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『新しい世界 世界の賢人16人が語る未来』クーリエ・ジャポン


世界の賢人16人が語る未来ということで、ユヴァル・ノア・ハラリ氏やジャレド・ダイアモンド氏、ナシーム・ニコラス・タレブ氏などが、これからの世界について語っています。

『新しい世界 世界の賢人16人が語る未来』クーリエ・ジャポン

『新しい世界 世界の賢人16人が語る未来』の目次

第一章 コロナと文明
ユヴァル・ノア・ハラリ「私たちが直面する危機」
エマニュエル・トッド「パンデミックがさらす社会のリスク」
ジャレド・ダイアモンド「危機を乗り越えられる国、乗り越えられない国」
フランシス・フクヤマ「ポピュリズムと『歴史の終わり』」

第二章 不透明な世界経済の羅針盤
ジョゼフ・スティグリッツ「コロナ後の世界経済」
ナシーム・ニコラス・タレブ「『反脆弱性』が成長を助ける」
エフゲニー・モロゾフ「ITソリューションの正体」
ナオミ・クライン「スクリーン・ニューディールは問題を解決しない」

第三章 不平等を考える
ダニエル・コーエン「豊かさと幸福の条件」
トマ・ピケティ「ビリオネアをなくす仕組み」
エステル・デュフロ「すべての問題の解決を市場に任せることはできない」

第四章 アフター・コロナの哲学
マルクス・ガブリエル「世界を破壊する『資本主義の感染の連鎖』」
マイケル・サンデル「能力主義の闇」
スラヴォイ・ジジェク「コロナ後の偽りの日常」

第五章 私たちはいかに生きるか
ボリス・シリュルニク「レジリエンスを生む新しい価値観」
アラン・ド・ボトン「絞首台の希望」

『新しい世界 世界の賢人16人が語る未来』のここに注目・言葉・名言

「人類がコロナウイルスに打ち勝つということについては、私はまったく疑いを持っていません。ただ、その一方で我々が自らの内なる悪魔の誘惑に負けてしまうことを心配しています。
 民主主義は、市民の健康という名の下に、簡単に独裁に変わります。
この脅威は取るに足らないものではありません。いままさにイスラエルでこのプロセスがおこなわれているのを私は目の当たりにしています。」(p.18)

民主主義

ユヴァル・ノア・ハラリ氏の言葉です。

民主主義が独裁に変わる。そういうこともあるということです。

21世紀には、政治も何かしらのイノベーションが必要なのではないかと感じています。

意思決定の方法が改善されると良いですよね。

気候変動とアイデンティティ

「世界の国々が一致団結して危機に向き合い、乗り越えるには、世界の人びとが共通のアイデンティティを持つことが必要です。そうしたアイデンティティが、行動の方向性に忠誠を尽くすことを可能にするからです。しかしいまは、世界各国でナショナリズムが高まっており、強固なグローバル・アイデンティティが築けていません。
 気候変動との闘いでは、グローバル・アイデンティティの構築が最重要の課題です。」(p.57)

グローバル・アイデンティティの構築

ジャレド・ダイアモンド氏の言葉です。

確かに、グローバル・アイデンティティが構築できれば、気候変動に対応しやすくなると思います。
そして、そのような機会として、気候変動などを捉えることもできると思います。

ただ、それは、簡単ではないでしょう。
これまでの歴史を見ると、自分の身近なことに興味を持ちやすいのが、人間というものでしたから。

気候変動という問題解決には、具体的なアプローチが必要なだと思います。

法律もそうでしょうし、財政で支援するということもそうです。

そして、企業が変わる必要がありますね。
家庭よりも、経済活動によるCO2排出量が断然多いので。

思ったこと

「心に平安をもたらす唯一の方法は、最悪のシナリオを想定することです。そうすれば何が起ころうとも大丈夫。なぜなら、最悪の事態を受け入れる準備がすでにできているのですから。」(p.236)

アラン・ド・ボトン氏の言葉です。

ここから一歩進めて、最悪を想定して、対策を打っておくというのが大切ですよね。

想定して受け入れて、準備できたら、対応しやすいですから。

あわせて読みたい

『サピエンス全史(上)(下)文明の構造と人類の幸福』
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人類の歴史から幸福を考える『サピエンス全史(上)(下)文明の構造と人類の幸福』ユヴァル・ノア・ハラリ

『サピエンス全史』は、人類の歴史から、どのような方向に進んでいるのか、
文明と幸福の関係はどうなのか。
こういったことがわかります。

ホモ・サピエンスの歴史を概観したい方は読んでみてください。

人類や歴史の方向性などがわかるはずです。

 

『新しい世界 世界の賢人16人が語る未来』クーリエ・ジャポン


おすすめ度

★★★★☆

これからの世界について、世界の賢人16人が語っています。

世界の未来を考えたい方が読まれると、何かしら参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

これからの世界を考えたい方。
ビジネスパーソン。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

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