『最高のリーダーは何もしない―――内向型人間が最強のチームをつくる!』藤沢 久美
リーダーがやること
本書によると、最近のリーダーは、これまでのリーダーとは違っているということです。
リーダーと言っても、自分から動いて引っ張るというよりも、ビジョンを提示して、メンバーがビジョンに向かって自ら動くようにしていくようになっているとのこと。
こういったリーダーが、どういうことを考えて、行動しているかということが本書『最高のリーダーは何もしない』では書かれています。
▼ ここに注目・言葉・名言 ▼
「エー・ピーカンパニーには、本書が主題とするリーダーシップの典型を見てとることができます。
現場で働く人たちの「マニュアルに収まりきらないアクション」の根本にあるのは、米山さんというリーダーが打ち出した「ビジョン」です。ビジョンとは、ひと言で言えば「働く目的」です。ビジョンがそれぞれのメンバーに浸透しているからこそ、それが現場での行動となって現れる。
リーダーの最も大切な仕事は、ビジョンをつくり、それをメンバーに浸透させることなのです。」(p.026)
リーダーの最も大切な仕事は、ビジョンをつくり、それをメンバーに浸透させること
リーダーにとって最も大切な仕事は、ビジョンを作って、メンバーに浸透させることということです。
どこを目指すのかをはっきりさせて、メンバーで目指す。こういうことですね。
これが、チームを自ら動くようにしていく方法でしょう。
だから、これが大切ということです。
ビジョンの描き方。ビジョンを描くには? | ミッションビジョンアクションブログ
直感で決める
「直感とは、考えに考えて考え尽くした末に、ふと浮かび上がってくる決意です。単なる思いつきや何となくのヤマ勘ではありません。
ですから、リーダーの大切な仕事は、つねに考え続けることです。考え続けた人にしか、直感は降りてきません。
考え尽くしたからこそ、どんな反論にも動じない信念が生まれてくるのです。」(p.071)
直感とは、考え続けた結果
直感とは、考えて考えた結果ということです。
リーダーは、最終的には、直感で決めるということが紹介されていました。
しかし、それは何となくそう思う、といった類のものではない。いろいろなことを考え尽くして、その上での判断です。
未来のことはわかりませんから、最終的には、わからないことが出てきます。そのわからないなりにも、いろいろな可能性を考えて、その上で決める。何となくそう思う、といったものとは違うわけですね。
▼取り入れたいと思ったこと
顧客も巻き込む、ということが紹介されていました。
「きれいごと」、会社の理念が、お客様に届くと、お客様も巻き込むことができるということです。理念に共感して、お客となっているとしたら、そういうこともあるのでしょうね。そこまで行くと、本当に社会にとって価値のある、無くてはならない会社と言えるのかもしれません。
そこまでの会社になれると良いですね。
『最高のリーダーは何もしない―――内向型人間が最強のチームをつくる!』
リーダーは何をするのか。成果を出しているリーダーは、あまり何かをしているようには見えない。そういったことから、本書のタイトル『最高のリーダーは何もしない』につながっています。
リーダーは何もしないけれど、メンバーがチームの目標を達成していく。そういうチームを作るには、どうしたら良いのか。
こういったことに興味がある方が読まれると、参考になると思います。ビジョンがチームを引っ張っていく、ますますこれからそういう時代になっていくのでしょうね。
▼ おすすめ度 ▼
★★★★☆(★4.3)
ビジョンによってチームを動かす。そういった方法や考え方について書かれて
います。
リーダーとして、どう考えて、何をしたら良いのか。
こういうことがわかる一冊です。読んでみてください。
▼ おすすめしたい方 ▼
リーダーがやることを知りたい方。
経営者、リーダー。
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