株式会社北の達人コーポレーション代表取締役社長の木下勝寿氏が、利益を最大化するための、経営というか考え方や方法などについて書かれています。
売上最小化というよりは、売上最適化というような言葉で理解すると良さそうだと思いました。
『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』木下 勝寿
目次
第1章:売上ゼロでも生き残れる「無収入寿命」という考え方
第2章:売上OSが利益OSに変わる! 売上最小化、利益最大化の法則
第3章:会社の弱点が一発でわかる「5段階利益管理」
第4章:小さい市場で圧勝する商品戦略
第5章:利益率29%を実現する販売戦略
第6章:ファンの心をつかんで離さない「演歌の戦略」
第7章:未経験者でも利益を上げ続ける人材戦略
第8章:売上1000億・利益300億円を実現する戦略
『売上最小化、利益最大化の法則』のここに注目・言葉・名言
「「多産多死」から「少産少死」の経営へ
「売上最小化、利益最大化」を目指すには、まず「少産少死」の経営を徹底する。
商品・サービスを「少産少死」にすること。商品は一生売り続けるつもりで開
発する。
ダメになったら廃番にしようと考えず、ロングセラー前提で商品開発を行う。
この反対が「多産多死」の経営だ。「多産多死」の経営は流行りの商品を次々に出す。 一つの商品に依存せず、いつも商品が入れ替わって売上が立つ仕組みになっている。人は新しいものに興味を持ちやすい。新しいだけで魅力的だ。その点で勝負するには、常に新しいものをつくり続けなくてはいけない。 だから、「多産多死」の経営はコスト高になる。」(p.69)
「少産少死」の経営
新しいものを作るにはノウハウも人もアイデアも、そしてお金も必要になるでしょう。
そうなるとコストが高くなります。
コストが高くなれば、利益を増やすのは難しい。
だから、「少産少死」の経営を目指すということです。
小さな市場で圧倒する戦略
「商品開発は「お客様の悩み」から始まる。
ここには小さなマーケットで勝負する狙いがあった。
大手が参入するには小さすぎる市場を切り拓き、中小にはマネできない高品質の商品を投入する。私の感覚では、大手企業は20億円以下のマーケットには参入してこない。つまり、小さな市場で圧勝する戦略だ。
小さな市場を切り拓くヒントが 「お客様の悩み」だ。社内の企画会議ではどんな悩みがあるかを話し合う。」(p.144)
「お客様の悩み」から商品開発
小さな市場で圧倒する戦略としては、「お客様の悩み」から商品開発を始めるということです。
そして、中小にはマネできない高品質の商品を投入する。
これで、圧倒するということです。
市場を独占的に手に入れるということを目指すということですね。
『売上最小化、利益最大化の法則』で取り入れたいと思ったこと
「「人は変わらない」という前提で、仕事の仕組みを変えるべきだ。
一人に全部やって貰おうとしてもできないなら、その人が得意なことだけできる仕組みにする。」(p.270)
仕事や業務をどうやっていくか。
一人で全部できれば良いのですが、現実的にはできないですよね。
だから、作業を細分化して、得意な人ができるようにするといった仕組みで、できるようにするということで、取り入れたいと思いました。
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こちらは、収益化、収益の多様化について書かれています。
収益化の方法などが書かれているので、収益を増やしたい、多様化したい経営者の方などが読まれると、参考になることが見つかると思います。
『売上最小化、利益最大化の法則 利益率29%経営の秘密』
おすすめ度
★★★★☆
利益を最大化するための、経営というか考え方ややり方などについて書かれています。
利益を最大化するための方法などを知りたい方が読まれると、
参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
マーケティング担当者。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
小さな市場で圧倒する
利益を最大化するためにどうしますか?