「起業参謀」の戦略書ということで、ベンチャー・スタートアップの参謀として必要なことについて書かれています。
スタートアップを成功に導くための視点やフレームワークを説明されています。
『「起業参謀」の戦略書 スタートアップを成功に導く「5つの眼」と23のフレームワーク』田所雅之
目次
はじめに なぜ、起業参謀が必要なのか?
第一部 起業参謀の概念、思考法やプロセス編
第1章 起業参謀の価値とは
第2章 最大成果を上げる要諦とプロセス
第3章 起業参謀に必要な5つのケイパビリティ
第二部 起業参謀として活躍するために必要な「5つの眼」のフレームワーク編
第4章 PFMFを目指すための「鳥の眼」を身につけるフレームワーク
第5章 変化し続ける顧客心理を捉えるための「虫の眼」を身につけるフレームワーク
第6章 勝ち続ける仕組みを作るための「魚の眼」を身につけるフレームワーク
第7章 メタ認知力を高めるための「医者の眼」を身につけるフレームワーク
第8章 圧倒的行動量を引き出すための「人(伴走者)の眼」を身につけるフレームワーク
おわりに 起業参謀がスタートアップの道を照らす
『「起業参謀」の戦略書』のここに注目・言葉・名言
「起業家が事業を起こす原動力は、現状の未充足を解決し、より良い世界を実現するための「ビジョン」だ。加えて、社会や市場が抱える課題 を解決するために自分自身の「強い思い(Why)」も重要になる。ただ、この2つだけを握りしめていても、事業を成長させ「大きな成果」を上げていくことはできない。
>「事業の成果(アウトカム) 」 =「行動の量」×「行動の質」
事業の成果とは、「行動の量」と「行動の質」の掛け算で決まる。起業家は圧倒的な「行動量」を持っている人が少なくない。ゼロイチを着想し、それをベースにどんどん行動していくタイプが多い。しかし、闇雲に行動量を増やしているだけでは成果にはつながらない。
そこで「行動の質」を高める必要がある。では、どうすれば行動の質が高まるのか? 自社のコンテクストやリソースを勘案しながら、有効な施策の幅を出し、その中で最も有効なものを優先づけること。端的にいえば、これが行動の質を高めていくキーだ。」(p.22)
「事業の成果(アウトカム) 」 =「行動の量」×「行動の質」
行動の量と質。
こういう話はよくあります。
そして、量はわかりますよね。動けば良いですから。
一方で、質はなかなかどういうことなのかわからない。
本書では、その質について、5つの視点と23のフレームワークで説明されています。
「5つの眼」
「前述したように、Why思考/ミッションドリブンの起業家に対して、起業参謀は、事業を複眼的に見ていく「5つの眼」を提供していくのがその 大きな役割になる。
「5つの眼」は私の造語である。「視点」には、「鳥の眼」「虫の眼」「魚の眼)」「医者の眼」「人(伴走者)の眼」 の5つがあると考えている」
(p.48)
「鳥の眼」「虫の眼」「魚の眼)」「医者の眼」「人(伴走者)の眼」
「鳥の眼」「虫の眼」「魚の眼)」「医者の眼」「人(伴走者)の眼」の5つの眼が必要ということです。
これらで見ることで、質をあげやすくなるということですね。
そして、これらにそれぞれフレームワークがあります。
フレームワークに当てはめることで、見やすくなる、考えやすくなるというのはあると思います。
ということで、起業参謀としての5つの眼やフレームワークについて説明されています。
それらを知りたい方は、本書を読んでみてください。
取り入れたいと思ったこと
「PMFに必要なのは「虫の眼」
PMFは「状態」ではなく「動詞」である。顧客心理は常に変わり続けている。顧客の心理も変わり、プロダクトに対する期待や満足する基準も変わってくる。その変化を捉えるべく、「虫の眼」を持ち、個々のユーザーに対して向き合い続けていく必要がある。」(p.52)
PMF、プロダクトマーケットフィットをまず目指すというのがあると思います。
その際に必要なことが、虫の眼ということです。
顧客一人ひとりの感情や不満などを探っていくことが必要ですよね。
そこで虫の眼ということです。
あわせて読みたい
こちらでは、起業1年目に、どんなことを考えると良いか。
本書では、その考え方などについて書かれています。
起業したい方、起業された方が読まれると、参考になると思います。
考える際の参考にすると良いですね。
『「起業参謀」の戦略書 スタートアップを成功に導く「5つの眼」と23のフレームワーク』
おすすめ度
★★★★☆
スタートアップを成功に導く起業参謀に必要な5つの視点などについて書かれています。
これらをチェックしつつ、ビジネスを起業して進めていくと、成功確率を高めることができるようになると思います。
おすすめしたい方
起業家。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
「鳥の眼」「虫の眼」「魚の眼)」「医者の眼」「人(伴走者)の眼」
5つの眼を持っていますか?