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【哲学】『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田まりる


『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田まりる

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

  • 作者: 原田まりる
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2016/09/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

本の目次

プロローグ
祝福できないならば呪うことを学べ
人生を危険にさらすのだ!
いつも自分自身をいたわることの多いものは、その多いいたわりによって病弱になる
情熱をもって生きないと、自分の世界は妬みに支配されてしまう
たとえ全世界を征服したとしても、自分自身を見失ったならば、何の意味があるというのだろうか
健康的な乞食の方が病める王よりもより幸福であろう
人は自由に呪われている
他人とは地獄である。あなたはあなたの一生以外の、何ものでもない
死をもって生を見つめた場合に、人は代わりがきかない存在だ
人は皆あたかも死んでしまうかのようにすべてを恐れ、あたかも不死であるかのようにすべてを望む
真理は二人からはじまるのだ
運命がトランプのカードをシャッフルし、我々が勝負する
エピローグ
地図:アリサとニーチェたちが歩いた場所

ニーチェと哲学

ニーチェなどの哲学者についての考えを、物語で書かれています。

哲学者の考えなどを、小説形式で書かれているので、わかりやすいです。

ここに注目・言葉・名言

「「超人というのは、ひと言でいうと、永劫回帰を受け入れ、新しい価値を創造出来る者だ」
 「永劫回帰を受け入れる?」
 「そうだ。たとえ同じような苦しみ、辛い出来事が繰り返されるとしても“それがまるごとの人生だ”と受け入れること。
 永劫回帰をニヒルにとらえ、“どうせ繰り返されるなら、生きているとか、だるい”と思わないことが重要になる。」(p.69)

超人と永劫回帰

ニーチェは、超人ということを言っています。

その超人というのは、永劫回帰を受け入れて、新しい価値を創造する人ということです。

永劫回帰とは、同じようなことが繰り返されるということですね。

永劫回帰を受け入れなくても良いと思いますが、新しい価値を創造しようとする、そういう人が「超人」ということです。

いろいろな考え方

「ニーチェは欲望を押し殺さず、積極的に生きて行くべきだと言った。
 キルケゴールは、自分にとっての真実が大切だと言った。
 ショーペンハウアーは、人生は苦痛で、感性こそが大切だと言った。」
(p.183)

哲学者、それぞれの考え方があるが

本書では、哲学者の生まれ変わり?が、それぞれの人生観や世界観について語っています。

それぞれ微妙に違います。世界をどこから見るかなどで変わってきますね。

ただ、わたしは、もう近代の哲学は古いなと思っているところがあります。
科学が進歩して、世界の「真理」がある程度わかってきている。
そこから考えると、その時代では本当と思われていたことが変わってきています。

もし、上の哲学者たちのような言い方で言うなら、

「真理」に生きる。

そういう時代になってきているなと思います。

もちろん、「真理」がわからないと、真理に生きることはできないのですが。

思ったこと

これまでの哲学者が考えてきたことなどがわかります。とくに、近代前後からの考え方ですね。
ただ、現代にあっては、これらの考え方は、少し古いかもしれません。

もう少し新しい考え方を選ぶことが、現代を生きる私たちには可能ですね。
本書では、「哲学する」ということ、考えることはどういうことかということも書かれていますが、やはり現代、21世紀に生きるということなら、科学や技術の知見も知った上で、考える必要があると思います。

そして、おそらく、哲学に足りないのは、実行というか、実験なのかもしれませんね。頭の中だけで考えるのではなくて、いろいろと試行錯誤して、その結果として思考を変えていく。こういうことが必要なのだろうと思います。

あわせて読みたい

『いま哲学に何ができるのか?』ガリー・ガッティング

いま哲学に何ができるのか?

いま哲学に何ができるのか?

  • 作者: ガリー・ガッティング,外山次郎
  • 出版社/メーカー: ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 発売日: 2016/08/11
  • メディア: 単行本
 

www.biztikara.com

哲学ができることは何か、ということが、こちらの本では書かれています。

あまり大きいことはできないのかもしれませんが、意味のあることはできるのかもしれません。

そんなことを考えたい方は、こちらも合わせて読んでみてください。

『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田 まりる

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

ニーチェなどが、現代に蘇って、哲学を教えてくれるという内容です。

ニーチェだけではなくて、近代前後からの哲学者の考え方がわかります。

物語形式で、哲学者が考えてきたことを知りたい方が読まれると参考になると思います。

おすすめ度

  ★★★★☆

 ニーチェなどの哲学者の生まれ変わり?が、その考えなどを教えてくれる、
 という物語です。
 対話と物語で、「哲学」についてわかります。
 哲学を知りたい方が読まれると参考になると思います。

おすすめしたい方

「哲学」を知りたい方。
ビジネスパーソン。

『ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。』原田 まりる

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

ニーチェが京都にやってきて17歳の私に哲学のこと教えてくれた。

  • 作者: 原田まりる
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2016/09/30
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)

今日の「ビジネス書をチカラに!」

超人は、永劫回帰を受け入れ、新しい価値を創造出来る者

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