『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』
トーマス・ラッポルト
『ピーター・ティール』の目次
はじめに――iPhoneはイノベーションではない
第1章 はじまりの地、スタンフォード大学
第2章 「競争する負け犬」になるな――挫折からのペイパル創業
第3章 常識はずれの起業・経営戦略――ペイパル、パランティアはなぜ成功したのか
第4章 持論を発信する――『ゼロ・トゥ・ワン』と『多様性の神話』スキャンダル
第5章 成功のカギは「逆張り思考」――スタートアップの10ルール
第6章 ティールの投資術――なぜ彼の投資は成功するのか
第7章 テクノロジーを権力から解放せよ――ティールのリバタリアン思想
第8章 影のアメリカ大統領?――トランプ政権を操る
第9章 ティールの未来戦略――教育、宇宙、長寿に賭ける
おわりに――テクノロジーがひらく自由な未来へ
ピーター・ティール
ピーター・ティール氏について書かれている本です。
ピーター・ティール氏は、ペイパルの創業者です。
そして、Facebookに投資するなどしています。
最近は、ドナルド・トランプ大統領のテクノロジー政策顧問などを引き受けるなどしていたということです。
そのピーター・ティール氏の人となりや考え方などがまとめられています。
『ピーター・ティール』ここに注目・言葉・名言
「ティールは独占構造にはメリットとデメリットがあることを認識している。
たしかに独占企業は競争が激しい分野の企業と比較すると、アウトプットが少ない割に高めの価格を要求し、しかも価格支配力を持つ。独占企業はあまりイノベーティブではないという批判もしばしば聞かれる。しかしティールによれば、ある企業が競合他社よりも明らかにすぐれた製品を製造している場合、その企業は正当な権利として高めの価格で利益を上げることができなければならない。」(p.151)
独占か競争か
ティール氏は、独占できないことには、競争に巻き込まれてしまうということを言っています。
競争社会ではあるけれども、競争に巻き込まれないような、イノベーションや仕組みを作る。
こういったところに、価値があると考えているようです。
成功のカギは逆張り思考
「逆張り思考の人間、とりわけ逆張り思考の投資家にとって重要なことは何か?
並外れた結果をねらうなら、踏み固められた道ではなく、道なき道を選ばなければならない。」(p.122)
「逆張り」
ピーター・ティール氏の思考として、逆張り思考があるということです。
人の逆を行くということでしょう。
ただ、単に逆を行っているわけではなくて、価値ある逆であるかどうか、これから長期的に役に立つのかという点も大切なのだろうと思います。
ティール氏は、そのように考えているということがわかります。
取り入れたいと思ったこと
スタートアップの10のルール、ティールの投資術などについても書かれて
います。
こちらをとくに、取り入れたいと思いました。
これらの詳しいことを知りたい方は、本書を読んでみてください。
あわせて読みたい
『シリコンバレー式 最高のイノベーション』スティーブン・S・ホフマン
22ヶ国でスタートアップを支援する著者のスティーブン・S・ホフマン氏が、シリコンバレー式のイノベーションについて書かれています。
イノベーションで注意することなどがわかる一冊です。
とくに、スタートアップのイノベーションで注意したいところなどがわかりやすく書かれています。
イノベーションについて考えたい方が読まれると参考になることが見つかると思います。
『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』トーマス・ラッポルト
ペイパルの創業者であるピーター・ティール氏。
本書では、その行動や考え方などについてまとめられています。
ピーター・ティール氏の基本的な考え方などを知りたい方が読まれると、本書一冊で知ることができますね。
おすすめ度
★★★★☆
ピーター・ティール氏について書かれた本です。
その考え方や行動、目指していることなどが、一冊でわかります。
ピーター・ティール氏について知りたい方は読んでみると良いですね。
おすすめしたい方
ピーター・ティール氏について知りたい方。
経営者。
『ピーター・ティール 世界を手にした「反逆の起業家」の野望』
トーマス・ラッポルト
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
独占できないと、競争に巻き込まれる
「独占」を考えてみる