ドラマチック・プレゼンテーションということで、インパクトのあるプレゼンを行う方法などについて書かれています。
マーケティングの考え方などで、プレゼンを行う方法を知ることができます。
- 『ドラマチック・プレゼンテーション』土合 朋宏
- 『ドラマチック・プレゼンテーション』のここに注目・言葉・名言
- 本当に伝えたいと思う一番大事なことは?
- 取り入れたいと思ったこと
- あわせて読みたい
- 『ドラマチック・プレゼンテーション』土合 朋宏
- 今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
『ドラマチック・プレゼンテーション』土合 朋宏
目次
■第1章 ドラマチック・プレゼンテーションとは何か
■第2章 コンセプトを開発してアイデアを研ぎ澄ます
■第3章 ストーリーを構築する
■第4章 コミュニケーションをプランニングする
■第5章 ストーリーを豊かにする
■第6章 5つのツールでインパクトを強化する
■第7章 プレゼンテーションをさらにドラマチックに仕上げる
■第8章 もっとも大事なキーワード 共感と感動
『ドラマチック・プレゼンテーション』のここに注目・言葉・名言
「理想的なプレゼンテーションとは
良いプレゼンテーションでは必ず、「伝えたいアイデアが明確」で、「わかりやすいストーリー」に沿って説明がなされています。しかしこれだけでは、じつは及第点を超えたレベルにすぎません。
私が考える理想的なプレゼンテーションとは、単にわかりやすいというレベルにとどまるものではなく、それ以上のもの、「聞き手であるオーディエンスが感動する魅力的なプレゼンテーション」です。
ここまで到達したプレゼンテーションが相手の心に響かないわけがなく、成功や成果に直結することは間違いないでしょう。私はそんなプレゼンを「ドラマチック・プレゼンテーション」と呼んでいます。
ドラマチック・プレゼンテーションの「肝」は、マーケティングの思考とストーリーテラーの思考の2つをプレゼンテーションに活用するというものです。このことにより、プレゼンテーションをドラマチックに仕上げることができるのです。
マーケティングとは、まだ十分には満足していない消費者のニーズ(これを未充足のニーズと呼びます)を見つけ、そのニーズを満たす商品やサービスを開発し、そのことをお客様に伝えて、購入していただくための活動です。ですからそのなかには、商品開発や広告開発、コミュニケーション戦略の立案などの手法が含まれています。」
(p.26-27)
理想的なプレゼンテーション
理想的なプレゼンテーションは、「聞き手であるオーディエンスが感動する魅力的なプレゼンテーション」ということです。
そして、このために、マーケティングの思考とストーリーテラーの思考の2つをプレゼンテーションに活用するということで、本書では、この2つの思考、方法を活用したプレゼンの方法が紹介されています。
マーケティングとストーリーテリングの手法をあわせてプレゼンを行う。
これが本書のポイントですね。
本当に伝えたいと思う一番大事なことは?
「たくさんある伝えたいことのなかで、本当に伝えたいと思う一番大事なことが何かを確認することが、非常に重要です。一番大事なメッセージを中心にしてプレゼンテーションを組み立てていくことになりますから、これがプレゼンテーションの中心核なのです。ここがぼんやりしていると、プレゼンテーション全体がぼやけてしまいます。
いったん自分が一番伝えたいことを、メッセージの形式にしたら、今度はその「自分が伝えたいメッセージがオーディエンスに刺さる内容となっているか?」を確認します。
自分が伝えたいメッセージとオーディエンスの興味・関心は同じではありません。
自分は伝えたいと思っていても、オーディエンスがすでに知っていること
だったり、オーディエンスには専門的すぎたりする場合もあるかもしれません。
なので、必ず伝えたいメッセージとオーディエンスとのマッチングを確認してください。」
(p.48-49)
一番伝えたいことは?
プレゼンはあらかじめ時間をもらえたりしますね。
そうすると、時間内であれもこれもと、たくさん詰め込みたくなります。
時間を埋めたくなるからでしょう。
もちろん、決められた時間で短すぎるのは問題になることもあるかもしれません。
ただ、あれもこれも伝えると、相手に伝わらない、覚えていないということにもなりかねません。
そうならないためにも、これだけは伝えたい、一番伝えたいことを明確にするというのは大切ですね。
取り入れたいと思ったこと
「プレゼンテーションで使うストーリーの構成のバリエーションは多くありません。
たった1つのストーリーライン(物語の大きな流れ)を覚えればよいのです。
あとはどうそれを応用すればいいかだけなのです。
では、ドラマチック・プレゼンテーションをつくるためのたった1つの
ストーリーラインはどのような構成なのでしょうか。それがこの図です。基本的には4つの章立てで構成されています。
1 ようこそプレゼンへ
2 悩ましい問題
3 秘密のアイデア
4 明るい未来
この4つの要素で構成されるストーリーラインが基本になります。」(p.216)
これが基本のストーリーラインということです。
まずは、取り入れて、応用などしていきたいと思いました。
あわせて読みたい
『ビジネスと人を動かす 驚異のストーリープレゼン』カーマイン・ガロ
こちらは、ストーリーを使ったプレゼンについて書かれています。
いろいろな方法が紹介されているので、それらを駆使して、プレゼンを改善すると、ビジネスや人を動かすプレゼンができるようにななっていくだろうと思います。
『ドラマチック・プレゼンテーション』土合 朋宏
おすすめ度
★★★★☆
マーケティングの思考とストーリーテラーの思考をプレゼンに活用する方法が書かれています。
プレゼンを改善したい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
ビジネスパーソン。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
マーケティングの思考とストーリーテラーの思考の2つをプレゼンテーションに活用
マーケティングとストーリーテリングの手法でプレゼンを行う