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『Zero to IPO 世界で最も成功した起業家・投資家からの1兆ドル アドバイス 創業から上場までを駆け抜ける知恵と戦略』


Oktaの共同創業者フレデリック・ケレスト氏が、起業などについて書かれています。

IPOまでの考え方などが書かれています。

『Zero to IPO 世界で最も成功した起業家・投資家からの1兆ドルアドバイス 創業から上場までを駆け抜ける知恵と戦略』

『Zero to IPO 世界で最も成功した起業家・投資家からの1兆ドルアドバイス 創業から上場までを駆け抜ける知恵と戦略』

『Zero to IPO 世界で最も成功した起業家・投資家からの1兆ドルアドバイス 創業から上場までを駆け抜ける知恵と戦略』フレデリック・ケレスト

目次

イントロダクション
第1章 起業家になるべきか?
第2章 アイデア
第3章 チーム
第4章 資金調達
第5章 営業
第6章 企業文化
第7章 リーダーシップ
第8章 成長
第9章 大失敗
第10章 自己管理
第11章 取締役会
第12章 上場
第13章 その先へ

『Zero to IPO』ここに注目・言葉・名言

「構造は発明の母 無数の新興企業の母でもある

マーク・アンドリーセンは、まったく新しいアイデアなど存在しないと信じている。たとえそれを魔法のように見つけたと思っても、アンドリーセンは勘違いだと言うだろう。事前調査をしていなかったり、アイデアの系統を掘り下げていなかったりする可能性が高いのだ。
だが、そういう場合でも、次のような疑問があるかもしれない。この天才的なアイデアをビジネスに結びつけている人がどうしていないのだろうか? アンドリーセンによると、あるアイデアが適切なタイミングをつかむには、次の3つの要素がまとまらないといけないからだという (図1)。

技術面:このアイデアを実現するテクノロジーがあるか?
経済面: 消費者にとって手ごろな価格で生産し流通させられるか? 
心理面: 世の中に受け入れる準備ができているか?

この3つすべてを同時に満たせないかぎり、 そのアイデアが成功する可能性はほとんどない。」(p.57)

構造は発明の母

技術、経済、心理。

これら3つを同時に満たせないと、アイデアが成功する見込みはほとんどないということです。

なかなか難しいハードルですね。

たしかに、これらが一つでも欠けると、提供できなかったり、購入してもらえなかったりしてしまいそうです。

そういう意味で、これら3つが揃っているかは、チェックしたいところですね。

希少性

「下調べをする。潜在顧客が真剣かどうかを確かめ、実際に対面し、プロダクトのデモンストレーションをして、どのように使用するかを話しあい、実施計画の初期概要を示したあと、希少性の話を始める。

VMウェアの従業員数を200人から2万人に、売上を4000万ドルから100倍となる40億ドルまで伸ばしたカール・エッシェンバッハの言葉を紹介する。「顧客には説得力と自信をもって、「いいですか、いまは実施するリソースがそれほどたくさんはありません。これに関心を示す顧客がかなりたくさんいるので、いちばん重要なところにしか提供できないのです。もし真剣にお考えでないようでしたら、それでかまいません 後日またおたずねします』と伝える」。
これは自宅のリフォームを頼む業者を押さえるのとそれほど変わらない。
よい業者に頼みたければ、 相手のスケジュールに合わせて動かなくてはならない。

カールの話の場合、逆の心理が働く。あなたは顧客に、いますぐなら取りかかれるが、 たくさんの人が契約を結ぼうとしていることを考えると、1カ月後には対応できないかもしれないと伝える。カールの言葉を信じよう。彼はいまセコイア・キャピタルのベンチャー投資家として成功し、ズーム、ワークデイ、 パロアルトネットワークス、スノーフレークといった会社の役員である。彼は言う。「私はこの方法が成功するの を何度も見てきました」。」(p.140)

希少性を作る

これは営業の話なのですが、希少性を演出すると、顧客が真剣であればプロダクトを導入するということを言われています。

限定品などが欲しくなってしまうというのはありますね。

製品などであれば、あまり数を作らないで、急がないと売り切れてしまうという状況を作ることが、購買意欲を高めて、購入につながるというのもあるのでしょう。

「希少性」が価値を高める、購買意欲を高めるというのはあると思うので、限定などして、真剣な顧客を見つけるなどすることは、そのビジネスを軌道に乗せるなどする場合には、有効なのかもしれません。

取り入れたいと思ったこと

5社で成功するまでは、プロダクトを立ち上げたとは見なさないという話が書かれています。(p.153)

5人買ってくれるまでは、まだうまくいっているとは考えないということでしょう。

こういう基準を持っていると、成功しているかどうかがわかりやすそうだと思いました。

あわせて読みたい

『スーパーファウンダーズ 優れた起業家の条件』アリ・タマセブ
  https://www.bizpnet.com/book/2022/10/superfound.html

こちらの『スーパーファウンダーズ』は、優れた起業家の条件ということで、起業家に必要なことなどを、10億ドル以上のスタートアップなどから探っています。

起業したい方やスタートアップに興味がある方が読まれると、参考になることが見つかると思います。

『Zero to IPO 世界で最も成功した起業家・投資家からの1兆ドルアドバイス 創業から上場までを駆け抜ける知恵と戦略』

おすすめ度

★★★★☆

IPOするためのポイントや考え方などが書かれています。
創業からIPOまでの心構えや考え方など知りたい方が読まれると、参考になることが見つかりそうです。

おすすめしたい方

IPOを目指している方。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

構造は発明の母

技術、経済、心理が揃っていますか?