行動科学大全ということで、行動の裏側にある本当の理由を科学的に解説しています。
行動の理由などを知りたい方が読まれると、興味深く読むことができると思います。
『ゼロからわかる行動科学大全』宮本 聡介
目次
Part1 自分がわかる、自分を変える行動科学
Part2 人間関係をよくする行動科学
Part3 働きかた&組織をよくする行動科学
Part4 消費と投資の行動科学
Part5 SNS&インターネットの行動科学
Part6 社会の「困った」に答える行動科学
『ゼロからわかる行動科学大全』ここに注目・言葉・名言
「内側からのやる気と報酬、 どっちも大事!
お金は必要。でも、それだけじゃ頑張れない
年収は高いけれど苦痛な仕事と、年収は低くてもやりがいに満ちた仕事。あなたならどっちを選びますか? 「こんな二択は「いやだ!」というのが、多くの会社員の本音でしょう。
産業心理学では、年収や環境などの外的報酬を「衛生要因」、やりがいなどの内的報酬を「動機づけ要因」といいます。衛生要因は職務上の不満に、動機づけ要因はワークモチベーション 上昇に関係。どちらも大事な要素ですが、 衛生要因がどんなに改善されても、真の満足は得られません。 「成長したい」「能力をいかしたい」という欲求は本来、誰もがもつものだからです。」(p.92)
お金と内的報酬、どちらも大事
お金かやりたいことか、二択ではなくて、両方ということですよね。
現代社会では、お金が必要というのはありますし、お金だけでは、仕事は選べないというのもあるでしょう。
両方を追うというのが、やはりポイントでしょうし、経営側から見たら、両方満たせるような仕事をしてもらうというのが必要になりますよね。
中傷コメントもクレームも
「中傷コメントもクレームも、本質にあるのは「快楽」
自分を善人と信じ、私刑を楽しんでいる?
では、ネットでの中傷に加担する人は、どんな意識で人を傷つけているのでしょうか。少し掘り下げて見てみましょう。 カナダ人とアメリカ人を対象に、荒らし行為を調べた研究があります(左上の図参照)(Buckels EE, Trapnell PD & Paulhus DL, 2014)。
人を攻撃・挑発し、侮辱的なコメントで相手をあお るなどの行為です。ネット利用者の多くは閲覧やチャットを楽 しむだけでしたが、一部の人(5.6%)は「荒らしを見て楽しんでいる」と回答。「人が傷ついていても、楽しければいい」 「いまが楽しければいい」
という「快楽価値」が背景にあるとう かがえます。人を中傷したり、仲間外れにすることが快楽なのです。このような人には認知のゆがみがあり、「あいつは道徳的に間違っている。だから攻撃していい」と、自身の行為を正当化しています。クレーマーの心理もこれと同じです。」(p.180)
快楽だから、中傷する
快楽だから、中傷するということです。
楽しいから、人を傷つけて良いと考えているということですよね。
そういう人が一部いるのでしょう。
だとすると、相手をするだけ無駄ということにもなりますね。
気にしないのが一番かもしれません。
『ゼロからわかる行動科学大全』で取り入れたいと思ったこと
「顔をあわせて協働すれば、偏見・差別は減らせる!」(p.206)
ということです。
偏見・差別はダメと言っているだけではなくならないので、一緒に働くなどすると良いということです。
こういう機会を作ると良さそうだと思いました。
あわせて読みたい
『自分を変える方法──いやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学』
ケイティ・ミルクマン,アンジェラ・ダックワース
『自分を変える方法──いやでも体が動いてしまうとてつもなく強力な行動科学』 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
『自分を変える方法』ということで、自分の行動を変える、その方法などについて書かれています。
自分の中の障害をどうやって変えていくのかなどの参考になると思います。
行動を変えたい方などが読んで、実践してみると変わりやすいはずです。
『ゼロからわかる行動科学大全』宮本 聡介
おすすめ度
★★★★☆
人の行動の理由がわかると、腑に落ちるところがありますね。
わからないとモヤモヤしてしまうところもあると思います。
人の行動の理由を知りたい方が読まれると、興味深く読むことができると思います。
おすすめしたい方
人の行動の理由に興味がある方。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!
お金と内的報酬、どちらも大事
お金と内的報酬、どちらも得ていますか?