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『行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する』


サブタイトルに、心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する、と
あるように、プロダクトの設計に心理学と行動経済学を活用する方法に
ついて書かれています。

『行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する』

『行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する』

『行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する』Stephen Wendel

目次

第1部 心の働きと行動変容を理解する
第2部 適切な成果、行動、アクターを見つけ出す
第3部 コンセプトデザインをつくる
第4部 インターフェースをデザインし、実装する
第5部 プロダクトを改善する
第6部 実践に投入する

『行動を変えるデザイン』のここに注目・言葉・名言

「これらの研究を応用するのが、行動変容デザインの始まりだ。行動変容デザインには、どのようにプロダクトを構築するのかについて、理解することから改善することまで、全部で4つの段階がある。

1.心の働きが行動の決定にどう作用するのか、またそれが行動の変化に
どう関係するかを理解する。
2.企業やユーザーの目標を踏まえて、変えるべき行動を探索する。
3.設定した行動に向けて、プロダクトをデザインする
4.慎重な測定と分析に基づいて、プロダクトの効果を改善する。」
(p.22)

行動変容デザインの4つの段階

行動変容デザインには、上記のような4つの段階があるということです。

理解、探索、デザイン、改善

わかりやすいステップですね。

これらを一つずつ行なっていくことで、製品をユーザや顧客にとってより良く、欲しいものにできるように思います。

CREATEアクションファネル

「5つの心のイベントがある。キュー (Cue) によって自動的に、直感的な反応 (Reaction) が呼び出され、場合によってそれが意識に上ってくると、費用対効果の評価 (Evaluation) が行われ、続いてアビリティ (Ability) と適切なタイミング (Timing) が判断される。これらが行動を実行する (Execute) 前提となっている。お気づきかもしれないがこれらの文字をとるとCREATEになる。これらの5つの要素によって、行動をつくり出す (CREATE) ことができる。」(p.95)

行動のステップ

人が行動に至るまでの、5つのステップということです。

Cue(キュー)
Reaction(リアクション)
Evaluation(評価)
Ability(アビリティ) 費用>効果
Timing(タイミング)
Execute(実行)

こういった5つのステップがあるということで、これらを設計すると、行動に繋がりやすいということです。

取り入れたいと思ったこと

「ターゲットアウトカム(目指すべき成果)
  プロダクトを通じて何を達成したいのか?プロダクトが成功したら現実世界はどう変わるのか?」(p.137)

探索プロセスでは、こういったことを考えて、探る必要があるということです。

意外と成果を考えなかったり、はっきりしていなかったりすることはあると思います。

考えたいですね。

あわせて読みたい

『ゼロからわかる行動科学大全』宮本 聡介
  https://www.bizpnet.com/book/2023/08/koudoutaizen.html

人の行動の理由がわかると、腑に落ちるところがありますね。
わからないとモヤモヤしてしまうところもあると思います。
こちらの本は、人の行動の理由を知りたい方が読まれると、興味深く読むことができると思います。

 

『行動を変えるデザイン ―心理学と行動経済学をプロダクトデザインに活用する』Stephen Wendel

 

 

おすすめ度

★★★★☆

製品開発や改善などのステップなどについて書かれています。
行動を変えるプロダクトデザインなどについて考えたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

商品開発担当者。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

行動変容デザインの4つの段階:理解、探索、デザイン、改善

プロダクトを通じて何を達成したいのか?