スタンフォード大学ビジネススクール 経営学講師のロバート・E・シーゲル氏の著書です。
企業などのデジタル変革を成功に導くために必要な、5つの脳力、筋力などについて書かれています。
『デジタル変革を成功に導く 5つの脳力 5つの筋力』ロバート・E・シーゲル
目次
日本語版に寄せて
スタンフォード大学ビジネススクール 経営学講師 ロバート・E・シーゲル
訳者まえがき
NTTデータ経営研究所 代表取締役社長 山口重樹
第Ⅰ部 本書の意図
第1章 現代の企業にとって真の競争優位とは何か
第2章 抜本的変革に向けた2つの試み
第Ⅱ部 脳力を持つ意味
第3章 左脳 分析力
第4章 右脳 創造性
第5章 扁桃体 共感力
第6章 前頭前野 リスク管理
第7章 内耳 内製とアウトソーシングのバランス
第Ⅲ部 筋力のコンピテンシー
第8章 脊椎 ロジスティクス
第9章 手 モノづくり
第10章 筋肉 企業規模の活用
第11章 手と目の協調 エコシステムの管理
第12章 持久力 事業の継続化
特別対談1 伝統的な大企業がデジタル変革を成功
させるにはどのような企業能力が必要か
デジタルとフィジカルの両方を組み合わせられる企業が継続的に顧客価値を提供できる
第Ⅳ部 システムリーダーのパワー
第13章 システムリーダー 脳力と筋力の継続的な改善を推進する
特別対談2 デジタルとフィジカルを融合し、デジタル変革を
成功に導くために求められるリーダーシップとは
デジタルとフィジカルを融合させる組織マネジメントが必要になる
デジタル変革に求められる「リ・インベンションリーダー」と「システムリーダー」とは
日本企業がシステムリーダーを育成するには
システムリーダーの社会との関わり
付録 システムリーダーのためのメモ集
謝辞
『5つの脳力 5つの筋力』への賛辞
訳者あとがき NTTデータ経営研究所 取締役 石塚昭浩
『デジタル変革を成功に導く 5つの脳力 5つの筋力』ここに注目・言葉・名言
「脳力と筋力の枠組みは、企業の中核をなすケイパビリティを10項目の属性に沿って分析するものであり、デジタルの領域とフィジカルの領域でそれぞれ5項目ある。」(p.14)
脳力と筋力
デジタル変革を成功させるために、企業や組織の「脳力」と「筋力」が
必要としています。
そして、それらは、それぞれ5つ、合計で10個あるということです。
必要な脳力と筋力
脳力
左脳:分析力
右脳:創造性
扁桃体:共感力
前頭前野:リスク管理
内耳:内製とアウトソーシングのバランス
筋力
脊椎:ロジスティクス
手:モノづくり
筋肉:企業規模の活用
手と目の協調:エコシステムの管理
持久力:事業の継続化
脳力と筋力
こういった、脳力、筋力、それぞれ5つの能力が必要ということです。
確かに、こういった能力があると、これからの時代の変化に対応しやすいと思われます。
ただ、すべてが揃っている企業は少ないでしょうし、すべての能力がある企業は多くはないのではないでしょうか。
優先順位をつけて、必要な能力を身につけていく。
そのような姿勢があると良いのだろうと思います。
取り入れたいと思ったこと
すべての能力がない中で考えると、アウトソーシングが大切なのかもしれません。
「内製とアウトソーシングのバランス」(p.256)ということが書かれていました。
自分でできないところは、外部の協力を得て、補っていく。
理想としては、1+1が、3にも4にもなるような形を目指していくと良いのだろうと思います。
ということで、全ての能力を身につけるのが難しいということを考えると、「内製とアウトソーシングのバランス」や外部との協力というものが大切なのだろうと思いました。
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『UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論』藤井 保文、小城 崇、佐藤 駿
『UXグロースモデル アフターデジタルを生き抜く実践方法論』藤井 保文、小城 崇、佐藤 駿 - ビジネス書をビジネスのチカラに。書評ブログ
こちらは、UXグロースモデルについて書かれています。
どのように考えるかなどがわかります。
成長について考えたい方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
『デジタル変革を成功に導く 5つの脳力 5つの筋力』
おすすめ度
★★★★☆
デジタル変革の成功に必要な、5つの脳力 5つの筋力について、スタンフォード大学ビジネススクール 経営学講師のロバート・E・シーゲル氏が書かれています。
DXなどの成功に興味がある方が読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
デジタル変革を考えている方。
経営者。
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
デジタル変革を成功させるために、「脳力」と「筋力」が必要
DXに必要な「脳力」と「筋力」がありますか?