ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

ビジネス書の書評ブログ。ビジネス書の紹介、ビジネス書の名言・言葉などを紹介しています。本の書評・感想レビュー

【メルマガ登録】(無料)まぐまぐ殿堂入りメルマガ  メルマガで読みたい方は、ぜひご登録を!
知識をチカラに
(マガジンID:0000139905) Powered by まぐまぐ
メールアドレス:

 本を書きました。絶賛発売中です!→ 『1つのことを長く続けられる技術』  本の詳細 → 『1つのことを長く続けられる技術』

 
 

『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』堀埜 一成


サイゼリヤの元社長、堀埜一成氏が、どのように急速拡大を実現したのかといったことを書かれています。

独特な経営のザイゼリヤ。

その一端などを知ることができます。

サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術

サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術

  • 作者:堀埜一成
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
Amazon

『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』堀埜 一成

『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』堀埜 一成

『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』堀埜 一成

目次

プロローグ サイゼリヤはなぜ定期的に「炎上」するのか
第1章 「ないない尽くし」からのスタート ――創業時から受け継がれたサイゼリヤのDNA
第2章 入社してはじめてわかったサイゼリヤの真実 ――農業、工場、商品企画、店舗オペレーション
第3章 プロパーではない「外様」社長として ――それまでの常識を覆す
第4章 サイゼリヤ流「負けない戦略」 ――当たり前のことを当たり前に
第5章 次の「ミラノ風ドリア」を開発する ――ヒット商品のつくり方
第6章 サイゼリヤはなぜ中国で受け入れられたのか ――海外進出の成功法則
第7章 何があっても従業員を守る ――東日本大震災とコロナ禍における危機対応
エピローグ 社長業の13年を振り返って

『年間客数2億人の経営術』のここに注目・言葉・名言

「儲けようという気がない
プロローグで、サイゼリヤには原価計算がない、ノルマがない、社内政治がない、という3つの「ない」の話をしましたが、これらの底流には、そもそも儲けようという気がない、というもっと大きな「ない」が隠されています。
 まともな原価計算がなかったのは、「おいしいから食べてみて」というつくり手の良心が先にあるからで、たくさん食べてほしいから、決められた量以上に「盛る」店まで出てきてしまうわけです。そうした現場では、採算度外視とまでは言わないにしても、コストをきっちり管理して、とにかく一定以上の利益を出すという考え方はなじみません。」
(p.42)

儲けようという気がなかった

「外様」社長の堀埜氏によると、サイゼリヤは儲ようという気がなかったということです。

「おいしいから食べてみて」ということから始まって、あまり儲けたいという考えがないということでした。

これをどうやって良いところを残しつつ、変えていくかということが本書では書かれています。

すべては「人のため」に

「すべては「人のため」に
このように、私が入社した当時のサイゼリヤは、会社組織としては、まさに「ないない尽くし」の状態でした。それでいて人気店となり、店舗数も順調に伸びていたのですから、まさに「奇跡の会社」としか表現のしようがなかったわけです。
その快進撃を支えていたのが、理念と商品力です。
サイゼリヤの基本理念は、「人のため」「正しく」「仲良く」という3つの言葉からなっています。
「お客さまに喜んでもらいたい」という気持ちは、創業以来、脈々と受け継がれてきたサイゼリヤのDNAです。ここでいう「人」には、お客さまだけではなく、従業員とその家族、取引先、株主、その他のステークホルダーすべてが含まれています。
「自分のため」でも「売上のため」でも「利益のため」でもなく、「人のため」に尽くすこと。「誰かの役に立ちたい」というホスピタリティが、すべてに優先するのです。」(p.52)

「人のため」「正しく」「仲良く」

そんなサイゼリヤは、理念と商品力が支えていたということです。

理念は、「人のため」「正しく」「仲良く」ということです。

これらを従業員が守っていて、商品も美味しいものを提供する、人のために尽くすということをやっていた。

だから、人気店であり、店舗数も伸びていたということです。

取り入れたいと思ったこと

「サイゼリヤのことを、ただの安いイタリアンレストランだと思っている人は多いかもしれません。でも、その裏側には、おいしさと安さを生み続ける確固たる仕組みがある。サイゼリヤは魔法ではなく、技術と知恵によって「奇跡の会社」となっているのです。」(p.175)

仕組みがあるということです。

この仕組みを知りたい方は、本書を読んでみてください。

理念や仕組み、商品力が、背後にはあるのだということがわかります。

あわせて読みたい

『小さな会社の「仕組み化」はなぜやりきれないのか』小川 実

www.biztikara.com

こちらは小さな会社が、仕組み化する際に押さえておくことなどが書かれています。
仕組み化が必要だと感じている経営者の方などが読まれると、参考になると思います。

『サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術』

サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術

サイゼリヤ元社長が教える 年間客数2億人の経営術

  • 作者:堀埜一成
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
Amazon

おすすめ度

★★★★☆

サイゼリヤがどんな会社だったのか、そこからどのように変えていったのかということが説明されています。
サイゼリヤの経営などに興味がある方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

ビジネスパーソン。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

 「人のため」「正しく」「仲良く」

「人のため」「正しく」「仲良く」していますか?