『起業の失敗大全 スタートアップの成否を決める6つのパターン』ということで、スタートアップの成否を決める6つのパターン、失敗の理由などについて書かれています。
また、どのように考えると、これらの6つの失敗をしにくくなるのか、といったことも書かれているので、失敗を避けて、成功確率を上げたいという方に、参考になることが見つかると思います。
『起業の失敗大全 スタートアップの成否を決める6つのパターン』トム・アイゼンマン
目次
イントロダクション 起業の失敗とは何か?
Part1 ローンチの失敗――アーリーステージ
第1章 ビジネスが先か、経験が先か
第2章 良いアイデアと悪い相棒
第3章 フライングの罠
第4章 擬陽性
Part 2 規模化の失敗─レイターステージ
第5章 レイターステージの6Sフレームワーク
第6章 スピードトラップ
第7章 助けが必要
第8章 ムーンショットと奇跡
Part 3 失敗の仕方─継続すべき時、終了すべき時
第9章 ガス欠
第10章 立ち直るために
コラム 起業家たちがその後したこと
はじめて起業するあなたへ
『起業の失敗大全』のここに注目・言葉・名言
「私の調査から、スタートアップの失敗の大部分を説明する、6つの明確なパターンが見つかりました。以下、そのパターンを簡単に説明します。そして本書では、これらについてそれぞれ章を設け詳述します。 Part1 「ローンチの失敗」では、アーリーステージのスタートアップによく見られる3つの失敗パターンを取り上げます。Part2の「規模化(スケーリング)の失敗」では、経営資源の豊富なレイターステージのスタートアップが失敗する理由として、さらに3つのパターンを分析しています。」(vii)
失敗の大部分を説明する、6つの明確なパターン
失敗の大部分を説明する6つのパターンがあるということです。
ローンチの失敗に3つのパターン、スケーリングの失敗に3つのパターンということで、6つのパターンです。
これらのパターンを避けつつ、どうすると良いのかを知っておくと、失敗を回避して、成功に近づけるというように思います。
ダイヤモンド&スクエア・フレームワーク
「アーリーステージのスタートアップ企業は、ダイヤモンド&スクエア・フレームワークの8つの要素が調和しているときに、有望な見通しを立てることができます。その調和はダイナミックなものです。スタートアップが成長するにつれ、機会は変化しますし、
リソース提供者に求める事柄も変化していくからです。
さまざまな原因で各要素が調和しないことがあります。ダイヤモンドの中だけでも、要素が正常に機能しないこともあります。例えば、提供価値が弱いスタートアップは、顧客を獲得するために多くのマーケティング費用をかけなければならず、その結果、利益率が低下します。スクエアの中の要素が同期しないケースもあります。」(p.027)
8つの要素
価値提供、技術&オペレーション、マーケティング、利益方程式
起業家、チームメンバー、投資家、戦略的パートナー
これらの8つの要素が機能して、調和しているときに、
見通しがよくなるということです。
上の4つがあって、さらに、関係者がうまく動けるようになっていると、良さそうですよね。
取り入れたいと思ったこと
失敗の6つのパータンを理解して、その回避方法を考えて、実行できるようにすると良いと思いました。
こういった失敗が多いということがわかり、あらかじめ考えておけると思うので、そのために、本書を活用すると良いですね。
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『起業の失敗大全 スタートアップの成否を決める6つのパターン』
おすすめ度
★★★★☆
『起業の失敗大全』ということで、スタートアップの失敗の6つの要因が紹介されています。
そして、それらを回避するための考え方などもわかります。
失敗を回避したい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
スタートアップを始めたい方。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
スタートアップの失敗の大部分を説明する、6つの明確なパターン
失敗のパターンを前もって知って、回避する