リスクマネジメント実践術ということで、リスクのマネジメントについて説明されています。
実際に業務でどのようにリスクマネジメントを実践すればよいかを、実例をあげて、わかりやすく解説しています。
- 『世界一わかりやすい リスクマネジメント実践術』
- 『リスクマネジメント実践術』のここに注目・言葉・名言
- 大方針は明確に示してトップの口から伝える
- 取り入れたいと思ったこと
- あわせて読みたい
- 『世界一わかりやすい リスクマネジメント実践術』
- 今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
『世界一わかりやすい リスクマネジメント実践術』
ニュートン・コンサルティング株式会社 (監修),勝俣良介
目次
★1時間目. 成功者はみんなリスクマネジメントをやっている
★2時間目. 成功したいなら誰でもこれだけは絶対に押さえよう!
★3時間目. リスクマネジメントを本格的に活用したいならこれだけは押さえよう!
★4時間目. 息を吸うようにリスクマネジメント活動をするには!?
★5時間目. 部門ごと・役割者ごとのリスクマネジメントお悩み解決Q&A
『リスクマネジメント実践術』のここに注目・言葉・名言
「リスクマネジメントとはリスクを上手にコントロールすることを通じて、目的や目標の達成確度をグッと上げる考え方やアプローチのことを言います。
飛行機のリスクとして、向かい風・追い風を例にとるなら、これらがいつどこでどのように吹く予測が難しいからといってただただ運を天に任せるのではなく、向かい風が吹きやすい航空路を探す努力をしたり、万が一、向かい風に直面した場合には、多少燃費を犠牲にしてもスピードを上げて目的地に時間どおりに辿り着けるようにすることも1つの手です。
リスクマネジメントは、こうしたリスクを効果的・効率的にコントロールし、組織の目的・目標達成を手繰り寄せる活動をいうのです。」(p.4)
リスクマネジメントとは
リスクマネジメントとは、リスクを上手にマネジメントして、目的や目標の達成確度を上げる考え方やアプローチのこと。
リスク、危険や失敗などを考えつつ、目的・目標達成していく。
これを行う方法ということですね。
単なる成功方法だけではなく、うまくいかないことも考えつつ、アプローチするということだと思います。
大方針は明確に示してトップの口から伝える
「とにもかくにも万が一の際の大方針は明確に示してトップの口からはっきりと伝えておくことが大事だ。
大方針ってどんなものですか?
たとえばこんな感じだ。何度も言うが、掲げるだけではダメだ。それでは看板倒れになってしまうから、組織のトップ自らが普段からこの点を強調しておく必要がある。そして実際に何かが起きて対応した場合、最後の振り返りのときにもこの大方針の観点で何ができて、何ができなかったかを議論するといいだろう。
有事対応方針の例
1. その場にいる、または参画できる最上位の人が陣頭指揮を執る
2.すべてをオープンにしてスピード対応を行う
3.起こり得る最悪の事態を想定して対応を考え行動する
4.顧客影響が想定される場合はどんなに遅くても1時間以内に報告する
大方針を決めて周知すればOKですか?
いや、周知するだけでは不十分だ。実際に検証してみないと机上の空論になってしまうから、訓練の実施がMUSTだ。机上とリアルは全然違う。「万が一」の逼迫感を舐めちゃいけない。ゆっくりと会議している時間はないし、すべての情報が手元にあるわけでもないから慌てる。いざというときには、決めておいたことがすべて頭の中から吹っ飛んでしまうこともよくある。」(p.67)
トップが伝えて、訓練する
方針を、トップが直接伝えることが大事ということです。
そして、周知するだけではなく、訓練も実施する必要があるとのこと。
あらかじめ体験しておくと、実際に起こったときに、対応しやすいですよね。
いきなり初めて行うのとは異なってくると思います。
取り入れたいと思ったこと
リスクマネジメントを取り入れたいと、まずは思いました。
あらかじめ訓練しておきたいところです。
自分なりに、年に1度くらい訓練しておくと良いように思ったので予定に入れてみました。
あわせて読みたい
『一枚岩の経営チームをつくるエグゼクティブコーチング 組織力を100%発揮させるための11のメソッド』吉里 彰二
こちらは、一枚岩の経営チームをつくるための考え方、大切にすると良いポイントなどが書かれています。
経営チームの作り方などを知りたい、考えたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
『世界一わかりやすい リスクマネジメント実践術』
おすすめ度
★★★★☆
実際に業務でどのようにリスクマネジメントを実践すればよいかを、実例をあげて、わかりやすく解説しています。
リスクマネジメントの実践を知りたい方が読まれると、参考になることが見つかるはずです。
おすすめしたい方
ビジネスパーソン。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
方針をトップが伝えて、訓練する
トップが伝えて、訓練していますか?