ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

ビジネス書の書評ブログ。ビジネス書の紹介、ビジネス書の名言・言葉などを紹介しています。本の書評・感想レビュー

【メルマガ登録】(無料)まぐまぐ殿堂入りメルマガ  メルマガで読みたい方は、ぜひご登録を!
知識をチカラに
(マガジンID:0000139905) Powered by まぐまぐ
メールアドレス:

 本を書きました。絶賛発売中です!→ 『1つのことを長く続けられる技術』  本の詳細 → 『1つのことを長く続けられる技術』

 
 

『ブランディングの科学 新市場開拓篇-エビデンスに基づいたブランド成長の新法則』


『ブランディングの科学 新市場開拓篇』です。

新しい商品を発売し、市場を開拓していく際のブランディングなどについて書かれています。

『ブランディングの科学 新市場開拓篇-エビデンスに基づいたブランド成長の新法則』

『ブランディングの科学 新市場開拓篇-エビデンスに基づいたブランド成長の新法則』

『ブランディングの科学 新市場開拓篇 -エビデンスに基づいたブランド成長の新法則』バイロン・シャープ,ジェニー・ロマニウク

目次

第1章 ブランドの育て方
第2章 市場全体をターゲットにする
第3章 新規顧客を探す
第4章 メンタルアベイラビリティを構築する
第5章 独自のブランド資産を強化する
第6章 リーチを拡大する
第7章 話題にする価値のある口コミを作る
第8章 フィジカルアベイラビリティを構築する
第9章 オンラインショッピング
第10章 新ブランド導入と新規顧客獲得
第11章 高級ブランドについて

『ブランディングの科学 新市場開拓篇』ここに注目・言葉・名言

「カテゴリーエントリーポイントとは?

 カテゴリーエントリーポイント(CEP)は、ブランドとつながっている道の入り口だ。CEPが多ければこの道も多くなり、ブランドが目立つ機会が増える。このようなCEPは心の中にある”アウトレットストア”と理解することができる。フィジカルアベイラビリティを構築するとき、スーパーマーケットやドラッグストアの商品棚、小売店のウェブサイト、コンビニエンスストアなど、あらゆる流通経路に自分のブランドが存在してほしいと思うはずだ。CEPはメンタルアベイラビリティを構築するための認知上のチャネルとして機能する。」(p.115)

カテゴリーエントリーポイント

カテゴリーエントリーポイント(CEP)は、ブランドとの接点といった意味のようです。

そして、これらを増やしていけるようにしていくことが、ブランディングとして、必要なことということです。

もちろん、接点が増えるだけで良いというわけではなく、カテゴリーエントリーポイントで接したあとに、どうなってほしいかも考えることが必要になります。

メンタルアベイラビリティ構築を優先させる

「メンタルアベイラビリティ構築を優先させる

まだあなたのブランドを購入したことのない顧客に、あなたはどのようなブランド知識を獲得してもらいたいだろうか? 潜在顧客にどのような記憶を獲得してもらいたいかを考えることは、ブランドマネジメントのエクササイズとして非常に効果的だ。ここでいう記憶とは、もしその記憶が獲得されていなければあなたのブランドが購入に至ることがない、そのような記億のことだ。ここで、マーケティングの教科書に紹介されているロジックのように、ブランドの優位性や差別化のポイントはこうあるべきと説くつもりはない。
 伝えなければならない最も重要な情報は、そのブランドの存在理由と外観の印象だ。通常は 「新しい会計サービスを提供します」とか「新しいソフトドリンクを発売しました」と宣伝したり、ブランド名、ブランドの形状、購入場所・購入方法といった情報を伝達したりすることが多い。もし、これらのブランド知識を購買客の記憶の中に定着させられなければ、ブランドが買われる可能性は低くなる。

にもかかわらず、新発売ブランドのマーケティング戦略のほとんどが、この点においてあまり上手なコミュニケーションを行っているとは言い難い。マーケティングプランが、ほとんどの場合、新ブランドが従来品とどう異なるかを伝達することに注力しているからだ。しかし、求められている情報は従来品との違いではない。人はブランドを理解したいと考えている。ブランドをどのような記憶の中に位置づけるべきか、そのヒントを探している。」(p.299-300)

どのような記憶に位置づけるべきか

商品が、どのような商品なのか。

差別化よりも、まずは、その商品が記憶に残るようにしたほうが良いということです。

差異化や差別化は、大事ではないわけではないのですが、その前に、その商品は、どんなカテゴリーの商品なのかといったことを記憶してもらう。

ここを考えることが大切ということですね。

取り入れたいと思ったこと

また、すべてのタッチポイントで、ブランドの質を優先することも大切だとしています。(p.303)

知らないものは売れないので、接点を増やすことが求められるわけですが、数を優先して、質を下げてしまうと、結果として、売れないということになってしまいます。

ということで、質も大切だということです。

あわせて読みたい

『ブランディングの科学 誰も知らないマーケティングの法則11』
 バイロン・シャープ

『ブランディングの科学』これからのマーケティングの法則11。バイロン・シャープ - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ

www.biztikara.com

 

これからのブランディングについて、11の法則がまとめられています。

ブランディングの科学ということで、データから考えられる、ブランディングについての話が書かれています。

ブランディングやマーケティングに興味がある方が知っておくと、頭の整理に良い本ですね。

『ブランディングの科学 新市場開拓篇 -エビデンスに基づいたブランド成長の新法則』

おすすめ度

★★★★☆

『ブランディングの科学 新市場開拓篇』ということで、新商品などで考えておきたいことなどが書かれています。
『ブランディングの科学』とあわせて読まれると、参考になることが見つかると思います。

おすすめしたい方

マーケティング担当者。
経営者。

今日の読書「ビジネス書をチカラに!」

メンタルアベイラビリティ構築を優先させる

その商品をどのような記憶に位置づけるべきか