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『深い集中を取り戻せ』井上 一鷹


本書のタイトルが、『深い集中を取り戻せ』ということで、集中の話だと思って読むと、ちょっと違う話が多いので、不満が残る本かもしれません。

しかし、集中以上のことを考えたい方には、参考になることも見つかると思います。

 

深い集中を取り戻せ

深い集中を取り戻せ

『深い集中を取り戻せ』井上 一鷹

目次

序章 「1つのこと」に集中するための考え方ー個人のスタンスと最重要キーワードの整理(誰もが「集中」のことを考えた瞬間/今やっている仕事に「意義」はあるか ほか)

第1章 「深い集中」を取り戻すー「個人が今すぐ変えられること」からはじめる(「集中」は個人の責任になる/「周辺の環境」を整える ほか)

第2章 「1人で集中できる場所」を取り戻すー「いつ、どこで働けばいいのか」を決める(どこで働いてもいい時代/何が「いらないもの」になったのか ほか)

第3章 「夢中で働く自分」を取り戻すー「誰と何をやるか」を問い直す(「個人の独創」がマストな時代/「企業内起業家」という生き方 ほか)

終章 「場所に縛られない働き方」がもたらす効果(リアルに最後まで残る要素/オフィスが分散化する「2つのフェーズ」)

 

『深い集中を取り戻せ』のここに注目・言葉・名言

「私がやっている新規事業の部隊は、成長期の初期に入ってきたタイプを中心にチームが組まれています。
新しいことを始めるときの高揚感が好きなタイプですが、すでに確立された既存事業には、なかなかモチベートされません。
このように事業において、ゼロイチの部分がやりたいのか、1を10にしたいのか、10を100にしたいのか、それぞれのタイプによって分かれるでしょう。
そのフェーズと自分のタイプが合っているとき、人は夢中で働くことができるはずです。逆に、それがズレていると、なかなかやる気は起こらないでしょう。」(p.249)

夢中になるかどうか

やりたいことをやっているときは、夢中になってやれますよね。

そして、事業においては、フェーズの自分のタイプが合っているかも大切ということです。

事業のフェーズと自分が合っていると、夢中になって働けるだろうということですね。

深い集中で作業をするために

「深い集中で作業をするためには、作業する前に「これは何のためにするのか?」という 「なぜ (Why)」を考え切ることが重要だということです。つまり、「迷う時間」と「迷わず進める時間」をハッキリと区切り、今、どちらの時間なのかを自覚できているかどうかが大切なのです。
この例は、「デザイン」という、言語化しにくい課題だったため、特に迷う時間が長いのが特徴でしたが、どんな仕事であれ大なり小なり迷いは生じるはずです。
そして、迷いが生じたら、「すぐに人に聞く」「自分で考える」という時間を作って立ち止まり、それを解消してから、「迷わず進む時間」に移行するべきです。
この切り替えを意識的にやることで、不安による集中の妨げは回避できるはずです。ぜひ、人に聞くことに対する心理的ハードルを下げるようにしましょう。」(p.198-199)

「迷う時間」と「迷わず進める時間」

深い集中で作業をするために、考える時間と作業をする時間を分けるということですね。

行きつ戻りつというのはあると思いますが、作業しているときは、集中して、今やっていることをできるようにしたいですよね。

そのためには、考える時間や人に聞く時間を、別に作ると良いと思います。

そして、迷い始めたら、どうするかも決めておくと良さそうですね。
手を止めて、考えるのか。それとも、とりあえず、最初に決めたところまで進めるのか。

取り入れたいと思ったこと

「何か新しいことを始めるときに、まったく何もないところから考え出すのは難しいことです。
すでにある事業やこれまでやってきたことの蓄積があって、そこから改革したり改善したりするのが近道です。
したがって、既存の商品やサービスの「何を変えるのか」「何を変えないのか」を、「再定義」というアプローチから考えることにしましょう。
「再定義」には3つのレイヤー(層)があります。

1「ビジョン」のレイヤー 
2 「顧客像」のレイヤー
3 「ビジネスモデル」のレイヤー

この3つから、今やっていることを捉え直します。」(p.292)

こういった3つのレイヤーで、新しいことを始める時は考えると、考えやすいということです。

これら3つで、考えたいですね。

あわせて読みたい

『世界のトップエリートが実践する集中力の鍛え方』
  荻野 淳也, 木蔵シャフェ君子, 吉田 典生

 

こちらは、マインドフルネス、瞑想。
そういった集中力の鍛え方について書かれています。
集中力を鍛えたい方が読まれると、参考になると思います。

『深い集中を取り戻せ』井上 一鷹

おすすめ度

★★★★☆

集中よりも夢中といったことが書かれています。
集中して仕事をしたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

集中して仕事をしたい方。
ビジネスパーソン。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

夢中になるかどうか

夢中になれていますか?