優れた起業家の条件ということで、企業価値が10億ドルを超えるスタートアップの起業家などの特徴について書かれています。
スタートアップや起業に興味がある方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
『スーパーファウンダーズ 優れた起業家の条件』アリ・タマセブ
目次
イントロダクション
手法と統計 データを正しく読み解くために
第1部 創業者
(第1章 属性についての伝説第2章 学歴についての伝説/第3章経歴についての伝説/第4章 スーパーファウンダーとは?)
第2部 事業
(第5章 起業の原点/第6章 ピボット/第7章 何をどこで/第8章 プロダクト/第9章 マーケット/第10章 マーケット・タイミング/第11章 競争)
第3部 資金調達
(第12章 持続的競争優位性/第13章 ベンチャーキャピタルvsブートストラッピング/第14章 好況・不況/第15章 資本効率/第16章 エンジェル投資家とアクセラレーター/第17章 VC投資家/第18章 資金調達)
まとめ
『スーパーファウンダーズ 優れた起業家の条件』のここに注目・言葉・名言
「突き詰めればマーケットを新たに生み出すスタートアップのほうが大きくなると思われがちだが、実際はそんなことはない。実を言えば、シェアを争う企業のほうが、やや大きな価値を生んでいるのだ。シェアを争う会社の価値は平均4億ドルで、新しいマーケットを生む企業の価値は平均45億ドルだった。
10億ドル達成のスタートアップでは、シェアを争う企業が66パーセントを超えていた。無作為グループでもほぼ同じで、どちらでも特に有利になったり不利になったりすることはないと思われる。シェアを争うマーケットのほうが、10億ドル達成企業が多いが、それで必ずしも成功の確率が高いというわけではない。」
(p.195)
シェアを争う企業
ユニコーンなどのスタートアップというと、新たな市場を開拓するというようなイメージがあるかもしれません。
しかし、シェアを争う企業のほうが多いということです。
これは少し意外なような気もします。
ただ、シェアを争うということは、すでに市場があるということで、そこでシェアを獲得できるのであれば、売上は大きくなるということなのかもしれません。
いずれにしても、シェアを争う企業も多いということです。
タイミング
「あるアイデアを最初に世に出そうと、何度かトライしようと、前からあるアイデアで勝負しようと、成功する確率は同じくらいなのだ。つまりどのタイミングでも、成功率はあまり変わらないということだ。
タイミングは重要ではあるが、その理由を解明するのは特に難しい。
起業家は会社のタイミングに影響する外的要因を予測、理解することが重要だ。
転換点、実現技術、規制の変更、新しい市場セグメント、その他、基本的な行動の変化など。
これらが10億ドル達成企業の多くを成功に導いた要因である。アイデアを試したのが最初か最後かではない。」(p.213)
タイミングは重要ではあるが、すべてではない
先行者利益という話があるからか、それとも、スタートアップは新しいことを始めるというイメージがあるからか、最初に始めた企業がうまくいくというのが一般的なイメージかもしれません。
しかし、タイミングは重要ではあるが、すべてではないということです。
後発でもうまくいくこともあるでしょうし、早すぎてうまくいかないということもある。
成功要因は、タイミングだけではないということですよね。
取り入れたいと思ったこと
「私は競合ではなく、エンドユーザーに焦点を絞っていました。そうでないと、競合企業の大きなチームや巨額のリソースのことばかり考えて、自分たちのプロダクトについて考えなくなってしまうからです。」(p.242)
Zoomの創業者・CEOのエリック・ヤン氏の言葉です。
顧客やユーザーのことを考える。
当たり前ですが、他のことに気を取られてしまうというのはあると思います。
顧客のことを考えたいですね。
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『スーパーファウンダーズ 優れた起業家の条件』アリ・タマセブ
おすすめ度
★★★★☆
優れた起業家の条件ということで、起業家に必要なことなどを、10億ドル以上のスタートアップなどから探っています。
起業したい方やスタートアップに興味がある方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
スタートアップに興味がある方。
起業家。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
タイミングは重要ではあるが、すべてではない
タイミング以外のことを考えていますか?