天狼院書店の店主、三浦崇典氏が、マーケティングについて書かれています。
1シート・マーケティングとは、「7つのマーケティング・クリエーション」という理論を紙1枚にまとめたものです。
本書では、これらについて書かれています。
『1シート・マーケティング』三浦 崇典
目次
第1編 7つのマーケティング・クリエーション(基礎編)
第2編 マーケティング・システムを読み解く(応用編)
第3編 1シート解体新書(ケース・スタディ)
『1シート・マーケティング』のここに注目・言葉・名言
「簡単に言えば、「ストーリー」とは、「そのビジネスが世の中になければならない理由」のことです。「ストーリー」を土台として、すべてのマーケティングは組み上げられていきます。
「ストーリー」に基づいて、「コンテンツ」すなわち「商品/サービス」を用意します。売れるからこれを売る、では特にこれからの世の中では通用しません。その背景に、物語るべき「ストーリー」がなければ顧客は納得しないのです。」(p.050)
ストーリー=そのビジネスが世の中になければならない理由
ストーリーとは、物語ですよね。
ビジネスのストーリーということだと、そのビジネスが世の中になければならない理由があると良いということです。
私が思い浮かぶのは、ナイキでしょうか。
ナイキの創業者は、自分自身がランナーで、欲しいシューズを売って
作るようになった。
そんな物語が思い浮かびます。
ストーリーがなくても、売れればいいというのはあると思いますが、そうなると、なかなか続かない。
次から次と流行を作る、追いかけるということになりがちでしょう。
「ストーリー」があると、ビジネス・商品の存在理由があるので、その存在理由がなくならなければ、続きますよね。
商品開発
「才能が寄与する場面も多くありますが、才能よりも極めて重要な要素があります。それが、「思考密度」と「継続性」です。
才能<思考密度×継続性
またこうも言えます。
コンテンツの質=思考密度×継続性」(p.097)
コンテンツの質、商品の質
質とは何かというのはなかなか難しいところでしょうけれど、
「考えて、続ける」ことということですね。
そして、また必然的な事故、きっかけなどもあるということです。
お客様にこんなものが欲しいと言われるとか、不便さを感じて
作るとか。
カップヌードルは、安藤百福さんが、海外に行ったときに、
外国人の人が、カップに即席麺を砕いて入れて食べたのを見て
思いついたということですよね。
こういったことも、考え続けているから、思いつく。
商品開発のポイントは、考え続けるということです。
『1シート・マーケティング』で取り入れたいと思ったこと
「必要利益の逆算試算」(p.198)
必要経費を賄うのに必要な利益をどうやって逆算するかといったことが書かれています。
こういったことも考えたいですよね。
あわせて読みたい
『コトラー マーケティングの未来と日本』フィリップ・コトラー
『コトラー マーケティングの未来と日本』コトラーが考える、マーケティングの未来と日本。どんな企業が顧客に「選ばれる」? - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらの本は、フィリップ・コトラー氏が、これまでのマーケティングとこれからのマーケティングについて書かれています。
俯瞰的に、マーケティングを知ることができます。
これまでのマーケティングとこれからのマーケティングを一冊で理解したいなら、本書はわかりやすいと思います。
ということで、あわせて読んでみてください。
『1シート・マーケティング』三浦 崇典
おすすめ度
★★★★☆
1シートマーケティングということで、7つのマーケティング・クリエーションという理論を紙1枚にまとめられています。
本書で紹介されている7つを進めていくと、ビジネスのマーケティングが完成します。
おすすめしたい方
マーケティング担当者。
マーケティングに興味がある方。
【今日の読書「ビジネス書をチカラに!」】
ストーリー=そのビジネスが世の中になければならない理由
そのビジネスが世の中になければならない理由は?