目・言葉・名言
「学習すると、3つの方法で脳が成長することがわかっている。1つめは、新しい神経回路の形成だ。2つめは、すでに存在する神経回路の強化。はじめは微細な回路も、深く学ぶほどに強くなる。3つめは、以前はつながっていなかった回路間の接続である。」(p.32)
3つの段階
こういった3つの段階の脳の成長があるということです。
学習する際には、3番目のつながっていなかった回路間の接続を目指すと、良いということがわかりますね。
そして、そのためには、相応の時間がかかるということです。
失敗すると、脳の神経細胞の接続は強化される
「どのようにすれば「超一流の回路」が育つのだろう?理解力ぎりぎりの
レベルの問題に取り組み、困難な状況の中で試行錯誤をし、間違いを修正し、
次の問題へと進んで、さらに間違いをする、というプロセスを経験することだ。
常に難しい内容に取り組んで、自分に負荷をかけるのだ。」
(p.67-68)
失敗を乗り越える
失敗して、そこから学んで、乗り越えると、脳の神経細胞の接続は強化されるということです。
ここから言えることは、失敗は、脳の成長にとって、必要なこととなるわけですね。
失敗したいという人は多くはないと思いますが、脳にとっては、失敗が成長の糧になると言えるのでしょうね。
そう考えると、失敗にも、プラスの意味があると思えるかもしれません。
取り入れたいと思ったこと
また、様々なアプローチで問題などを解くと、異なる脳領域が相互作用して、学習体験が最大化されるということです。
例としては、数学を図などで解いてみるということがあります。
いくつかのアプローチを使って、問題などを解きたいと思いました。
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『超・自習法 どんなスキルでも最速で習得できる9つのメソッド』スコット・H・ヤング - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらの本は、 ウルトラ・ラーニングということで、速く学習するための考え方などが書かれています。
これから、勉強法を改善したい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
『「無敵」のマインドセット 心のブレーキを外せば、「苦手」が「得意」に変わる』
「無敵」のマインドセット 心のブレーキを外せば、「苦手」が「得意」に変わる (ハーパーコリンズ・ノンフィクション)
- 作者:ジョー ボアラー
- 発売日: 2020/09/18
- メディア: Kindle版
おすすめ度
★★★★☆
何かを学んで身につけたい。そんな方が読まれると、学習方法などに参考になることが見つかるかもしれません。
少なくとも、学習に前向きになれるだろうと思います。
おすすめしたい方
学習者。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
失敗すると、脳の神経細胞の接続は強化される
失敗していますか?