『戦略は歴史から学べ———3000年が教える勝者の絶対ルール』鈴木 博毅
戦略と歴史
戦略。どうやって行動していくかの考え方ですね。
本書では、そんな戦略を歴史から学ぶという一冊です。
歴史から学びたい方に参考になりますね。
ここに注目・言葉・名言
機会を活用する
「カエサルの姿勢を「機会活用戦略」と呼ぶならば、どんな特徴があるのでしょうか。
カエサルに学ぶ機会活用の実践
・(これから)戦場となる場所に最適で到着し優位を占める
・(これから)必ず必要になる物資を押さえる
・(これから)必ず通過する場所に強固な自軍の砦を先に築く」(p.50)
機会を活用する戦略
ローマのユリウス・カエサルの戦略は、機会を活用するものだったということです。
そして、それは、上のような実践がなされていたとのこと。
これをこのまま使うということはないでしょうけれど、最適で必要なことを先に行う、ということの大切さはわかりますね。
すぐに始める
「全軍の機動力を高め、戦場での陣形変化に迅速な判断を次々下すナポレオンは、欧州で周辺国の大軍を何度も打ち負かしました。
「考えるばかりで始めない」姿勢は、試験運用をすぐ開始して試行錯誤から始める側からすれば、好機をつかめない“のろまな亀”となってしまうのです。」
(p.175)
機動力を高める
すぐに始めることの大切さは、よく言われますね。
ここでは、ナポレオンがその機動性で勝っていった話が紹介されています。
やはり速さは、強みになるのでしょう。
また、仮にスピードが出なくても、早く手をつけるということも大切になりますね。
同じスピードなら、早く始めたほうが早くたどり着きますから。
取り入れたいと思ったこと
勝者と敗者を分けるものは何か?この問いへの本書なりの答えが書かれています。
現実を把握して、強みを活かす。
ということが、基本になりそうです。(他の要因も書かれています。)
まずは、ここからだと思うので、実践していきます。
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似ていますね。合わせて読んでみると、違いなどもわかったりして、おもしろいのではないでしょうか。
『戦略は歴史から学べ———3000年が教える勝者の絶対ルール』鈴木 博毅
戦略というと、どこかむずかしい感じがしたりするかもしれません。
歴史から学ぶと、実際にどう考えて、どう実践すると良いかがわかってくる。
そういうところがあるでしょう。
歴史から戦略を学びたい方は読んでみてください。
おすすめ度
★★★★☆
歴史から戦略を学ぶということで、歴史の中で、どういう戦略がうまくいった
のかといったことが書かれています。
勝つための戦略を知りたい方が読まれると、参考になると思います。
歴史や戦略にあまり詳しくない方が読まれると良いですね。
おすすめしたい方
歴史から戦略を学びたい方。
ビジネスパーソン、経営者。
『戦略は歴史から学べ———3000年が教える勝者の絶対ルール』鈴木 博毅
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機会を活用する
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