経営を研究している研究者、17人が、経営について語っていることがまとめられています。
ポーター教授のCEO論/ダイナミック・ケーパビリティ/両利きの経営/
オープンイノベーション/マーケットデザインで読み解く起業マネジメント/
ネットワーク効果で読み解くプラットフォーマー/
といったことが書かれています。
『世界最高峰の経営教室』広野彩子
『世界最高峰の経営教室』の目次
【解説】本書を読むにあたってのガイダンス
第1章 経営者は、いかにあるべきか
第2章 イノベーション理論の最前線
第3章 経営の目的とは何か
第4章 リーダーは、いかにあるべきか
第5章 経済学の視点からアプローチする経営論
第6章 DXとAI
第7章 日本型経営の課題と可能性
『世界最高峰の経営教室』ここに注目・言葉・名言
「起業マネジメントのカギは、これらの知見を組み合わせ、現実の社会で発生している「市場の失敗」を研究し、見つけ出し、修復する手立てを探求し続けることだ。」(p.164)
市場の失敗が起業につながる
市場がうまく機能していない。
そういうところに、起業のチャンス、ビジネスチャンスがあるということですよね。
需要と供給が、うまくマッチしているところでは、なかなか新規参入は難しいでしょう。
市場が失敗しているのであれば、そこを捉えて、うまくいくようにできたら起業やビジネスがうまくいきそうですよね。
パーパス経営
「正解はないが、企業は日ごろから、社会の課題に自社が向き合ったとき、何ができるか思考訓練しておくべきだ。自分たちが提供できる解決手段は何か、その手段を選択した際、どんなトレードオフを迫られるか……。
それを考えていく中で、自分たちはどんな会社で、長期的にどのようなバリュープロポジション(価値提供)を生み出せるかが明確になる。
私が考える「パーパス」は、その行動指針となる。」(p.135)
目的経営
企業の目的。
これがあるかどうかで、価値提供が明確になるということですね。
目的から考えて、どうするかを考えやすくなるからだと思います。
「なんのため」がないと、なんでもありにはなりますが、大き過ぎて、考えにくくなってしまいます。
そして、目的が曖昧なので、商品やサービスも曖昧なものになって、欲しくないものを提供してしまうということにもなりかねません。目的があると、わかりやすくなりますよね。
取り入れたいと思ったこと
ベゾス氏が尊敬されない理由ということが書かれていました。
Amazonは社会的課題を解決していないからということが理由のようです。
企業も、社会の一員ですから、社会的課題を解決することが求められるのでしょうね。
あわせて読みたい
『直感で発想 論理で検証 哲学で跳躍』
『直感で発想 論理で検証 哲学で跳躍』いい経営につながるいい発想とは? - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらの本は、経営などの、発想や判断などについて書かれています。
このあたりに興味がある方が読まれると、参考になりますね。
自分はどうやって発想や判断しているのかを考えながら読むと、本書を活かすことができると思います。
『世界最高峰の経営教室』広野彩子
最近の経営などについて、網羅的に知ることができる一冊です。
まずはここから入って、詳細などは他の本などで知るというのが良いと思いました。
おすすめ度
★★★★☆
経営教室ということで、17人の経営の研究者が経営について語っています。
最近の押さえるべき経営などについて知ることができます。
広く知りたい方が読まれると良いと思います。
おすすめしたい方
経営を考えたい方。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
市場の失敗が起業につながる
市場の失敗を探してみる