「世界一流エンジニアの思考法」ということで、米マイクロソフトのエンジニアの牛尾剛氏が、これまで学んだ思考法などについて書かれています。
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『世界一流エンジニアの思考法』牛尾剛
目次
第1章 世界一流エンジニアは何が違うのだろう?―生産性の高さの秘密
第2章 アメリカで見つけたマインドセット―日本にいるときには気づかなかったこと
第3章 脳に余裕を生む情報整理・記憶術―ガチで才能のある同僚たちの極意
第4章 コミュニケーションの極意―伝え方・聞き方・ディスカッション
第5章 生産性を高めるチームビルディング―「サーバントリーダーシップ」「自己組織型チーム」へ
第6章 仕事と人生の質を高める生活習慣術―「タイムボックス」制から身体づくりまで
第7章 AI時代をどう生き残るか?―変化に即応する力と脱「批判文化」のすすめ
『世界一流エンジニアの思考法』のここに注目・言葉・名言
「いきなり手を動かさない。まずは、事実(データ)を一つ見つける→いくつかの仮説を立てる→その仮説を証明するための行動をとる。
つまり、むやみやたらに試行錯誤するのではなく、まず自分の頭のメンタルモデル
を使って仮説を立て証明する。メンタルモデルの構築については後ほど詳述するが、この一連の手順が、手当たり次第に可能性を試すことによる時間のロスを排除し、圧倒的な効率を生んでいるのだ。
プログラミングの生産性というのは「頭脳労働」であるということを実感した瞬間だった。頭の使い方によって、生産性が天地ほど違うというのはこういうことなのだろう。」(p.24)
仮説を立てる
いきなり動かない。
動く前に仮説を立てて、その仮説を証明するために行動する。
これが生産性の高さにつながると言われています。
仮説思考ですよね。
これがないと、下手な鉄砲数撃ちゃ当たるとなって、無駄な行動が多くなってしまいます。
体力がある、資金がある場合はそれもありだと思いますが、そうでないなら、やはり仮説を立てる、その前に調べるなどが必要ですよね。
批判と貢献
「日本では、少しでも何か失敗すると批判され、責任の所在を追及されて、罰を受ける。それがたとえ、国のために頑張ってくれたようなヒーローであっても、いいところが9あって、問題が1であっても、1をクローズアップして批判される。
この異常な完璧主義、先陣を切って何かにトライする人に対する嫉妬にも似た口さがない批判、冷笑、中傷が、新しいことへのチャレンジ精神を根本的に奪い続けてきた。イノベーションを生めるはずの土壌を蝕み続けてきた。
多くの人は、働く動機として、お金も欲しいかもしれないが、人からの感謝だったり、人の役に立っている実感が欲しいものだ。そんな中で、尽力してきた仕事が一面的な見方で雑に批判されたり、ましてや人格否定までされては、まったくやる気が起きないだろう。
一方、アメリカには「コントリビュート」する文化がある。Contributeとは「貢献する」という意味だが、人に何かを期待するのではなく、まず「自分がどういう貢献ができるか、人がちょっとでも自分に何かしてくれた?」という公共性をベースに考える。だから「ありがとう」という気持ちが生まれ、感謝を表明する。」(p.253-254)
貢献と感謝
自分が何もしていないのに、他人の失敗やミスを批判する人はいますね。
ネットなどだと、直接、迷惑をかけたわけでもないのに批判している人も見られます。
自分が何かすることのほうが大切ですよね。
他人を批判したところで、自分は何も変わっていません。
ここがわからないと、なかなか行動は変わらないのかもしれません。
文化の違いとも言えるのかもしれませんが、考えればわかることでもあります。
より良いものを生み出すために、自分がどういうことができるのか。
考えて動きたいものですね。
取り入れたいと思ったこと
「最後に皆さんに伝えたいのは、「自分の人生や幸せに責任をもって、自分でコントロールする」というマインドセットの素晴らしさだ。」
(p.266)
自分がどうしたいのか。
まずは、ここを考えたいですよね。
自分だけではどうにもならないこともあると思いますが、自分ができることを増やしていって、やりたいことをできるようにしたいものです。
あわせて読みたい
こちらの本では、桁違いの成長などをもたらすための10X思考ということが書かれています。
どのような思考で行動していくと、桁違いの成長やイノベーションにつながりやすいのかといったことに興味がある方が読まれると、参考になると思います。
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おすすめ度
★★★★☆
米マイクロソフトのエンジニア、牛尾剛氏が、エンジニアの思考法を書かれています。
こういう思考法を知らない人には、意外な考え方なのではないかと思うので、興味がある方が読まれると、参考になるところがあると思います。
おすすめしたい方
エンジニアの思考法を知りたい方。
ビジネスパーソン。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
仮説を立ててから動く
仮説を立てから動いていますか?