『パーセプション 市場をつくる新発想』ということで、認識についての話が書かれています。
認識を変えて、市場を作っていくなどの話です。
『パーセプション 市場をつくる新発想』本田哲也
目次
第1章 パーセプションの正体――なぜ「パーセプション」が重要か
第2章 マーケティングに活用する――パーセプションの「五段活用」
第3章 パーセプションを「つくる」――新たなる認識の創造で市場開拓
第4章 パーセプションを「かえる」――認識変容で顧客層を拡大
第5章 パーセプションを「まもる」――企業・商品に好ましい認識の維持管理
第6章 パーセプションを「はかる」――既存認識の計測分析
第7章 パーセプションを「いかす」――社内広報や商品開発に応用
第8章 「パーセプション発想」がもたらすもの――企業やビジネスに与える4つの視点
『パーセプション 市場をつくる新発想』本田哲也ここに注目・言葉・名言
「パーセプションを形成する5つの要素
変化を起こすことは容易なことではない。だが、「パーセプションの秘密」に迫ることは、間違いなくマーケティング課題の解決や企業広報のヒントになるはずだ。さて、ではこうしたパーセプションは、いったいどのような要因で形成されていくものなのだろうか。
人々が抱く認識、その集合体である世の中的なパーセプションは「結果論」であることが多い。結果論であるがゆえに、意図的にコントロールすることは難しくも思える。しかし、パーセプションの形成過程を分解していくことで、見えてくる要因もある。次に、パーセプションを形成する5つの要素を紹介する。
(1)事象
(2)リテラシー
(3)グループ
(4)タイミング
(5)コントラスト」(p.24-25)
パーセプションを形成する5つの要素
パーセプションを形成する5つの要素は、このようなものがあるということです。
これだけ言われてもよくわからないかもしれません。
個人的には、コントラストが興味深いと思います。
比較することでわかりやすくなる、認識が変化するということはあります。
ビフォーアフターなどで、違いがわかるというのはありますね。
こういった要素で、パーセプションは形成されるということです。
他の詳細などを知りたい方は、本書を読んでみてください。
見方が変わって
「人の行動はそう簡単に変わるものではない。信頼できる情報に十分に触れて、その結果ジワジワと自分のモノの見方が変わっていき、最後にはコップの水が溢れるかのように、具体的な行動に変化が現れる。それによって、商品が売れたり、サービスの会員が増えたりして、ビジネスや事業目的の達成につながる。」(p.70)
行動がジワジワ変わる
いきなり行動が変わることもあるでしょう。
ただ、人の行動の4割は習慣などと言われます。
日々、同じようなことをしているのが人とも言えると思います。
そうなると、いきなり変わるというのは、なかなかないとも言えるでしょう。
そして、見方が変わることで、行動が変わりますよね。
人の知らない一面を知って、対応が変わるなどがあるように、見え方や見方が変われば、行動が変わります。
ということで、認識・パーセプションがポイントになってくるということです。
取り入れたいと思ったこと
「パーセプションチェンジで重要な5つのポイント
パーセプションチェンジの戦略を考える上で、重要になる5つのポイントを事例を交えながら解説する。
(1)「ビフォー」と「アフター」
(2) 「主観」と「客観」
(3) 「カテゴリー」と「プロダクト」
(4)「完全変容」と「拡張」
(5)「ブランドエクイティー」エソフト部職
以上の5つとなる。」(p.117)
ということで、パーセプションが変わるポイントは、5つということです。
これらを考えて、取り入れたいと思います。
あわせて読みたい
『電通現役戦略プランナーのヒットをつくる「調べ方」の教科書
あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術』阿佐見 綾香
『電通現役戦略プランナーのヒットをつくる「調べ方」の教科書 あなたの商品がもっと売れるマーケティングリサーチ術』 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらの本は、ヒット商品を作るための調べ方について書かれています。
これから商品開発を始める方で、どうやってヒット商品を開発するか
を知りたい方が読まれると、参考になると思います。
『パーセプション 市場をつくる新発想』本田哲也
おすすめ度
★★★★☆
パーセプション、認識によって、人は行動などをしているので、そのパーセプションについて、マーケティング視点などから書かれています。
新商品開発などをしている方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
マーケティング担当者。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
見方が変わって、行動が変わる
パーセプションを考えてみる