収益多様化の戦略ということで、いかに利益をつくるかといったことが書かれています。
収益モデルについて書かれており、利益獲得までを考えやすくなっています。
『収益多様化の戦略: 既存事業を変えるマネタイズの新しいロジック』川上 昌直
『収益多様化の戦略』の目次
第1章 利益イノベーションへようこそ
第2章 利益イノベーションの真実
第3章 価値獲得の視野を広げる
第4章 収益源の多様化
第5章 新たな価値獲得へと変える利益化のロジック
第6章 日本企業が飛びついた「サブスク」の本質
第7章 ビジネスモデル・イノベーションへ
『収益多様化の戦略』のここに注目・言葉・名言
「企業は、そこから利益を生み出さなければならない。価値創造を続けるためには、先立つカネ、すなわち企業の活動原資となる利益が必要だ。そこで、 価値獲得の出番だ。 価値獲得とは、企業が事業活動から利益を得ることである。」(p.004)
価値獲得、収益化
価値を創造するだけではなく、収益化が必要ということです。
本書では、この収益化を価値獲得としています。
いずれにしても、収益化するための方法、戦略などがまとめられています。
30の価値獲得
「改めて30の価値獲得を眺めてほしい。 起業家や経営者が、 知恵を絞って生み出したものなので、かなりバリエーションが豊富なことがわかる。 これらは、何の共通点もないように見えるが、実は、価値獲得の内容をよく見てみると、1つのキーワードが浮か 上がる。それが「収益源」 (source of revenue) だ。1~3のすべての価値獲得は、収益源を駆使してできている。30の価値獲得で登場した主な収益源が、図表3-2のリストだ。」(p.122)
収益源
収益源を考えてみると、価値獲得を考えやすいということです。
収益源は、プロダクト、消耗品、メンテナンス、サービス、廃棄、会費などが紹介されています。
この収益源を多様化することを考えていくと、収益多様化や収益増につながるということです。
思ったこと
「サブスクリプションの成立要件」(p.228〜)
サブスクの成立要件が興味深かったです。
ここもどれだけ価値のあること・ものを提供できるかということなのですが、安易に月額課金などにしても、成立しにくいということがわかりました。
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こちらは、 値付けの基本からプライステックについて書かれています。
値付け方法のステップなどわかりやすいです。
価格設定について考えたい方が読まれると良いと思います。
『収益多様化の戦略: 既存事業を変えるマネタイズの新しいロジック』
おすすめ度
★★★★☆
収益化、収益の多様化について書かれています。
収益化の方法などが書かれているので、収益を増やしたい、多様化したい経営者の方などが読まれると、参考になることが見つかると思います。
おすすめしたい方
経営者。
起業家
今日の読書「ビジネス書をチカラに!」
収益多様化を考えて、収益増を目指す
収益源を考えてみる