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『いかなる時代環境でも利益を出す仕組み』大山健太郎


アイリスオーヤマ会長の大山健太郎が、利益を出す仕組み作りについて書かれています。

どのように考えて、利益を出す仕組みを作っているかということがわかります。

『いかなる時代環境でも利益を出す仕組み』大山健太郎

『いかなる時代環境でも利益を出す仕組み』の目次

序章 効率偏重経営の終わり
CHOICE 1 「環境変化に対応する」か「環境を自ら変革する」か

1章 製品開発力 売れる製品を最速で大量に生む仕組み
CHOICE 2 フォーカスするのは「買う人」か「使う人」か
CHOICE 3 KPIの目的は「業績向上」か「新陳代謝」か
CHOICE 4 開発は「リレー型」か「伴走型」か

2章 市場創造力 流通を主導し、顧客と結びつく仕組み
CHOICE 5 「自社の強みに絞る」か「自社の強みを絞らない」か
CHOICE 6 強みは「固有の技術」か「固有の仕組み」か

3章 瞬発対応力 急な外的変化を成長に取り込む仕組み
CHOICE 7 上げたいのは「稼働率」か「瞬発力」か
CHOICE 8 瞬発力があるのは「身軽な外注」か「柔軟な内製」か
CHOICE 9 「選択と集中」か「選択と分散」か
CHOICE 10 「短期の効率」か「中期の効率」か

4章 組織活性力 仕事の属人化を徹底的に排する仕組み
CHOICE 11 社長にとって「いい会社」か社員にとって「いい会社」か
CHOICE 12 経営情報を「独占する」か「共有する」か
CHOICE 13 組織内に「ヌシがいる」か「ヌシがいない」か

5章 利益管理力 高速のPDCAで赤字製品を潰す仕組み
CHOICE 14 PDCAの要所は「PLAN」か「ACTION」か

6章 仕組みの横展開

7章 ニューノーマル時代の経営
CHOICE15 業界は「守るべきもの」か「壊すべきもの」か

『いかなる時代環境でも利益を出す仕組み』のここに注目・言葉・名言

「私は社長、会長として経営者の経験が56年になりますが、私一人の力で、環境変化に動じない会社ができるほど経営は簡単ではありません。仕組みに落とし込まなければ、利益を出し続ける保証、長期にわたって成長を続ける保証はないのです。私に言わせれば社長の仕事は、長期視点に立った事業構想と、それを実現するための仕組みの確立・改善です。」(p.26)

長期視点に立った事業構想と仕組みの確立・改善

社長の仕事は、長期視点に立った事業構想と、それを実現するための仕組みの確立・改善ということです。

一人では、大したことはできないですよね。

そして、続けるのも難しいです。

だから、仕組みを作って、改善していくということです。

ユーザーイン

「「顧客を中心に経営を組み立てる」というと当たり前のように聞こえるかもしれませんが、多くの会社は十分にできていません。注意しなければならないのは、顧客は誰かということです。アイリスでいえば、顧客は小売店なのか、それとも消費者なのか。
 そこのところを明確にするには、経営を3つの型で捉えるといいと思います。「プロダクトアウト」「マーケットイン」「ユーザーイン」です。プロダクトアウトと対となる言葉としては、マーケットインが一般的ですが、経営で重要なのはユーザーインの思想です。」(p.31)

「アイリスのように生活者向けの製品を作っている場合、ユーザーとは「エンドユーザー(使う人)」のことです。使う人が「これは役に立つ」「これは安くて使い勝手がいい」などと満足するかどうかを考えるのが、ユーザーインの思想です。」(p.32)

ユーザーインの思想

ユーザー、使う人が、役に立つ、安くて使い勝手がいいなどと思うかどうか。

この点を考えて、製品などを開発する。

これが、ユーザーインということです。

この思想で行うと、製品開発などがうまくいきやすいですよね。

取り入れたいと思ったこと

「PDC」で止まらせない(p.203〜)

「どんな組織でも、気を許したら、PDCAが、PDやPDCで止まります。しかし途中で止まってしまっては決して達成率が上がらず、社員のモチベーションも低下します。だから、会議で議事録を取るなど、C(確認)やA(改善)を確実に促す仕組みを取り入れなくてはいけないのです。物事をゴールまで押し詰める習慣がついた社員は、計画の立て方、改善提案の質が上がり、PDCAが驚くほど高速で回るようになります。」

A(改善)まで回して、目標を達成したいですね。

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こちらの『ネスレの稼ぐ仕組み』では、その方法と考え方が書かれています。
稼ぐ仕組みを作りたい方が読まれると、参考になると思います。
わたしは、参考になることが多かったです。読んでみてください。

『いかなる時代環境でも利益を出す仕組み』大山健太郎

おすすめ度

★★★★☆

アイリスオーヤマ会長の大山健太郎が、利益を出す仕組み作りについて書かれています。
仕組みの大切さがわかります。
利益を出す仕組み作りを考えたい方は読んでみてください。

おすすめしたい方

経営者。
ビジネスパーソン。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

長期視点に立った事業構想と仕組みの確立・改善

仕組みを作っていますか?