コトラーのマーケティング5.0ということで、デジタル・テクノロジー時代のマーケティングについて書かれています。
デジタル空間、リアル社会、そのいずれもで顧客体験の満足度を上げていくにはどうすれば良いのかといったことが説明されています。
- 『コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略』
- 『コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略』フィリップ・コトラー,ヘルマワン・カルタジャヤ,イワン・セティアワン
『コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略』
フィリップ・コトラー,ヘルマワン・カルタジャヤ,イワン・セティアワン
目次
【第1部】 序論
第1章 マーケティング5.0へようこそ
【第2部】 デジタル世界でマーケターが直面する課題
第2章 世代間ギャップ
第3章 富の二極化
第4章 デジタル・ディバイド
【第3部】 テクノロジー支援マーケティングのための新戦略
第5章 デジタル化への準備度が高い組織
第6章 ネクスト・テクノロジー
第7章 新しい顧客体験
【第4部】 マーケティング・テクノロジー活用の新戦術
第8章 データドリブン・マーケティング
第9章 予測マーケティング
第10章 コンテクスチュアル・マーケティング
第11章 拡張マーケティング
『コトラーのマーケティング5.0』ここに注目・言葉・名言
「マーケティング5.0 ・人間のためのテクノロジー
Z世代とアルファ世代の登場により、マーケティングがもう一度進化する時が来た。もっとも若いこれら二世代の最大の関心と懸念は、二つの方向に向かっている。一つは、人類にプラスの変化をもたらし、人間の生活の質を向上させることだ。もう一つは、人間の生活のあらゆる面で技術の進歩をさらに推し進めることだ。2世代とアルファ世代に対応するためには、マーケターは人間の生活を高めるためにネクスト・テクノロジーを導入し続ける必要がある。つまり、マーケティング50は、マーケティング3.0(人間中心)とマーケティング4.0(テクノロジというイネーブラー)を統合したものになる。」(p.66)
マーケティング5.0
マーケティング5.0は、マーケティング3.0(人間中心)とマーケティング4.0(テクノロジというイネーブラー)を統合したものだということです。
そして、本書では、その話が書かれています。
これから何年かは、このような方向性なのだろうと思います。
市場の二極化
「市場の二極化
市場はもっとも安価なものからもっとも高級なものまで含んだ幅広いオファリングで構成されてはおらず、トップとボトムの両極に分かれ始めている。中間のセグメントは消滅しつつある。良質だが余計なものを省いたオファリングか、より高級でぜいたくなオファリングのどちらかに人々が移行しているからだ。その結果、トップとボトムのプレーヤーが増加しており、重要性を維持するのに苦労している中間市場のプレーヤーを追い出しつつある。しかも、この傾向は食料品やファッションから、食品サービス、航空会社、自動車まで、すべての製品カテゴリーで起こっている」(p.78)
市場の二極化が起こっている
市場の二極化が起こっているということです。
そして、すべての製品カテゴリーで起こっているとのことです。
これは、支出や消費を、特定のものに絞るということにもなるのでしょうね。
あるものは高級品、あるものは手軽なもの。
メリハリ消費になっていたり、経済格差によってラグジュアリーな消費を好む人がそれなりに増えていたり。
二極化が起こっているのでしょう。
取り入れたいと思ったこと
「カスタムメイドのマーケティングは三段階で実行できる。第一段階は情報提供マーケティングだ。この段階では、マーケターは適切なオファーーーマーケティング・コミュニケーションメッセージ、 製品選定、もしくは価格プロモーションーーを提供する。第二段階はインタラクティブ・マーケティングで、マーケターは双方向コミュニケーションのインターフェース・チャネルを構築し、顧客と賢く接する。最後の段階は没入型マーケティングで、マーケターは顧客を感覚的体験に深く引き入れる。」(p.277)
顧客に対する3段階のマーケティングということです。
1 情報提供
2 インタラクティブ
3 没入型
それぞれについての詳細は、本書を読んでみてください。
あわせて読みたい
『コトラー マーケティングの未来と日本』フィリップ・コトラー
『コトラー マーケティングの未来と日本』コトラーが考える、マーケティングの未来と日本。どんな企業が顧客に「選ばれる」? - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらの本は、コトラー氏が、今までとこれからのマーケティングについて
書かれています。マーケティングの未来などを考えたい方が読まれると、
参考になる一冊です。読んでみてください。
『コトラーのマーケティング5.0 デジタル・テクノロジー時代の革新戦略』フィリップ・コトラー,ヘルマワン・カルタジャヤ,イワン・セティアワン
おすすめ度
★★★★☆
コトラー氏などが、これからのマーケティング、マーケティング5.0について書かれています。
これからのマーケティングについて考えたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
マーケティング担当者。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
マーケティング5.0は、マーケティング3.0(人間中心)とマーケティング4.0(テクノロジというイネーブラー)を統合したもの
これからのマーケティングについて考えてみる