知識創造から知識実践へ
知識を実践する企業について書かれています。
事例などから、導き出される企業経営などについて書かれているので、
わかりやすくなっています。
『ワイズカンパニー: 知識創造から知識実践への新しいモデル』
野中郁次郎、竹内弘高、黒輪 篤嗣 (翻訳)
目次
第Ⅰ部:新しい理論的基盤
第1章:知識から知恵へ
第2章:知識実践の土台
第3章:知識創造と知識実践のモデル
第Ⅱ部:ワイズカンパニーの六つのリーダーシップの実践
第4章:何が善かを判断する
第5章:本質をつかむ
第6章:「場」を創出する
第7章:本質を伝える
第8章:政治力を行使する
第9章:社員の実践知を育む
ここに注目・言葉・名言
長期的な繁栄
「ホンダの事例からは教訓を三つ導き出せる。第一には、企業の長期的な存続のためには、使命やビジョンや、価値観を明確にする必要があるということ。またそれ以上に重要なのは、実際にそれらに従って行動するということ。第二には、持続的なイノベーションが欠かせないということ。夢を描くだけでは足りない。夢の実現のためには、行動、積極的な関与、実践が求められる。第三には、リーダーシップが肝心であるということ。誰かが夢を実現させなくてはならない。ホンダジェットの場合、首脳陣が短期主義の誘惑に屈さず、実践知を拠り所にするとともに、主体的な判断に基づいて行動した。」(p.033)
ホンダからの3つの教訓
ホンダジェットの事例から、3つの教訓が得られるということです。
1 使命やビジョンや、価値観を明確にする必要がある
2 持続的なイノベーションが欠かせない
3 リーダーシップが肝心である
ということで、これらがあって、長期的な繁栄が続けられるだろうということです。
向かうべきところ、そして、そこに向かって行動すること。
最後に、長期的に考えて行動すること。
こういうことがわかるということですね。
共通善を追求する
「ワイズリーダーシップの六つの実践を組織に習慣として根づかせるのは、
容易ではない。まずは創業者が範を示すことが大切である。とりわけ何が善であるかを判断することに関しては、創業者の率先垂範の効果が大きい。」(p.171)
率先垂範
ここでは、YKKの創業者、吉田忠雄氏と、ユニクロの柳井正氏が紹介されています。
共通善を追求しているということです。
それを、自ら実践していく。
率先垂範が、企業に知識の実践を根づかせることになるということです。
口だけでは、難しいですよね。やはり、誰かが、実践して見せる。
そこに、他の人もやってみようということになるのだと思います。
取り入れたいと思ったこと
知識を実践する。
良いと思うことを追求する。
自分からやっていく。
こういったことをやっていきたいと思います。
あわせて読みたい
『世界でいちばん大切にしたい会社 コンシャス・カンパニー』
世界でいちばん大切にしたい会社 コンシャス・カンパニー (Harvard Business School Press)
- 作者:ジョン・マッキー,ラジェンドラ・シソーディア,John Mackey,Rajendra Sisodia
- 発売日: 2014/04/18
- メディア: 単行本
こちらの本は、コンシャス・カンパニーとは、どういう会社なのか、
といったことについて書かれています。
これからの世界で、どういう会社が必要とされるのかということなどに
興味がある方が読まれると、参考になると思います。
あわせて読んでみてください。
『ワイズカンパニー: 知識創造から知識実践への新しいモデル』
野中郁次郎、竹内弘高、黒輪 篤嗣 (翻訳)
おすすめ度
★★★★☆
知識を実践する企業について書かれています。
事例などから、導き出される企業経営などについて書かれているので、
わかりやすいです。
知識を実践する企業について知りたい方は読んでみてください。
おすすめしたい方
知識を実践する企業について考えたい方。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
ホンダジェットの事例から、3つの教訓が得られる
1 使命やビジョンや、価値観を明確にする必要がある
2 持続的なイノベーションが欠かせない
3 リーダーシップが肝心である
知識を実践していますか?